2025年4月17日、静岡県森町に本社を構える株式会社デイトナで、同社が国内展開を担う台湾MiTAC Digital Technology社のブランド「Mio(ミオ)」の新製品発表会が開催されました。
多くの新製品が並ぶ中で、四輪用デジタルミラー式3カメラドライブレコーダー「Mio MiVue ER58」が注目されています。 360度ドラレコにありがちな「プライバシーへの配慮不足」や従来のミラー型ドラレコ「視認性不足」などの課題に対し、ER58は明確な解決策を提示していました。
目次
絶妙な3カメラ構成と快適設計がもたらす“ちょうど良い”記録体験
全方位を記録できる360度ドラレコは安心感がある一方で、「同乗者のプライバシーが気になる」「常に監視されているようで落ち着かない」といった声も少なくありません。

「Mio MiVue ER58」は、そうしたユーザー心理に配慮し、あえてフロント・リア・インナー(車内)の3カメラ構成を採用しています。
- フロントカメラ:4K UHD(3840×2160)で前方を高精細に記録
- リアカメラ:2K QHD(2560×1440)で後方の状況をカバー
- インナーカメラ:2K QHDで車内+側面方向を程よく記録
特にインナーカメラの画角には驚かされました。実際の録画で確認したところ、運転手の挙動や車内全体の雰囲気、側面の様子はしっかり映りつつ、同乗者の表情までは映らない程度に絶妙なバランスで調整されていました。まさに、“撮るべきものを、必要な範囲で”という思想が感じられます。

さらに、フロントとリアカメラにはソニー製の最新高感度センサー「STARVIS™ 2」を搭載。夜間や悪天候でもノイズの少ないクリアな映像を提供し、画質面でも妥協はありません。
配線ストレス&視認性の悩みに応える“快適設計”
ドライブレコーダーは記録性能だけでなく、「取り付けやすさ」や「操作性」も重要な評価ポイント。ER58は、これらにも徹底的にこだわっています。

■ スマート配線
フロント・リア・電源の3系統を1本にまとめた「3-in-1ケーブル」を採用。加えて、配線を固定しやすい専用ケーブルフックが付属しており、DIY派にも整備士にも嬉しい構造です。
■ 高輝度デジタルミラー
一般的な製品の3倍に相当する1500ニトの明るさを誇る高輝度スクリーンを搭載。日中の逆光でも後方の映像が見やすく、デジタルミラーとしての実用性も抜群です。
■ タッチ操作&直感UI
大画面のスリムベゼルと、スマートフォン感覚のタッチスクリーンUIにより、操作ストレスはほぼゼロ。設定変更もスムーズに行えます。
「配線がごちゃつく」「昼はミラーが見づらい」「操作が複雑」といった従来製品の“あるある”を、ER58は確実に解消しにかかっています。
世界で認められた「Mio」品質と、デイトナの安心サポート
「Mio」は日本ではまだ耳慣れないブランドかもしれませんが、世界累計1,000万台以上の販売実績を誇るドライブレコーダーのパイオニアです。
- 欧州・アジアの自動車メーカーで純正採用実績多数
- UI/UX設計から生産までを自社一貫開発
- 58項目以上の独自テストを通過した高品質管理体制
今回の発表会でも、MiTAC社のスティーブ・チャン社長が「品質には特に気を使っている」と語っていたのが印象的でした。
そして、日本国内での販売とサポートを担うのは、バイク・カー用品でおなじみの株式会社デイトナ。2020年からMio製品の展開を開始し、現在では以下のような安心体制を整えています。
- 日本語の取扱説明書とサポート対応
- 日本人スタッフによるカスタマーサポート
- 3年間の長期製品保証
“海外ブランドだけど国内対応は万全”という安心感が、導入のハードルを大きく下げてくれます。
発売時期と価格
気になる価格は5万円弱を想定中とのこと。
正式な発売日については、今後のデイトナからのアナウンスを待ちましょう。
まとめ:「記録するけど、見張られていない」その“ちょうど良さ”が新しい
「Mio MiVue ER58」に触れて感じたのは、ただの高性能ドラレコではなく、ユーザーの心理的負担に真正面から向き合った“ちょうど良い”製品であるということです。
こんな人におすすめ
- 高性能は欲しいけど、360度カメラには抵抗がある方
- 取り付けのしやすさや見た目も重視したい方
- 長く安心して使える製品を探している方
そんな、これまでのドラレコに“モヤモヤ”を感じていた方にこそ、「Mio MiVue ER58」はピッタリな選択肢になるはずです。今後の正式リリースが待ち遠しい一台です。
※この記事は2025年4月17日の発表会取材および公開情報をもとに作成しています。製品仕様・価格・発売時期は変更される可能性があります。