関西チューニングショップの名門『Kansaiサービス』。日本のチューニングカー業界を牽引し、国内のみならず海外からも取材を受けるほど、世界的にも有名なショップです。これまで送り出したカスタムカーはどれも速くてカッコよく、それでいてストリートで快適に走れる超一級品!そんなKansaiサービスが誇るデモカーの、新型NSXをご紹介します。
Text:Yuki IKEDA / Photo:Yusuke MAEDA
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ホンダ・NSXのデモカーを見に、いざKansaiサービスへ!
ホンダ NSXは、日産 GT-Rと肩を並べる日本が誇るスーパーカーのひとつです。
価格は2,370万円で、これだけお金を出せるのは限られた人のみ。
そのため、NSXをデモカーとして所有できるショップも限られてきますが、Kansaiサービスでは新型NSXを購入し、オリジナルパーツの開発や、NSXチューニングの研究を行っています。
そんなKansaiサービスへ、Motorz編集部 マエダが突撃してみました。
奈良の奥地でカスタムカー展示会!?デモカー10台がお出迎え
Kansaiサービスは、名阪国道 小倉インターチェンジを降りてすぐのところに店舗を構え、周りは自然豊かでとても長閑です。
Kansaiサービスの敷地内に入ると大きなサービスファクトリーが2棟あり、のどかな雰囲気とは裏腹に、奥に見えるスタッフは手を休ませることはなく、テキパキと働き、活気が感じられました。
編集部 マエダが訪れた際には、10台のデモカーが並べられており、まるでカスタムカーの展示会のようでした。
綺麗に整列した10台のデモカーは、注目のホンダ新型NSXからKカーのホンダS660、旧車の域に差し掛かる日産R32型スカイランGT-Rまでが勢揃いしていましたが、さらにこの他にもトヨタ C-HRのデモカーも所有しているというから驚きです。
これらは事前に問い合わせれば試乗も可能で、これだけありとあらゆる車種のデモカーを合計で11台所有するのは、Kansaiサービスだからこそできること。
Kansaiサービスの強みは、常に新しいクルマに合わせたパーツの開発やカスタムのノウハウを得ようとする貪欲な姿勢。
さらには広大な敷地に設備の整ったファクトリーを持ち、多くのお客様に信頼されています。
Kansaiサービスとは?
Kansaiサービスは、チューニングカーの製作やメンテナンス、さらに車検まで行うチューニングショップです。
代表の向井敏之氏は26歳の時に独立し、カスタムショップ『ツインパワー』を創業。
ツインパワーでは、カスタムパーツメーカー最大手のHKS創業直後からパーツを取り寄せ、お客さんのクルマに取り付けるサービスや独自のチューニングを行い、サーキットやダートトラックの競技車両も製作していました。
のちにHKSの商品テストや開発にも関わり、『エッチ・ケー・エス関西サービス』へ社名を変更。
競技車両やストリートチューニングカーの製作、カスタムパーツの開発などにさらに注力します。
そして谷田部オーバルコースでの最高速チャレンジが注目されるようになってから、GZ20型トヨタ ソアラで最高時速”322km/h”を記録。
日本で初めて200マイルを達成したチューニングカーとして、エッチ・ケー・エス関西サービスの名は全国区で一気に知れ渡り、そこから今日までチューニングカー業界の最前線をいくチューニングショップになっていきました。
同ショップは、関西地区を代表する老舗カスタムカーショップというだけのことはあり、膨大なデータとノウハウをもち、ストリートチューニングカーにおいては、あくまでもストリートカーであることを前提に、エアコンやオーディオ、パワーウインドウなどの装備を削ることなく、快適に走れて壊れないこと、そして速くてカッコいいクルマを作ることをモットーとしています。
そのため、スポーツカーだけでなく、ミニバンやKカーまでジャンルフリーでお客さんの要求に応えるチューニングを実現しているのです。
ホンダ・NSXとは
NSXは、ホンダが販売する2シータースポーツカーで、1990年に初代NA1型が登場します。
そして2006年に生産を終了しますが、2代目モデルの新型NSX(NC型)が2017年に発売。
新型NSXはリアミッドシップに3.5リッターV型6気筒ツインターボエンジンと、前に2基、後に1基のモーターを搭載したハイブリッドスポーツです。
ロードカーだけでなく、FIA-GT3規格に準じた競技車両『NSX GT3』を市販し、スーパーGTのGT500クラスにホンダはNSXで参戦。
ロードカーからレーシングカーまで、幅広い用途で活躍しています。
街乗り仕様なのにとてもレーシー!Kansaiサービス・NSXデモカーを紹介
KansaiサービスのNSXは、初代に設定されたNSXタイプRにインスパイアをうけ、外装は白を基調にしつつリアウインドウから見えるエンジンのインタークーラーパイプを赤くし、内装カラーも赤色をチョイス。
レカロ製シートも、赤い装飾がなされています。
レカロのフルバケッドシートを取り付けるためのシートレールはKansaiサービスの試作品であり、ほかにも車高調アダプターや赤色のインタークーラーパイプもオリジナルで試作されたものです。
ホイールは純正から前後1インチアップさせて、ヨコハマアドバンレーシングGTのフロント20×9.0J、リア21×12.0Jを装着。
これに、タイヤはコンチネンタル製ContiSportContact™ 6の前255/30ZR20、後325/25ZR21を履かせています。
ノーマルでも十分カッコいいNSXですが、車高ダウンとホイールのインチアップにより足回りをよりスポーティーに演出しつつ、低く見せながらも街乗りで不自由のない最低地上高のクリアランスを確保。
フロントダクト付近に装着された可倒式フロントフックもサーキット走行車両のようで、街乗り重視のNSXですが、とてもレーシーな雰囲気に仕上げられています。
ショップ情報
Kansaiサービス
住所:〒632-0111 奈良県奈良市小倉町1080
TEL:0743-84-0126
FAX:0743-84-0413
URL:https://www.kansaisv.co.jp/index.html
営業時間:10:00~19:30
定休日:毎週木曜日・第2水曜日
まとめ
KansaiサービスのNSXデモカーは、まるでフェラーリのようなスーパーカーのオーラを漂わせ、Kansaiサービスのチューニングにより、NSXの良さがさらに引き立てられています。
これを作り出せるのはKansaiサービスにのみ!
同じクルマをもつユーザーとしても、参考にしたい教科書のようなデモカーです。
取材の様子はMotorzのYoutubeチャンネルにもアップしているので、こちらも是非ご覧ください。
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