日産は2021年2月5日、北米市場で大型SUV「パスファインダー」をフルモデルチェンジし、今年の夏より販売すると発表しました。誕生から35年が経過するパスファインダーは、力強さと高い耐久性を併せ持つモデル。今回のモデルチェンジは、日産の事業構造改革「Nissan NEXT」の一環となっています。

出典:https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-7161d2d8cc2346976d79897599103f5d

日本で姿を消したテラノ、北米で新型登場!

出典:https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-7161d2d8cc2346976d79897599103f5d

日産 パスファインダーは日本名「テラノ」の海外版で、1986年に登場し、現行モデルは4代目となります。

残念ながら日本のテラノは2002年に2代目で生産を終え、海外版だけが代を重ねているのが現状。そんなパスファインダーが、今回9年ぶりのフルモデルチェンジを果たし、デザインや機能、安全装備などを一新。

新型でこだわったのは頑丈さで、テラノのベースモデルであるダットサントラック(D21型)から受け継がれているタフさと、耐久性がさらに進化しています。

初代へのオマージュを取り入れたデザイン

出典:https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-7161d2d8cc2346976d79897599103f5d

新型パスファインダーは、SUVらしい力強いフロントフェイスが特徴で、砂漠や雪道などの過酷な自然の中でも、安定感のある外観デザインとなっています。

フロントオーバーハングはさらに短くなり、厚みのあるブリスターフェンダーとともに、タフな走行性能が表現されました。

出典:https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-7161d2d8cc2346976d79897599103f5d

また、VモーショングリルやC字型のヘッドライトなど、日産らしさを強調しつつ、パスファインダーとしては初めてCピラーにツートンカラーを採用。堅牢でありながら、アクティブな雰囲気が演出されています。

さらに、初代へのオマージュが随所に取り入れられており、スリースロットグリルもその一つ。リアも、初代らしさを醸し出すスクエア形状となっています。

快適なインテリアとシートアレンジ

出典:https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-7161d2d8cc2346976d79897599103f5d

内装は、大きなボディに見合う12.3インチの大型デジタルディスプレイが新たに採用され、現代的なインテリアを演出。

10.8インチのヘッドアップディスプレイと共に、ハッキリと見やすい情報で、オンロード・オフロード走行をサポートしてくれます。

また、電動シフターを採用し、ブリッジ形状のセンターコンソールの下部には収納スペースも設けられるなど、快適さとともに実用性もアップされました。

出典:https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-7161d2d8cc2346976d79897599103f5d

さらに、標準モデルは定員8人ですが、2列目がキャプテンシートとなったグレードも新設。

センターコンソールは工具を使わず着脱でき、好みに合わせたシートアレンジが可能となっています。

力強い走りを実現するパワートレインと幅広いグレード展開

出典:https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-7161d2d8cc2346976d79897599103f5d

新型パスファインダーは、全グレードに3.5リッター直噴V6エンジンを搭載し、最大出力284PS、最大トルク351Nmを発生。

組み合わされるのは、新型の9速ATトランスミッションで、快適で力強いドライブフィールを実現しています。

また、4WDモデルには新型インテリジェント4WDを搭載。ドライブ&テレインモードセレクターでは、ノーマル、スポーツ、エコ、スノー、サンド、マッド/ラット、トーイングの7種類からモード選択が可能です。

この4WDシステムは、ダイレクトカップリング式で、油圧によるクラッチ制御でパワーを伝達し、最適なトラクションを発揮します。

出典:https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-7161d2d8cc2346976d79897599103f5d

なお、新型パスファインダーは、4WDのほか2WDモデルも用意され、それぞれ「S、SV、SL、プラチナ」の4グレードが設定されています。

さらにSVプレミアム、SLプレミアムという2種の上級パッケージモデルも選択でき、ライフスタイルや用途に合わせてのチョイスが可能です。

日産プロパイロットを搭載!セーフティーシールド360も標準装備

出典:https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-7161d2d8cc2346976d79897599103f5d

新型パスファインダーは、安全装備も充実しており、SVとSLグレードには、日産の先進運転支援技術であるプロパイロットアシストが搭載されました。

高速道路での通常走行から渋滞時まで、アクセルとブレーキ、そしてステアリングのサポートを実施。

さらにプラチナグレードにおいては、プロパイロットアシスト with ナビリンクが装備され、地図情報を瞬時に読み込むことで、カーブや分岐での合流、出口での減速をスムーズにアシストしてくれます。

出典:https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-7161d2d8cc2346976d79897599103f5d

他にも、日産セーフティシールド360を全グレードに標準装備。

歩行者検知機能付きのインテリジェント エマージェンシーブレーキや、ブラインドスポットワーニングなどの最新予防安全技術が備わっています。

まとめ

出典:https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-7161d2d8cc2346976d79897599103f5d

5代目となる新型パスファインダーは、力強さと頑丈さをさらに増すとともに、最新のテクノロジーや安全技術が搭載されました。

同時期にモデルチェンジとなるピックアップトラックの新型フロンティアとともに、大型でタフな、日本からは消えてしまったカッコいいモデルが、北米で進化を続けるのです。

Motorzではメールマガジンを配信しています。

編集部の裏話が聞けたり、最新の自動車パーツ情報が入手できるかも!?

配信を希望する方は、Motorz記事「メールマガジン「MotorzNews」はじめました。」をお読みください!