世界最高峰の自動車レースであるF1で、数々の名シーン、名バトルを繰り広げてきたフェラーリ。その知名度は世界規模のもので、F1は知らないけどフェラーリという名前は聞いたことがある、という方も多いのではないでしょうか。同時にフェラーリというマシンに加えて、多くの名ドライバーを生み出してきたのも、フェラーリの歴史を語る上で欠かせません。今回は、60年以上にわたる歴史と伝統を誇るフェラーリと、そのドライバーたちにスポットを当ててみたいと思います。
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フェラーリ創世記のヒーロー、アルベルト・アスカリ
これまで数々の名勝負を繰り広げ、そして今でも語り継がれるヒーローを生み出してきたチームでもあります。例えば、世界選手権が始まってまもない1952年。フェラーリに初のチャンピオンをもたらしたアルベルト・アスカリ。普段はあまり名前に出てくるドライバーではありませんが、フェラーリを愛するファンの間でも今でも語り継がれているドライバーの1人です。
ニキ・ラウダの加入で最初の黄金時代突入
1970年代には、当時のフェラーリ常勝軍団を築いたニキ・ラウダ。1960年代のチャンピオンを最後にしばらく王座から遠ざかっていたのですが、1974年に加入するとチームは速さを取り戻し、翌年の1975年には9回のポールポジションを獲得。決勝でも5勝を挙げてチャンピオンを獲得。再び「名門フェラーリここにあり」というレースを見せるようになります。
ちょうど、この時期はマシン開発もうまく進み「312Tシリーズ」は、往年のファンを中心にF1史に残る名車として語られています。
タイトル獲得はならなかったものの、フェラーリファンの心に残った2人のドライバー
まずはジル・ビルヌーブ。ハイパワーで暴れるマシンでアグレッシブにコーナーを攻めていく闘争心溢れる走りで人々を魅了。数々の名勝負を繰り広げました。チャンピオン獲得も期待されましたが1982年ベルギーGPでの不慮の事故で帰らぬ人になってしまいました。
当時彼がつけていた「フェラーリのエースナンバー」である27番を、10年後に受け継いだのがジャン・アレジ。キャリア通算1勝と勝ち星は少なかったのですが、フェラーリがどんなに調子が悪い時でも全力でコースを攻め、トップタイムを出してくるなど、人々を魅了する走りで人気でした。
ミハエル・シューマッハの加入により史上最強黄金時代へ
1979年にジョディー・シェクターがチャンピオンに輝いてから17年。当時のF1で最強と言われていたミハエル・シューマッハが加入。名門というよりかは古豪に近い状態だったフェラーリを3年でワールドチャンピオンにすると明言し、フェラーリ復活のためにチーム改革に乗り出します。
そのためにチームの主要メンバーも変更し、後の黄金時代立役者でもあるロス・ブラウンがテクニカル・ディレクターにつき、ロリー・バーンがマシンのチーフデザイナーに就任。早速、翌1997年からチャンピオン争いに絡み、1999年にはコンストラクターズタイトルを手にします。
そして2000年、彼の最大のライバルでもあるミカ・ハッキネン(マクラーレン)との死闘を制し見事ドライバーズチャンピオンを獲得。実にフェラーリにとって21年ぶりの載冠でした。
これを皮切りに、フェラーリは勝利を重ね、両部門で5年連続チャンピオンを獲得。この期間で57勝も挙げるという快進撃を見せました。
おそらく、この時代にフェラーリを知って、F1ファンになったり、フェラーリのファンになった人も多いのではないかと思います。
2016年はチャンピオン経験者2人を擁し、王座奪還を目指す
ライバルも手が届かないくらいの最強ぶりを見せたフェラーリですが、ドライバーズでは2007年、コンストラクターズでは2008年を最後にしばらく王座から遠ざかっています。
それでも世界一の座に挑戦する思いは全く変わっておらず、今年はセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンというチャンピオン経験者を起用。ライバルと激しいトップ争いを演じています。
ここまでは不運もあって勝利がありませんが、10月に迎える日本GP(鈴鹿サーキット)は、2人とも得意としているコースですし、チームも7勝している相性のいい場所。きっと力強く、カッコいいフェラーリを見ることができるかもしれませんね!
歴史と伝統があるスクーデリア・フェラーリを身につけることができる時計が登場!
Photo by Tomohiro Yoshita
半世紀以上にわたり、F1という世界最高峰の舞台で戦い続けてきたフェラーリ。
だからこそ、今でも世界的に人気のチームですし、スクーデリア・フェラーリの“跳ね馬”のロゴが入っているものに憧れる人も多いと思います。
もちろん、チームウェアなどF1の応援グッズではフェラーリのものもたくさんあるのですが、今回スクーデリア・フェラーリ・ウォッチの新作時計が発売中です。
盤面にはフェラーリのロゴはもちろん、現在のマシンにも使用されているカーナンバーと同じ字体を使用。ベルト部分にもスクーデリア・フェラーリの文字が入っています。
さらに「フェラーリ=赤=派手」ですが、全体的に黒がベースとなっているところにフェラーリのトレードカラーである赤や黄色のラインやアクセントが入っていて、普段の生活で身につけていてもカッコいいものに仕上がっています。
スクーデリア・フェラーリ・ウォッチは全国の店舗で購入可能です。
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F1日本GPでもスクーデリア・フェラーリ・ウォッチを販売!
10月7〜9日に鈴鹿サーキットで開催される2016F1日本グランプリでも、現地にブースを出展し時計を販売予定!場所はGPスクエア。また現地で購入いただいたお客様には、ノベルティとしてスクーデリア・フェラーリのピンバッチをプレゼントします(先着120名)
今年も常に優勝争いに絡んでいるスクーデリア・フェラーリ。2人とも鈴鹿を得意としており、同地で優勝経験があるだけに、今回のレースでも活躍が期待されています。
現地でこのカッコイイ時計を身に付けて、一緒にスクーデリア・フェラーリを応援しましょう!
まとめ
今でも絶大な人気を誇るスクーデリア・フェラーリ。これだけ長い間レースをしていると、強い時期もあれば、そうでない時期もあります。
成績は浮き沈みしていますが、どの時代でも一貫して彼らに言えることは「跳ね馬のプライドを持って、全力で戦うということ」。どんなに苦しい場面でも勝利を目指し、常に全力の走りをみせてきました。
その闘争心が、きっと自然とファンの心にも届き「フェラーリってかっこいいよなぁ」とついつい口にしてしまうのが、彼らの“最大の魅力”なのかもしれませんね。