クルマ好きだけでなく、多くの読者を虜にさせた漫画『頭文字D(イニシャルD)』は、連載が終了してからも、熱狂的なファンから続編を望む声が多数あがり続けています。その声に応えるかのように、著者であるしげの秀一氏は新たに公道自動車レースを舞台にした漫画『MFゴースト』の連載を開始しました。そんなMFゴーストとはいったいどんなストーリーなのでしょうか?

 

MF ゴースト

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新たな公道最速伝説の幕開け!MFゴーストの連載がスタート

 

2017年9月4日発売の漫画雑誌『週刊ヤングマガジン 2017年40号』から、新しい漫画の連載が始まりました。

その名は『MFゴースト(MF GHOST)』!

著者は『イニシャルD(頭文字D)』でおなじみの『しげの秀一』氏で、イニシャルD同様に公道レースを題材とした自動車漫画です。

2018年1月5日には講談社から単行本の第1巻が発売され、売り切れになる書店が続出。

しげの秀一氏が描く新たな公道レースの世界観に、誰もが注目しています。

 

伝説となったイニシャルDを再確認!

 

イニシャルD

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MFゴーストの紹介をする前に、しげの秀一氏の作品『イニシャルD』をご紹介します。

イニシャルDとは、1995~2013年の間に週刊ヤングマガジンで連載された自動車漫画です。

単行本は全48巻が発売されており、累計5,000万部の売り上げを記録。

自動車漫画としては、異例の大ヒットとなりました。

ストーリーは主人公・藤原拓海が白黒のトヨタ・AE86トレノ(通称『パンダトレノ』)に乗り、峠でライバル達と公道レースでバトルしながら、やがて誰もが認める公道最速のドライバーになっていくストーリーです。

そんな峠の走り屋を描いたイニシャルDはクルマ好きだけでなく、それまで車に興味がなかった若者からも絶大な人気を得ることに。

そして作品の中に登場する車が中古車市場で人気となり、主人公が乗るトヨタAE86トレノや姉妹車のAE86レビンの中古車は、かつて数万円で販売されていましたが、イニシャルDの影響で100万円以上に高騰するほど人気車種となりました。

また、トヨタにはAE86の復活させてほしいというファンの声が押し寄せ、AE86の現代版ともいえる『トヨタ86』と『スバルBRZ』を発売。

自動車業界に大きな影響を与えた伝説の漫画です。

 

MFゴーストの舞台は202X年!未来の峠を舞台にしたNEOカーバトル

 


MFゴーストのストーリーは、202X年の峠が舞台。

世界のモータリゼーションは化石燃料を使用する内燃機関の車を生産禁止にし、ごく一部の発展途上国を除いて街中を走る車両はEV(電気自動車)やFCV(燃料電池自動車)だけになります。

そして、ほとんどの車両に自動運転技術が搭載されたことで交通事故死亡者も87%減少し、ガソリン車は公道から追いやられ絶滅危惧種となっていました。

しかし、そんな絶滅寸前のスポーツカーを対象に、公道をクローズドコースにして行われる『MFG』という自動車レースが開催されるのです。

 

レースの様子はすべてネット配信

 


今までレースといえばファンがサーキットや峠に出向きバトルを現地で観戦するのが主流でしたが、MFGでは現地で観戦することが禁止されています。

理由としては、クローズドされた公道サーキットとはいえ、場所は峠でエスケープゾーンや観客席がないこと。

また、第1巻の舞台である神奈川県小田原市・小田原パイクスピークのコースは、数年前に富士山北面が大爆発したことになっており、火山性のガスが覆うようなところにコースが設定されています。

そのため、レースではAIを搭載した撮影専用のドローンが走行する車両を追いかけ、ドローンからの動画がインターネットでライブ配信される仕組みに!

そしてライブ配信された動画は全世界のユーザーがテレビやタブレット、スマートフォンなどで観ることでき、有料配信契約者数は全世界で3万人を突破するほどの盛り上がりをみせ、シリーズチャンピオンには賞金10億円が与えられるビッグイベントとなっています。

 

欧州製スーパーカーが峠を全開アタック

 

既存のモータースポーツのように排気量などの区分ではなく、”独特なルール”でイコールコンディションに近づけられているMFGでは、その”独特なルール”の特性上、優勝争いを行なっているマシンは、フェラーリ488GTBやランボルギーニ・ウラカン、ポルシェ911カレラGT3、メルセデスAMG GT Sといった欧州製のスーパーカーばかり。

日本車では、日産GT-R NISMOが唯一上位に食い込むのみに留まっているのですが、そこに挑む主人公のマシンはなんとトヨタ86!

また、これからストーリーが進むにつれて、新たな国産スポーツカーが続々と登場する事にも期待が膨らみます。

 

主人公はイギリス名門レーシングスクール首席卒業のエリートレーサー

 

主人公のカナタ・リヴィントンは日本人の父とイギリス人の母をもつハーフで、年齢は19歳。

イギリスの名門レーシングスクールを首席で卒業した経歴をもっており、日本へは行方不明の父を探すためやってきました。

そしてカナタは生き別れた父に自分を見てもらうためにMFGへ出場。

父の姓である『片桐』を用いた『片桐夏向(かたぎりかなた)』という名前でエントリーし、緒方(おがた)というメカニックから提供されたトヨタ86(86号車)で出走します。

また、MFGでの初めてのレースとなった神奈川県小田原市・小田原パイクスピークのコースは、一周40.8キロにもなるロングコースでしたが、他の出場車両に比べ非力な86で誰もが驚く速さを発揮!

MFGでスーパールーキーとなったカナタが、これからライバル達とどのようなバトルを繰り広げるかが見ものです。

 

まとめ

 

 

もう1つの注目点としては、読み進めるにつれ、イニシャルDの登場人物と思われる名前も随所に現れる事。

4月9日発売の『週刊ヤングマガジン』第19号に掲載されているMFゴースト第25話『悲運のラリースト』では、イニシャルDの主人公・藤原拓海のその後が明かされるかも!?

まだ単行本は1巻のみの販売ですが、読んでみると次のストーリーが待ちきれなくなって毎週ヤングジャンプをチェックしてしまいます。

一度読めばMFゴーストの世界観にハマってしまうこと間違いなし!

イニシャルDを知っている人はもちろん、知らない人も是非読んでみてくださいね。

 

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