Motorz編集部ヤマトです!大事な大事な愛車に、愛情を注いで日々メンテナンスしていても、工業製品である以上どうしてもだんだん傷んできてしまいます。特に、ドライバーズシートは乗降時に擦れることで、生地が切れてしまったり、中のスポンジがヘタってしまうことも。これは、低年式のクルマになればなるほど増える悩みのひとつですが、今回Motorz編集部ではこの悩みに真っ向から立ち向かい、シートをフルオーダーしました!価格に見合うだけの効果はあったのでしょうか。

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シートをカスタムするということ

Photo by M&R Glasgow

クルマをカスタムするというと、どの部分から手を付けますか?

エアロパーツやホイールなどの外装や、マフラーやサスペンションなどの足回りパーツなど、思いつくパーツは様々あると思います。

そのなかで、今回ご提案したいのは「シート」です。

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内装の大部分を占めるパーツなので、インテリアを自分好みにカスタムすることもでき、質感や形状の変更で乗り心地をより良くすることも可能です。

また、低年式のクルマでは、生地が破れていたり皴が寄ってスポンジがヘタってしまい、クッション性を大きく損ねてしまっている場合もありますが、シートのカスタムで、新車レベルまで復活させることができるのです!

既製品の購入ではなく、オーダーという選択肢

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今回は、私、編集部ヤマトのホンダ ビート(1992年式)をベースに、シートをカスタムすることにしました。

既に27年前のクルマであるビートですが、まだまだ人気は根強く、カスタムの方向性は走り系からドレスアップまで様々。

しかし、その中の多くの車両が抱えている問題が、「シートの破れ」なのです。

ヤマトのBEATの純正シート。座面と右腰部が破れてしまっている。/©Motorz

ビートの純正シートは、ドライバーの腰をホールドするために、セミバケットシートのような形状をしていますが、この部分の角が乗降時にこすれてしまい、現存する純正シートのほとんどが破れてしまっています。

そのままにしておくと何度もひっかけて、さらに破れてしまうだけでなく、見た目もイマイチ。

そのため、シートカバーを購入するか、社外のフルバケットシートを導入するオーナーが多いのですが、既製品だけでは思い通りのイメージに仕上げることが難しい場合もあります。

そこで、今回はオーナーの思い通りにアレンジできる、シートオーダーにチャレンジしました!

カスタムを依頼したお店は「L-Tide」

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今回シートオーダーをお願いしたのは、東京の小平市にあるL-Tide。

内装カスタム全般を扱っており、シートに限らずダッシュボードやドアの内張などカスタムできないポイントは、ほぼありません。

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また、既成のデザインだけでなく、オーナーの理想に合わせてフルオーダーも可能という自由度の高さで、ドレスアップを楽しむクルマ好きからは、圧倒的な人気を誇ります。

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また、カスタムカーの祭典「東京オートサロン」でも最優秀賞を受賞した経験を持ち、内装カスタムの世界では第一線を走り続けている名店です。

実際にオーダーしてみた

シートのフルオーダーは初めての編集部ヤマトは、デザインのイメージも漠然としていて、「スポーティ」のみでしたが、代表のMAYUMIさんに相談したところ、デザインの打ち合わせはとてもスムーズでした。

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まず、L-Tideのオーダーシートと生地見本をベースに軽く打ち合わせをした後、こちらのイメージを漠然と伝え、現車を確認。

実際にビートを見ながら「ボディが青いから、青のラインを入れましょう。」

「全体は黒で、白のステッチにするとスポーティさが表現できます。」など、MAYUMIさんがテキパキとデザインイメージを組み立ててくれるので、あっという間に打ち合わせは終了し、安心して愛車を預けることができました。

満足感高く、オーナーも納得の仕上がり

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車両を預けてから何日かが経過し、完成した愛車を引取りに行くと、そこには生まれ変わったビートの姿がありました。

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ブラックをベースにブルーのラインが入り、ホワイトのステッチで仕上げられたシートは、純正シートの形状を維持しながらも、確かにスポーティな仕上がりになっています。

使われているビニールレザーはソファーなどで使用される素材なので、高級感もプラスされ、質感は純正シートとは比べ物になりません。

ブルーのラインもベースのブラックも、ボディカラー・インテリアとうまくマッチして、幌を上げたスタイルがとてもオシャレに進化していたのです。

筆者も自分の予想を超えた仕上がりに、正直驚きを隠せず、その様子を動画にしているので、是非チェックしてください。

変わったのは見た目だけじゃない

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L-Tideさんのシートオーダーは、ただ生地を張り替えるだけではなく、ヘタれているシートのスポンジも盛りなおして復活させてくれます。

また、純正シートの生地が破れ、さらに中のスポンジが削れてしまって形状が変わってしまった場合でも、成型しなおして、ノーマル形状を復元してくれるのです。

そのため、完成したシートは新車同然で、さらにパワーアップしています。

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実際に座ってみると、27年前の車とは思えない質感にまず驚き、走り出してみると、座面のクッション性と腰のホールド感に大きな変化を感じました。

具体的には路面のギャップを超えた際にお尻で感じる突き上げ感は減っており、ワインディングや交差点などのコーナリングでは、しっかりと身体をホールドしてくれるので、変に力まずにストレスなく走ることが可能です。

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ビートが発売された当時、3歳だった筆者には新車のシートの感覚を知りようがありませんが、「もしかしたら当時はこうだったのかもしれない」と、時間を超えた感動を味わえた嬉しいカスタムとなりました。

まとめ

今回依頼したL-Tideでのシートオーダーは、注文してから1ヶ月程度で完成となるそうです。

オーダーをたくさん抱えている場合は、少し伸びてしまう可能性もありますが、注文時にしっかり説明してもらえるので安心です!

また、シートカバーのオーダーは1脚88,000円から。

一般的なセミバケットシート、フルバケットシートを買うよりは安く、これだけ満足できるなら、お買い得と言って間違いないでしょう。

そして、見た目のドレスアップとしてはもちろん、低年式のクルマに乗っているオーナーにもぜひオススメしたいカスタムです。

車両を預けてクルマが完成した姿を見ると、愛車のをもっと好きになると思います!

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