将来有望な若手ライダーがひしめく全日本ロードレース選手権のST600クラス。しかし、もう一つの600ccクラスである「J-GP2」にも注目のライダーがたくさん参戦しています!今回は、そんな目が離せないライダーたちを中心に紹介していきますね!もしかしたら、世界へ羽ばたく選手がこの中に!?

J−GP2クラスとは

出典:http://www.superbike.jp/

出典:http://www.superbike.jp/

 別の記事「全日本ロードレース選手権はJSB1000だけじゃない!世界を目指す若い選手が参戦する“600ccクラス”を紹介!」でも簡単に触れましたが、改めてご説明します!

 

2010年から始まった、新たなカテゴリーのJ-GP2クラスは、4ストローク「600cc」のマシンで争われるクラス。

MotoGPを観ている方ならご存知の、Moto2クラスを規範としたクラスが国内で新設されたことで、世界への挑戦をこころざしている多くのライダーが参戦しています。

マシンは大きく分けて2種類で、世界選手権の基準「Moto2」クラスに準じたオリジナルフレームを使用したマシン。

または、市販車をベースに改造したマシンの2種類どちらかを選んで、各チームがレースに参戦しています。

なお、2016年は、レギュレーションによって最低重量が車両とライダー(ヘルメットやウェア混み)を併せて、合計220Kg以上と決められました。

使用タイヤはスリックタイヤのみなので、グリップ力が高く、コーナリングスピードも速い!?

 

シリーズ開幕から、各チーム様々なセッティングや挑戦を行ってくるので、終盤戦では非常に完成度の高いマシンでバトルが行われるというところも、このクラスの見どころかと思われます!

 

 

J−GP2クラスの注目ライダー

Photo by Mai Friend

 

今シーズン、J-GP2クラスで負けなしの3連勝を飾り絶好調の浦本修充選手が一番の注目ライダーです。

彼のことは下記の記事で取り上げているので、今回は他にも目が離せない4選手を紹介していきます!

必見‼︎今後、国内での活躍は勿論のこと世界挑戦が期待される若手バイクライダー達!

 

生形 秀之選手

http://www.superbike.jp/news/2016/02/post_624.html

出典:http://www.superbike.jp/

ゼッケンナンバー2「エスパルスドリームレーシング」所属、生形 秀之(オガタ ヒデユキ)選手は、もう言わずと知れたベテランライダーですよ!

1999年より全日本選手権GP125、ST600への参戦を経て、J-GP2クラスが初開催された2010年に転向。

その後はずっと、J-GP2へ参戦し続けています。

初年度、次年度は年間ポイントランキング3位、2012年からポイントランキング2位をマークし続けています。

「とにかく勝ってチャンピオン!」と言う言葉には、あと一歩届かず…!と言った悔しさと、並々ならぬ決意が感じられます。

 

上和田 拓海選手

Photo by Mai Friend

先日の全日本ロードレース選手権茂木では、J−GP2クラスで初の表彰台入り3位を獲得した、ゼッケンナンバー81「Webike チーム ノリックヤマハ」所属の上和田 拓海(カミワダ タクミ)選手19歳。

「世界で通用するライダーを育てる」という強い信念のもと発足された「チーム ノリック」には、現在JSB1000で活躍している野差根選手も2014年まで発足当時より所属していた、言わずと知れたチームですね。

 

Photo by Mai Friend

ノリックの愛称で親しまれた故阿部 典史(アベ ノリフミ)選手の実父、昨年まで現役オートレーサをされてた、阿部 光雄(アベ ミツオ)監督が率いるチーム。

強い結束力と独自のトレーニングで地方選から全日本ロードレース選手権、更には世界へ羽ばたく選手を選出すべく、若手育成に力を入れています。

その「チームノリック」一員の上和田選手、今回の表彰台をステップに、今期の活躍が期待されますね!!

 

國峰 啄磨選手

http://www.takuma-kunimine.com/

出典:http://www.takuma-kunimine.com/

2015年より2015年までJ−GP3で活躍し、最高ランキングは2位。2016年J−GP2へ転向。

ゼッケンナンバー55「H43 Team-NOBBY」所属、18歳の國峰 啄磨(クニミネ タクマ)選手。

前回の茂木戦では途中3位へ浮上するも、惜しくも転倒。

すぐに再スタートを切りゴールするも、「コースに復帰する際の遵守事項違反により失格」という厳しい裁定が下されました。

筑波戦ではレース1、レース2共に2位表彰台を獲得しており、第3戦もてぎ終了時点では、獲得ポイント40となっています。

 

國峰選手は、6歳よりポケバイに乗り始め、榛名モータスポーツランドにてデビューを果たします。

2005年からは本格的にレース参戦!!

http://www.74daijiro.net/daijiro-cup/report/2006/03/daijiro_cup_2006.html

出典:http://www.74daijiro.net/

最年少優勝、DAIJIRO-CUPの74daijiroクラス優勝等を経て、当時74daijiroワークスライダーとなります。

その後、Shell Advance Asia Talent Cup等の海外戦を経て、今年は全日本ロードレース選手権J−GP2フル参戦初年度。

海外経験豊富な國峰選手の今後の活躍が楽しみです!!

 

中上 貴晶選手

http://ameblo.jp/takanakagami/page-9.html#main

出典:http://ameblo.jp/takanakagami/

中上 貴晶(ナカガミ タカアキ)選手も現在は全日本ロードレース選手権には参戦してませんが、2004年より全日本ロードレース選手権に参戦し、2011年にはJ−GP2クラスに参戦、優勝5回でシリーズチャンピオンを獲得しています。

2012年からは、ロードレース世界選手権Moto2クラスに参戦し、2016年も参戦中!

全日本ロードレース選手権で活躍後世界に飛び立ち、今も世界で戦っている選手です。

2013年、2015年と表彰台3位を獲得した経験もあり、今後の活躍が期待できます。

http://ameblo.jp/takanakagami/page-2.html#main

出典:http://ameblo.jp/takanakagami/

前回のイタリアグランプリでは予選2位を獲得し、好スタート!…ですが、レース本番赤旗中断中にペナルティ!

ご本人も「なぜか最後尾グリッドと指示され・・・もう本当にわけわからない状態でした。」との事。

しかも「なぜ最後尾になったのか聞きましたが、Sorry とのことでした」と綴っている様に、結局何故最後尾スタートになったのか判らずじまいの模様です。

世界大会でもそんな事があるのか!と驚いてしまいます。

 

まとめ

全日本ロードレース選手権はJSB1000だけじゃない!!と600ccのクラスを紹介してきましたが、実際にST600やJ−GP2を経て世界で活躍している選手が居ると、遠いと思っていた世界も身近に感じるのでは!?

今後のレース観戦も、未来のMotoGPライダー、WSB参戦ライダーを発掘!なんて思いながらしてみると、いざ世界へ飛び立った時にも、より親近感が湧いて応援にも熱が入りそうですね。

これからも沢山のライダーを紹介していきたいと思いますが、その中から世界へ羽ばたくライダーが誕生すると信じて、楽しみにしています!!