『BBR(バトルビーレーシング)』を展開する、埼玉県秩父郡の『タイヤラウンジ 野口商会』が手がけるZC33Sのカスタムカーをご紹介。主なカスタム点は車高調、ホイール、ECU書き換えなど、あくまでライトチューンをベースに、走りの良さと使い勝手を両立したオールラウンダーなスイスポで、本来持つ魅力を存分に引き出した1台となっています。注目は専用モデルのアルミ鍛造1ピースホイール『ボルクレーシングZE40』や、スイスポにはもはや必須の『VSCC』です!

text:Masamichi Okutsu / photo:Takanori Arima

オールラウンダーなスイスポの魅力を活かす!

街の整備工場、そしてディーラー、タイヤショップ、さらには自社のオリジナルパーツブランド『BBR(バトルビーレーシング)』を展開する、埼玉県秩父郡の『タイヤラウンジ 野口商会』。

スイフトスポーツを始め、スズキ車を中心とするオリジナルパーツの開発やリリース、チューニング等を行っています。

新車ディーラーでもある同社は、オリジナルパーツやチューニングを保安基準に適合させ、安心して楽しめる仕様となっています。

また、車両の購入からその後のチューニングの相談、メンテナンスや車検など、クルマに関するほぼすべてのことをお任せできるのも、同社ならではの魅力です。

そんなタイヤラウンジが手掛けた写真のZC33Sですが、実はこのクルマ、ショップのデモカーではなくオーナー車両。

そのため、日常のアシとして街乗りに使いながら、休日はサーキット走行も楽しんでいるという、スイフトスポーツでは一般的と言える仕様となっています。

オーナーは31、32、33と歴代スイフトスポーツを乗り継いでいるそうですが、いずれも走りのレベルが高く、なおかつランニングコストも含めて、比較的コストが掛からずに楽しめることが魅力だと語ってくれました。

各部ディテール紹介

今回ご紹介している写真のマシンも、そんなスイフトスポーツならではの魅力を大事にしながら、必要なものを装着、交換していくというスタイルで仕上げられています。

現時点ではBBRの車高調、RSダンパーと、ECU、BBRが誇るスポーツ走行の必須アイテム、VSCC、タイヤ&ホイールといったところが主な変更点。

以前の愛車であった32では、エアロやLSDなども変更されていたため、この33でもいずれはそれらも変更する予定とのことでした。

ブラックのボディとの組み合わせもありますが、外観でまず最初に目に飛び込んでくるのが、純白のホイールでしょう。

こちらは軽さと強さを兼ね備えたボルクレーシングZE40ですが、装着されているのは、実はタイヤラウンジ野口商会の専売モデルなのです!

サイズは8J、17インチ、インセット48で、カラーはホワイト。

サイズ、色ともにボルクレーシングのラインナップには存在しない仕様となっており、同社にて在庫を予定しているそうです。

さらに、ZC33Sオーナーであれば、VSCCも注目のアイテムです。

スイフトスポーツにはESP(横滑り防止装置)が装備されており、スイッチでオフにしても制御が完全に解除されないため、サーキット走行ではそうした制御が邪魔になることが多いのですが、BBRのVSCCはそれを完全にオフにできる装置となっています。

ESPはもちろん、特定の条件下のコーナーで起こるステアリングが重くなる制御なども完全に解除されます。

しかし、あった方がいいABSだけは残り、しかも、エンジンを切れば、次にエンジンを掛けた時には制御が解除された状態を維持してくれるのも、ありがたい魅力ではないでしょうか。

そんなVSCCは、先にも書いたように、サーキット走行には必需品とも言えるアイテムであり、他社のデモカーにも採用されるほどの逸品です。

すでに高い人気と知名度を持つアイテムですが、走りを楽しむためにスイフトスポーツを選ぶ人にとっては、いち早く手に入れたいアイテムと言えるでしょう。

BBRが手がけるRSダンパー。

RSダンパーには英国プロドライブ社製のバネが組み合わせられる。

フロントタワーバーは、車高調のアッパーマウントと一体型となっており、高い剛性を発揮します。

ショップ情報

タイヤラウンジ 野口商会

住所:〒369-1412 埼玉県秩父郡皆野町皆野2752-2
営業時間:平日・土曜日9:00~17:30 日曜日9:00~17:00
定休日:月曜・祝祭日
TEL:0494-62-0609
FAX:0494-62-0630
HP:http://arena-koyu.com/

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