純正カーナビはそのままだと走行中のTV視聴ができず、ディスプレイ映像などの注視が道交法で禁じられたドライバーはともかく、同乗者にとっては退屈で不便きわまりません。しかしそれを可能にしたのが、データシステム(東京都新宿区)の「TV-KIT」シリーズ。5/17に発売されたアウトランダーPHEV用は、TV視聴中もナビの自社位置へ影響を与えない独自のノウハウで、マイパイロットなど各種運転機能がそのまま活用できるスグレモノです。

国産PHEV初の3列シートSUV!新型アウトランダーPHEV用のTV-KITが新発売!

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2021年10月に正式発表されるや先行予約は絶好調!同年12月に発売されて、日本の街を走り出している三菱のSUV、新型アウトランダーPHEVは、先代にはなかった3列シート仕様が設定されました。

これまで先代アウトランダーのガソリンエンジン車や、デリカD:5でしか不可能だった6人以上が乗車するドライブが可能になり、しかもPHEV(プラグインハイブリッド車)ですから、近距離ならモーターのみでの走行もOKと、1台だけでできる事が増えた車です。

EV(電気自動車)に近い性能を持ち、従来通りガソリンエンジンでの走行も可能なので、充電スポットがなくても困らないPHEV、それも人気のSUVとなると国産車でもまず数は少なく、ましてや3列シート7人乗りとなると国産ではアウトランダーPHEVくらい。

今後も好調なセールスが続きそうで、今も納車待ちというユーザーは多いかと思いますが、ひとつ困るのは純正ナビのTV視聴が走行中には不可能なこと。

これは道交法でドライバーによるディスプレイ画面の注視が禁止されているためですが、同乗者を乗せる機会が多いアウトランダーPHEVのような車の場合、TV視聴で同乗者を退屈させないのは、ドライブのストレスを減らすのに大きく役立ちます。

そこで、自動車アフターパーツ総合メーカーのデータシステム(東京都新宿区)としてもTV-KITの実現に向けた動きは早く、アウトランダーPHEVの発売から半年ほどで対応品を新発売しました。

データシステム独自のノウハウで、各種運転機能も活用可能!適合車種や品番、価格

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新型アウトランダーPHEV用のTV-KITは、後付けの独立スイッチで走行中のTV視聴機能をON/OFFする「切り替えタイプ」です。

適合する新型アウトランダーPHEVの型式や、TV-KITの品番、価格は以下の通りです。

適合車種

三菱 アウトランダーPHEV:R3.12~

純正スマートフォン連携ナビゲーション9インチWVGAディスプレイ装着車

適合型式

GN0W(全グレード)

TV-KIT品番

MTV428(切り替えタイプ)

価格

税込21,780円(税別19,800円)

なお、これまでさまざまなメーカーの車種へTV-KITをリリースしてきたデータシステム独自の技術ノウハウにより、走行中にTV-KITの機能をONにしてTV映像の視聴が可能になっても、ナビの自社位置へ影響を与えません。

ナビに目的地設定をしてガイドを開始すれば、映像視聴中でもルート上の道路状況に合わせ、マイパイロットなど各種の運転支援機能をそのまま活用できるようになっています(※新型アウトランダーPHEV用では、走行中のナビ操作はできません)。

取り付けとTV-KIT使用中の注意事項

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TV-KITは車両側の配線を傷つけないカプラーオンで取付可能な製品ですが、車内で内装を傷つけないよう、重い9インチディスプレイを脱着し、背面のコネクターを抜き差しして元に戻し、違和感なく独立スイッチを取り付けるなど、それなりに細かい作業が必要です。

普段からDIY作業に自信があり、必要な工具も揃えているなら挑戦するのもひとつの手段ですが、おそらくはまっさらの新車での作業ですし、仕上がりまで考えれば素直にTV-KIT販売店に相談するか、最寄りの整備工場などプロへ依頼するのが無難です。

また、以下の注意事項を守って使用してください。

  • 運転者以外の同乗者が走行中にテレビを観ることは法律上問題ありませんが、運転者が走行中に画像表示装置(テレビ映像等)を注視することは、道路交通法で禁じられています。
  •  運転者は交通法規を遵守し、安全運転を行う責任があります。
  • 常に周囲の状況に注意して、「運転支援機能マイパイロット」の動作に頼った運転はせず、ハンドル、ブレーキ、アクセルを操作して安全な運転を心がけてください。
  • 「運転支援機能マイパイロット」の機能、操作、注意・警告事項については、車両の取扱説明書の当該事項を、必ずよく読んでください。