これまでMotorzでは、さまざまな角度から検証・ご紹介してきたアルパインのドライブレコーダー付きデジタルミラー。多くのユーザーさんから好評をいただいている同商品ですが、2022年11月2日に新型モデルが3機種発表されました。
なんでも、これまで以上に機能が向上し、装着できる車種が大幅に増えたという新型のドライブレコーダー搭載デジタルミラーを、いち早くご紹介します!
Photo : Takanori ARIMA Text : Shingo MASUDA

アーム交換式で純正並みの一体感と上質感を実現

今回新たに発売された3機種のうち、従来通りアームごと交換するのが「DVR-DM1200A-IC/OC」と「DVR-DM1000A-IC/OC」です。
一見すると純正と見紛うばかりの一体感は健在で、「いかにも後からつけました感」をほぼ感じません。

車種専用取付けキットは80車種を超えており、人気車種を中心にラインナップされています。

滑らかで適度に光沢のあるデザインと、本体に使用されている素材感も上質で安っぽさは皆無。ルームミラーは運転していると当然視界に入るため、インテリアの雰囲気を損なわないのはオーナーとしてうれしいポイントです。

旧車も外車も取り付けられるバンド装着タイプを追加

そして、ある意味登場を心待ちにしていた方も少なくないのでは?と言えるのが、純正ミラーにバンドで固定する「DVR-DM1000B-IC/OC」です。

ほかの2機種と全く同じ機能を持ちつつ、専用取付キットの設定がない車種でも装着することができます。もちろん、アーム交換タイプに比べると、やや後付け感が出てしまうのは否めませんが、バンド固定式の利便性を担保しつつこだわり抜いたデザインです。

多くのバンド固定式製品は、液晶やカメラなどの制御基板を収めるため、どうしても本体が分厚くなってしまい、“後付け特有の野暮ったさ”が出てしまいます。その点「DVR-DM1000B-IC/OC」は本体を極限まで薄型にし、配線類を背面から出す設計としたことで、バンド固定式であってもすっきりとした見た目を実現しています。

さらに純正同等の収まり感が嬉しい10型

従来モデルと同じ外寸の12型に加え、一回りコンパクトな10型をラインナップし、これまでサンバイザーに当たってしまうような車種でも問題なく取り付け可能。また、軽自動車やコンパクトカーなど、車内がやや狭い車種でも圧迫感なく使えます。

純正ルームミラーの大きさが概ね10インチ程度と考えると、知らない人が見れば純正ミラーと勘違いしてしまうかもしれません。

室内外2種類のカメラで取付け可能車種が増加

デジタルミラー本体のラインナップは3種類ですが、それに加えて、リア側のカメラを従来の室内用と室外用が用意されています。

例えば、空気抵抗を極限まで減らすため大きく寝かされたリアウインドウを持つトヨタ プリウスの場合、従来の室内用リアカメラでは角度が足りず取り付けが不可能。また、リアウインドウを埋めてしまっているキャンピングカーや商用車も同様に使用できませんでした。

3機種とも室内外のカメラは選択可能となっており、選べるラインナップは計6種類。2通りの取り付け方法と2種類の液晶サイズが揃ったことで、より多くの車種に取り付けできるように進化しています。

あるようでなかった!電源OFFでも本当の鏡のようにはっきり見える

今回発売された3機種とも、サイズや固定方式以外、すべて同じものとなっていますが、今回のアップデートで特に驚かされたのが、ミラーとしての視認性が向上したことです。

新たに採用されたラミネーションディスプレイは、液晶モニターにありがちな無駄な奥行き感がなくフラットな見た目を実現。さらに映像処理プログラムを進化させたことも手伝って、パキッとした鮮やかさとなっています。

そして、もっとも驚かされたのが、鏡としての視認性が抜群に良いことです。

一般的に市販されているデジタルミラーは、「ディスプレイOFFでも鏡として見える!」と謳っていても、実際は本当の鏡のように見えません。アルパインの先代モデルでも、鏡として使うことはできるものの、本当の鏡と比べてしまうとどうしても暗い映りでした。

しかし、今回のモデルチェンジによって、ディスプレイOFF時の映りはまさに鏡そのもの!

これなら、後部座席のお子さんを確認するのはもちろん、イベント前のお化粧直しも問題ありません。

これまで通り安心安全を担保する機能はしっかり継承

視野角の広い前後カメラも、もちろん継続して採用しています。

夜間後続車からのまぶしいヘッドライトや昼間のトンネル出口など、明暗の差が大きい場面でも見やすいHDRや、夜間⾛⾏時でもくっきりとした映像を映すことができるスタービスを搭載。

常時録画や衝撃前後の録画映像を別ファイルとして保存する衝撃録画に加え、多くの製品でオプション扱いとなっている駐車監視録画も標準で搭載されています。

あおり運転や万が一の交通事故、さらに駐車時の当て逃げやいたずらなど、心配事が絶えないこんな時代だからこそ“備えあれば憂いなし!”

アルパインから発表されたドライブレコーダー搭載デジタルミラー「DVR-DM1200A-IC/OC」「DVR-DM1000A-IC/OC」「DVR-DM1000B-IC/OC」は、いつものカーライフにさらなる安全と安心を与えてくれます。

 

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