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モータースポーツを開催する上で必要とされるサーキットは、マシンの性能を存分に発揮するため広大な敷地を要し、自動車の技術を発展させるための実験室のような役割を持っています。また、レースの時には多くの人を集めるサーキットは、他のスポーツ施設と比べて一体どれほど大きいのか知っていますか?そして、古くから存在するものと新たに建設されたサーキットではどのような違いがあるのでしょうか。今回はそんな自動車レースに欠かすことの出来ない”サーキット”を様々な角度からご紹介していきます。

©Pirelli
サーキットの広さは行ってみないと分からない!?

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自動車レースやイベントで会場となるサーキットは、非常に広大な敷地面積を誇っています。
レースを開催するに当たってマシンのポテンシャルを発揮させるためには狭い敷地では物足らず、その性能を存分に発揮することは難しいと言えるでしょう。
特に国際的に格式を持つレースの場合は、その規模に合わせて開催されるサーキットは多くの敷地を要することに。
ですが、これまでサーキットに足を運んだことのない方は、いくら説明されたところでその規模の大きさを想像することは難しいと思います。
そこで、今回は他のスポーツ施設を比較して、サーキットのスケールがどれほど大きいのか見ていきましょう。
サーキットって他のスポーツ施設と比べてどのくらい大きいの?

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Tokyo_Dome_2007-12.jpg
では、まず最初にみなさんにも身近なところにあるスポーツ施設と比べてみます。
各スポーツ施設の敷地面積を表にしてみたので、早速ご覧ください。
有明コロシアム 2万8000㎡
東京ドーム 4万6000㎡
平和島競艇場 約10万㎡
新国立競技場 約11万3000㎡
日産スタジアム 16万4000㎡
東京競馬場 62万2600㎡
鈴鹿サーキット 205万㎡
富士スピードウェイ 225万㎡
こちらの表は主要スポーツ施設と国内サーキットを比較しています。
その面積の広さを見ていくと、サーキットがいかに広大な面積を誇っているかお分かり頂けたのではないでしょうか。
これらサーキット以外の施設は都市部に存在するものも多く、スポーツだけでなく音楽イベントなどにも使用され、いわば都市部の多目的スタジアムとしての役割を果たしていることはご存知かと思います。
この表で比較すると一目瞭然ですが、現在日本でF1を開催している鈴鹿サーキットは東京ドームの実に44.5倍という広さを誇っており、200万㎡の敷地面積を持つ東京ディズニーリゾート(ディズニーランドとディズニーシーを合わせたもの)をわずかに上回るのです。
もちろんこれには競技の種類が大きく影響しており、野球の場合は両翼100m程の広さが一般的ですが、鈴鹿サーキットはこの敷地内に1周5.807kmと徒歩に換算すると1時間ほどかかる長いコースが存在するので、これだけで既に大きな差が生じることになります。
このサーキットとスタジアム施設の中間と言えるのが競馬場で、自動車と同じくレースが開催されるため他のスポーツ施設より多くの面積を要するのです。
やはりクルマが走るだけあって、広大な敷地面積があることがわかりました。
次のページでは、収容可能人数や、レースという興行の側面からサーキットを見ていきます。