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どうしてもJSB1000クラスに目が行きがちな全日本ロードレース選手権。しかし若手ライダーがしのぎを削るST600とJ−GP2クラスがあるのをご存知でしょうか?今回は、この2つのカテゴリーの違いや注目選手を紹介します!

出典:http://www.superbike.jp/
そこで今回は激戦区のこの2クラスを簡単に紹介していきます!
全日本ロードレース選手権「ST600クラス」とは

出典:http://ms.bridgestone.co.jp/
排気量が4気筒で401cc~600cc、2気筒は600cc~750ccまでの市販車をベースに、改造・セッティングしたマシンで争われるクラスです。
2001年に創設後、度々の変更点が加えられ、2015年にはブリジストンタイヤのワンメイクレースとなり、予選、決勝を2セットのタイヤ(ウォームアップ走行を除く)で行わなければならなくなりました。
エンジンの改造範囲は狭く、タイヤもスリックなどのレーシングタイヤではなく、溝付きのスポーツタイヤが使用されています。
また、他のクラスに比べてマシンの性能差が少ない為、若手からベテランまで参加者の幅が広いのも特徴的です。
こういったレギュレーションから、マシンは市販車により近い形ですので、自分の乗ってるバイクが参戦していたりすると、より応援に熱も入るのでは!?
「J−GP2クラス」とは

出典:http://www.superbike.jp/
2010年に新設されたばかりの新しいカテゴリーのJ-GP2クラスは、4ストローク「600cc」
世界選手権シリーズのMoto2クラスを規範としたクラスが新設されたことで、より世界へのチャレンジを見据えたレースとして、挑戦する選手が増えて来ています。
このクラスでは、Moto2クラスに準じたオリジナルフレームを採用しているチーム、市販車ベースのマシンを改造したマシンを採用しているチームの両方がエントリーしています。
また、2016年より、最低重量が車両とライダー(ヘルメットやウェア混み)の重量を併せて、合計220Kg以上と決められました。
なお、エンジンの改造範囲はST600とほぼ同じで、使用タイヤはスリックタイヤのみになります。
シリーズ後半戦に近づくにつれてマシンの成熟度が上がってくると言うのも、このクラスの見どころじゃないでしょうか?
ST600クラスの注目ライダー

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実は全日本ロード選手権には、外国人ライダーも参戦してるんです。もうご存知の方も多いと思いますが、さらっと紹介していきます。
決めかねていたお気に入りのライダーがみつかるかもですね!
タイより参戦のポラマイ選手とクライサー選手

出典:https://www.facebook.com/ChalermpolNo.65/
前回の全日本ロードレース選手権茂木では見事優勝を飾った、ゼッケンナンバー65Chalermpol POLAMAI(チャランポン ポラマイ)選手の所属する「Yamaha Thailand Racing Team」
チームメイトには言わずと知れたゼッケンナンバー2、Decha KRAISART(デチャ クライサー)選手。

出典:https://www.facebook.com/DechaKraisartNo.7/
2009年より全日本ロードレースST600クラスに参戦(デチャ選手は一時期J−GP2クラスに参戦)している両選手は、サーキットへ足を運んだことがある方でしたら恐らくお馴染みの選手では無いでしょうか?
両選手とも、アジア選手権SS600クラスのシリーズチャンピオンを獲得経験があります。
デチャ選手はST600でも年間チャンピオン経験者、ポラマイ選手も年間2位の実力の持ち主!
また、Moto2へワイルドカードで参戦した経験もあります。
共通点の多い両選手ですが、フレンドリーなデチャ選手と、ストイックなポラマイ選手、性格も雰囲気も違うお二人ですが、良きライバルとして競い合っています。
今期は、初戦両選手とも転倒によりノーポイント。
デチャ選手は茂木も失格によりノーポイントと厳しい前半戦を迎えていますが、今後の活躍に改めて期待です!
前田 恵助選手
現在ポイントランキング1位、42ポイントを獲得している若干18歳!
ゼッケンNo.5番、「伊藤レーシングGMDスズカ」に所属している前田惠助(マエダ ケイスケ)選手。
初戦の荒れた筑波で見事2位を獲得し、先日の茂木では3位表彰台を獲得と、安定した走りをみせています。
ST600クラスでのシーズン3年目の迎え、ランキングも徐々に上がって来ています。
昨年はランキング5位をマークし、今年の目標は勿論年間チャンピオン!
本人がメッセージに掲げる様に「すべてのサーキットで2015年を上回れる成績をめざし」て、年間チャンピオンをに向けて、一歩ずつ前進しているのでは!?
岩戸 亮介選手
現在ポイントランキング6位、ゼッケンナンバー8の岩戸 亮介(イワト リョウスケ)選手。
岩戸選手も前田選手と同学年の18歳で、「Team 高武 RSC」に所属しています。
初戦筑波では終盤トップに躍り出るも転倒に巻き込まれ、悔しくもノーポイント。
ST600クラスの第2戦となった茂木では、初戦筑波では一度捉えたポラマイ選手を抜く事が出来ず、2位で終わりました。
このクラスへの参戦は2年目となり、初参戦となった2015年はランキング8位とまずまずのスタートを切っています。
「一生懸命頑張りますので応援よろしくお願いします!」と言ったメッセージからも、実直さが伺えますね!!
大久保 光選手

出典:http://blogs.yahoo.co.jp/no1_hikari/
大久保 光(オオクボ ヒカリ)選手は、今年は全日本ロードレース選手権へは参戦しておりませんが、現在ワールドスーパーバイク(WSB)選手権と同時開催の、スーパースポーツ世界選手権(WSS)へフル参戦しています!!
03年に故 加藤大治郎選手が秋ヶ瀬サーキットに復活させた「ポケットバイクレースDAIJIRO-CUP」の初代チャンピオンで、12年に発足したアジアドリームカップ初代チャンピオンに輝きます。
2013年、14年と全日本ロードレース選手権J-GP3クラスへ参戦し、翌2015年に全日本ロードレース選手権ST600クラスへ参戦。
年間ポイントランキングは3位。
世界への進出を切に願い、自分でコンタクトを取るなどの積極的な働きかけにより、当初はワイルドカードでも良いので参戦させて欲しいとの願いから一転、スーパースポーツ世界選手権へのフルエントリーが決まります!!

出典:http://www.superbike.jp/
残念ながらワールドスーパーバイク選手権には日本グランプリが無いことから、MotoGPほど知られていませんが、世界を転戦して年間14ラウンド(WSSは13戦)行われる、ヨーロッパでは人気のレースなんです!!
このワールドスーパーバイク選手権は、市販車ベースで行われるレースで、現在「Team KAGAYAMA」のチームオーナー兼監督兼現役ライダーで、現在JSB1000にも参戦中の加賀山 就臣(カガヤマ ユキオ)選手も、2005年から2009年まで参戦していたんですよ!
こんな注目選手が多数参加している全日本ロードレース選手権、ST600&J-GP2クラス!
ライダーに注目して観戦すると、新しい楽しみ方が生まれるかもしれませんよ!?
まとめ
全日本ロードレース選手権だけじゃなくバイクレースの模様は、テレビ放送が国内で殆どされていないからか、あまりメジャーじゃ無いかもしれません…
でも実は、全日本ロードレース選手権は、予選や決勝、ヒーローインタビュー等をネットを通してライブ配信されているんですよ!
勿論サーキットに行って直接レースを肌で感じるのが一番!ですが、どうしても難しい!と言う時には活用しています!
公式サイト中段に「ライブ動画で楽しもう!」という項目がありますので、是非活用してみてください!