比較的手ごろな価格で購入できる、絶妙なサイズのFR車という点が評価され、登場から7年が経過した現在でも一定の人気を保ち続けているトヨタ86。今では、街に出ると1日に1台は86を見かけます。そうなると、86オーナーとしては自分だけのクルマとして他の86との差別化を図りたい、と思う人も多いのではないでしょうか。そんなときに、やはり一番効果的なのがエアロパーツの導入でしょう。小ぶりなアイテムをプラスするだけでも雰囲気は変わりますが、イメージを一変させるにはフロントマスクを一新できるフルバンパーがオススメ!今回は、フロントマスクの雰囲気がガラリと変わる、エアロパーツの老舗『VARIS』のデモカーをご紹介します。
Text : Koichi KOBUNA
Photo : Takanori ARIMA
CONTENTS
モータースポーツで培ったノウハウを市販エアロパーツにフィードバックする
そもそもVARISは、エアロパーツがまだ”ドレスアップアイテム”という認識が強かった90年代から、モータースポーツへ積極的にエアロパーツを投入し、エアロパーツ=チューニングパーツというイメージをもたらした第一人者です。
そのため、空力をコントロールすることが非常に重要。また、長時間の走行となるため、水温や油温の上昇を抑えるために効果的に冷却装置に風を当てることも重要になるため、非常に厳しい環境で培われた技術やノウハウが、そのエアロパーツにフィードバックされているというわけです。
機能性だけでなく遊び心もプラスした「Solid Joker」シリーズ
エアロパーツをチューニングパーツと捉えるVARISは、その性能を追求したスタイリングが非常にスタイリッシュで、日本のみならず海外からも高い人気を博しています。
そのなかでも、今回紹介するのは、VARISの人気シリーズである「ARISING-II」に更なる遊び心もプラスした「Solid Joker」。
Solid Jokerは、「ARISING-II」をベースにカーボンリップなどを追加。
すでにARISING-IIを装着しているユーザーにはSolid Jokerとして追加された部分が単体で販売されているため、それらを装着することでSolid Jokerルックにすることができるという、嬉しい逸品です。
フロント、サイド、リアの3点キットのほか、オプションパーツとしてフロントバンパーのオイルクーラーダクト(右側)やダクトカバー(左側)、アクリル製フラップ付きのリアスポイラーなども設定されています。
また、通常のカーボン繊維よりも太いカーボン糸を使用した『12Kカーボン繊維』は、見た目もさることながら高剛性と軽量化に貢献。
ちなみにこのリアスポイラーはトランクの上部をまるごとカバーする形状となっており、ナンバー上部のガーニッシュを覆い隠して、より一体感のあるリアビューとなる点がVARISらしいこだわりです。
なお、VARISのデモカーが纏うボディカラーは純正色ではなく、足元に装着されたホイール、RAYS CE28 SLのプレスドグラファイトを調色したものとのこと。
VARISのデモカーには、原色系のインパクトの強いカラーのクルマもありますが、こういったシックなカラーも似合うという好例です。
エクステリアだけでなくインテリアにも拘るのがVARIS流
インテリアは、サイトウロールケージ製ダッシュボード貫通タイプのアルミロールケージや、アルミフロアマットを装着してスパルタンな雰囲気に。
レカロ製のフルバケットシート、TAKATA製4点式シートベルトを装着し、ストリートのみならずサーキット走行にも対応しています。
センターコンソールはアルカンターラ生地を貼り、高級感をプラス。
内装各所にはカーボンを散りばめ、レーシーな内装へと仕上げています。
さらに、インパネ部にはカーボン板にETC車載器を埋め込むなど、インテリアもきっちりと作り込むのがVARIS流の真骨頂です。
エンジンも抜かりなくチューニング
チューニングカーの雰囲気を残しつつ、シンプルに仕上げられたエンジンルームのインテークマニホールドは、86後期の純正が装着され、赤の結晶塗装がアクセントになっています。
さらに、HKS製スーパーチャージャーを装着し、純正に対して出力35%UP、トルクは45%UPを実現。
併せてオイルクーラーも装着され、サーキット走行にも対応しています。
エクステリアはもちろん、インテリアやチューニングまでもお手本にしたくなるデモカーの完成度は、さすがVARISといったところでしょう。
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