1980年代~1990年前半までル・マン24時間レースをはじめ、世界中のプロトタイプカーレースで活躍したグループCカー。もし、そのレースシーンを再現したイベントがあるとするなら?そんな夢のような瞬間が叶うイベントが11月19・20日に鈴鹿サーキットで開催される「RICHARD MILLE鈴鹿サウンド・オブ・エンジン2016」なんです。今年は総勢10台以上のグループCカーが集合します!是非、懐かしい大迫力のサウンド、グループC独特のカッコいい姿を生で見に行ってみませんか?
ジャガー XJR-8 & XJR-9
ル・マンやWSPCでもワークスカー同士の争いが激化した1980年代後半。トム・ウォーキンショー・レーシングとともに製作されたマシン。当時はターボカーが主流だった中で、6,995ccのV12自然吸気エンジンを採用。
XJR-8は1987年のWSPC(世界スポーツカープロトタイプ選手権)に参戦し、開幕戦でいきなりデビューウィン。
これまでル・マンでも最強の名をほしいままにしていたポルシェ・962Cを圧倒していきました。
この年のル・マン24時間ではリタイアに終わってしまいますが、さらに改良を重ねたXJR-9でヤン・ラマース/ハンス・ヨアヒム・スタック/アル・ホルパート組が優勝。ジャガー陣営に1957年以来となる優勝をもたらしました。
今回のサウンド・オブ・エンジンでは、紫と白のカラーリングが印象的な2台のマシンが登場予定!
おそらく当時も、これに憧れていた人も多いはず。それを鈴鹿で生で観られる数少ないチャンスです!
ポルシェ・962C
グループC全盛期時代の1980年代。
世界耐久選手権やアメリカのIMSAシリーズ、そしてル・マン24時間で数々の栄光を獲得し、多数のプライベーターが使用したマシンとして有名な962C。今回は3台のマシンが登場します。
まずは1987年にクレマー・レーシングから参戦したレイトンハウスカラーのマシン。ル・マン24時間にも参戦するなど大活躍した1台です。
さらにJGTCでも参戦し話題を集めたタイサン・スターカードの962Cも登場。
どうしてもGTに参戦していたグループCカーというイメージが強いですが、それ以前のJSPCでも活躍していたマシンなのです。
よく展示されるシーンは見かけたことがあると思いますが、今回は実際に走行予定。必見です。
ポルシェ・962Cといえば、やっぱりロスマンズカラーですよね。なんと、そのマシンも登場します!
と言っても1986・1987年に参戦していたル・マン仕様ではなく、バーン・シュパンがプロデュースしたロードカーバージョン。
ロスマンズカラーになっているものを実際に見られるのは本当に貴重だと思います。
マツダ787B
グループCの歴史を語る上で、超名車の1台といえるのが、日本車で唯一ル・マン24時間を制した787B。
チャージカラーの55号車が展示・デモランをします!
しかもドライバーはMr.ル・マンこと寺田陽次朗さん。あの甲高いロータリーサウンドが鈴鹿に響き渡ります。
さらに今回はヘッドライトがないJSPC仕様も展示車予定。
ル・マン仕様とは緑とオレンジの配色が逆になっていたり、カーナンバーも202番と現地で違いを探すのも面白いかもしれませんね。
マツダ767B
マツダのル・マン24時間チャレンジの中の1台。
4ローター搭載マシンとして新開発されたマシン。1988年にデビューした767の改良版です。
1989年のル・マン24時間で総合9位に入る活躍を見せました。
こちらも787Bに負けず劣らずのロータリーサウンドを響かせてくれます。
この他にも、規定変更によりロータリーエンジンではなく、3.5リッターV型10気筒NAエンジンを搭載した、マツダのル・マンマシンであるMX-R01も展示予定。
マツダがワークスでル・マンに挑戦していた懐かしいマシンが勢揃いします!
日産R92CP
1992年のJSPCで大活躍した日産ワークスマシン。
3,496cc、V8ツインターボエンジンから繰り出されたパワーは予選仕様時で1200馬力以上と言われているまさにモンスターマシン。
富士スピードウェイでは時速400kmまで達したと言われるほどです。
日産のグループCカーの中でも最強のパフォーマンスを誇った1台、鈴鹿サーキットで走行シーンを見られます。さらにドライバーは星野一義さんの予定!当時を彷彿とさせるようなダイナミックな走りに注目です!
さらに1991年からのレギュレーション変更に合わせて日産が開発した自然吸気エンジンのマシン、日産NP35もデモラン予定。こちらも公の場に出てきてさらに走行するのは珍しい機会。グループCファンは見逃せませんね!
日産シルビアターボC
1983年の国内耐久選手権への参戦を目指し、ホシノレーシングがマーチ・エンジニアリング製の83Cを購入。
そこに直列4気筒のLZ20エンジンを搭載したマシン。以前、鈴鹿ファン感謝デーに登場しましたが、マシンのコンディションの関係で走行は見合わせた1台です。
今回もデモラン予定、その時叶わなかった走行シーンに注目ですね。
こんなマシンも登場予定!
グループC仕様…ではないですが、こんな往年のマシンも登場します。
まずは日産スカイラインのスーパーシルエット。ニスモフェスティバルなどでも走っているトミカカラーの、あのマシンが登場します。ドライバーはもちろん長谷見昌弘さん!
またムーンクラフトが開発した国産C2マシンであるグッピーも走行予定。
こちらも滅多に見られない1台なので、是非ともチェックしておきたいところですね。
まとめ
当時も今でも多くのファンに愛され、数々の名勝負を繰り広げてきたグループCカー。
しかし、現在ではマシンのレギュレーションも大幅に変わり、「グループC=過去のマシン」になりつつあります。
それでも「あのカッコいいマシンが走っているところを、もう1度観たい!」という夢が、本当に叶うのが鈴鹿サウンド・オブ・エンジンというイベントです。
イベント観戦券は前売りで2日通しで3,500円、1日だけだと2,500円。さらに3人以上のグループ購入をするとさらにお得になります!
11月19・29日は、カメラを持って鈴鹿サーキットに集合ですね!
鈴鹿サウンド・オブ・エンジン公式サイト
http://www.suzukacircuit.jp/soundofengine/
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