神奈川県相模原市中央区にある『ステージ21』はエアロパーツとキャンピングカーの製造・販売を行なっており、近年では軽キャンピングカーメーカーとして力をつけてきている注目の会社です。エアロパーツとキャンピングカー、一見「なぜ?」と疑問に思うような組み合わせのふたつの事業には、実は意外な共通点がありました!
CONTENTS
日産・アベニールのエアロパーツからスタート
相模原市中央区にある『ステージ21』は、1981年にエアロパーツの製造・販売をメインに設立されました。
当時はまだエアロパーツというと前後バンパーやサイドステップなど1台丸ごと交換するのが主流で、20代の若い世代を中心にクルマを買ってエアロも買う、といったユーザーがほとんどでした。
最初はエアロパーツも国内で作っていたのですが、コストも時間もかかってしまうため、フィリピンの海外工場で製造をはじめたところ、高いクオリティでかつ他社のエアロよりも求めやすい価格に抑えることが出来たそうです。
当然、競合他社からは批判を受けたりしたそうですが、日産・アベニール用のエアロキットを中心とした変わったラインナップでカスタムを楽しむ若いユーザーに人気が沸騰。
現在も生産拠点は海外工場なのですが、一時期はエアロを丸々積み込みんだ輸入用のコンテナを毎月仕入れていたほどの売れ筋商品でした。
ちなみにひとつのコンテナでおおよそ300〜350個のエアロキットを積載可能ということで、その人気の高さは容易に想像ができると思います。
もちろん、現在でもエアロパーツは製造しており、今の主流はフロントリップスポイラー!
今回お話を伺った代表の霜田さんは、
「今はどちらかというとキャンピングカーに力を入れていますが……。」
と謙遜されていましたが、それでもコンテナで月に1000本ほどのリップスポイラーを仕入れており、これから開発予定のエアロパーツも多く控えているとのことで、ステージ21はエアロパーツにも注目です!
エアロパーツの応用でキャンピングカーは作れる!?
エアロパーツメーカーとして順風満帆だったステージ21でしたが、2007年ごろからエアロの売り上げが落ちていったそう。
それは、ちょうどその翌年にリーマンショックが起きたことや、クルマを楽しむ世代が高年化していることが原因だと霜田さん考えました。
これまで通り、エアロパーツの工場や職人など、同社が持つノウハウを活かしつつ別の事業が出来ないかと試行錯誤した結果、たどり着いた答えが『キャンピングカー』だったのです。
なぜならキャンピングカーで1番重要なキャビン部分もエアロと同じFRP製のものが多いことに加え、経済状況からも「これからは軽キャンピングカーの時代が来る!」という先見の明から、2010年ごろよりキャンピングカーの開発を開始。
現在ステージ21ではコンパクトサイズ(ハイエース未満)のキャンピングカーのみで全9種類をラインナップしています。
今回は中でも特におすすめの軽キャンピングカーを2台ご紹介します!
リゾートデュオ バンビーノ
リゾートデュオ バンビーノは、軽トラックタイプのキャンピングカーです。
こちらは新型ダイハツ・ハイゼットを早速キャンピングカーにカスタムした新作!
4人乗車・4人就寝が可能となっており、車内も洗面台があったり、ナビやバックカメラ、ルーフにはソーラーパネルが標準装備されていて、車内はもちろん断熱加工も施工済み。
小さいエンジンながら車体が重くなりすぎないように断熱材をアルミで挟むなどをした、6層構造のコンポジットパネルを採用することで、車両重量と合わせて1トン前後で収まるように軽量化が考えられています。
また、重量が重くなりがちなキャンピングカーでは足まわりを強化することが常ですが、この軽量化が功を奏し、足まわりを強化せずにキャビンを載せても、走行性能を損ねることがないので、低コスト化も実現。
こちらの『リゾートデュオ バンビーノ』は、297万円から乗り出し可能となっています。
リゾートデュオ・バスキング
こちらも新型のダイハツ・ハイゼット・カーゴをベースにした、軽バンタイプのキャンピングカー『リゾート・デュオ キング』です。
一見、普通の軽バンのようなビジュアルですが、その見た目通り4人乗車が可能なので日常のアシとしてはもちろん、2名までなら本格的な車中泊も行えるステージ21のエントリーモデルとなっています。
なによりも驚くべきはその価格で、100万円台でもソーラーパネルやナビ・バックカメラなどのアクセサリが標準装備という点!
軽トラックベースのモデルに比べると調理スペースや洗面台は省かれていますが、車中泊するだけなら十分な装備となっています。
キャンピングカーはこうやって生まれる!
エアロパーツ同様に、海外工場でFRP製のキャビンやギャレーと呼ばれる水回りなどをまとめた家具類などを製造しており、ステージ21では主にそれらのアッセンブリーや塗装が行われています。
またステージ21の従業員の方々は元々、同じ相模原市内にあってトヨタ自動車の特殊車両などを作っていた『セントラル自動車』のOBの方などが中心になっているそう。
そして、すでに軽トラック・バンなどのベース車両を所有している方の持ち込みも、もちろんOKとのこと!
持ち込み・新車いずれにしても、現在納期は3〜4ヶ月くらいだそうです。
キャンピングカーを”レンタル”してみる
「キャンピングカー屋さんに行って、試乗は出来ても寝泊まりは出来ないですよね。なので、レンタカー始めます!」
ということで、3月よりステージ21ではキャンピングカーのレンタカーを始めるそうです。
土・日を含めた2泊3日で3万円ほどのプランを検討中で、「レンタカーを利用後に弊社でキャンピングカーを購入してくれた方にはレンタル料を値引きしようかな……!」
と代表の霜田さんは話してくれました。
“キャンピングカーをレンタルしてみる”という選択肢が増えることで、行楽シーズンの行動にも幅が広がるのではないでしょうか!
ショップ情報
住所:〒252-0243 神奈川県相模原市中央区上溝2256-1
営業時間:10:00〜18:00
定休日:不定休(※イベント開催日は休業となる可能性があり)
TEL/FAX:
・エアロパーツ事業部:042-763-0049/042-760-2822
・キャンピングカー事業部:042-763-0061/042-760-2822
E-mail:
・エアロパーツ事業部:shop-aero@stage21.co.jp
・キャンピングカー事業部:resortduo@stage21.co.jp
HP:
・エアロパーツ事業部:https://aero-stage21.com/
・キャンピングカー事業部:http://www.stage21.co.jp/campdev/index.html
まとめ
「クルマは自分の動く家を買う感覚、という方も多いと思いますが、その究極形がキャンピングカーですよね。」
と霜田さんはキャンピングカーの魅力を語ります。
お金や時間をかければ、更に快適さを得ることは出来ますが、そこまで頑張らなくともキャンピングカーの醍醐味は味わえるはず。
特に最近、シニア世代を中心にキャンピングカーブームが広がっていますが、霜田さんは若者にもその魅力を伝えたいと考えています。
「初期費用はかかってしまいますが、10年乗ったクルマでもリセールの際に値段が付くのがキャンピングカーなんです。」
と霜田さんが話すように、キャンピングカーは中古車の人気も高く、アウトドア好きな若者の中には、そういった先のことも見越して頑張ってローンを組んで購入する、という賢いユーザーも現れているそう!
特にキャンピングカーのレンタカーなどは、少しでもキャンピングカーに興味のある方には朗報ではないでしょうか。
Motorz編集部では今後も、そんなステージ21に注目していきたいと思います!
あわせて読みたい
[amazonjs asin=”B01NCOKF8R” locale=”JP” title=”AP 【訳あり/アウトレット】エアロワイパーブレード 525mm 運転席 ニッサン ステージア WHC34,WGC34,WGNC34 1999年10月~2001年09月”]
Motorzではメールマガジンを始めました!
編集部の裏話が聞けたり、月に一度は抽選でプレゼントがもらえるかも!?
気になった方は、Motorz記事「メールマガジン「MotorzNews」はじめました。」をお読みいただくか、以下のフォームからご登録をお願いします!