1996年 Opel Calibra V6 4X4

出典:http://www.dtm.com/
1989年から参戦を続けるも、一度もシリーズ制覇がなかったオペル。
92年、93年は出場していませんが、それでも6年間勝利できていなかったオペルがシリーズ制覇したマシンが「オペル カリブラ 4X4」
画像手前の黒いマシンが、マヌエル・ロイターがドライブし、オペルを優勝に導いたマシンです。

出典:https://en.wikipedia.org/wiki/
市販車のカリブラは、これまでのマシンと違って2ドアのクーペ。
今までのマシンと比べると、見た目の変化はそこまで強烈ではないかもしれませんが、大きく張り出したオーバーフェンダーなど、過激な改造がなされていることは容易にわかりますね。
このマシンも4輪駆動で、電子デバイスはひととおり装着済み。

出典:http://www.supercars.net/
優勝回数こそ3回にとどまったものの、シーズン通して安定した成績でポイントを獲得して、DTM最後の年を締めくくりました。
ちなみに、全26レース(13ラウンド×2レース)中、ポイントを獲得できなかったのは6レースのみ。この安定感こそが、オペルの強みでした。
当時のマシンのスゴさがわかる動画集
フロントカウルを外すと、エンジンがかなり車体中央に。メルセデスCクラス。
DTMのマシンは各部カウルはごっそり取れるのが一般的。
フロントを開けてみると、通常のクルマでは考えられないほどエンジンが後ろに搭載されているのがわかります。
ほとんどフォーミュラサウンドな155V6Ti
1万回転回るエンジンに、シーケンシャルシフトも相まって、ほとんどF1サウンドの155V6Ti
ちなみにこのマシンは96年モデルですが、最初に紹介した93年モデルと比べると、ボンネットの低さが全然違います。
20年前のクルマとは思えない動き。96年ITCホッケンハイム予選
再生していただくとよくわかりますがく車体が全然ブレません。
縁石カットでハネることはあっても、コーナリング中の車体は非常に安定しています。
20年前のマシンとは思えないほどの動きです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
優勝マシンから見る旧DTM。技術の進歩がどこかおかしい気もします。
ですが、逆にここまでなんでもアリだからこそ、後々封印されてしまうような驚きの技術が産まれるのではないでしょうか?
近年のレースは、がんじがらめのようなレギュレーションの中、隙間を縫ってマシン開発をしています。
逆にすべて自由に作って良いレギュレーションにしたら面白いんじゃないか。と思いますが…過激すぎて、開催不可能でしょうね。
でも、どこかそんなレースも見てみたい?
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