F1モナコGPとインディ500と肩を並べる世界三大レースの一つで、世界一過酷ともいえるルマン24時間レースが今年もまもなく開幕します。名前ぐらいは聞いたことあるけど、一体どんなレースなのか?今さら人には聞けない世界一の耐久レースをここで分かりやすくご紹介します!
ルマン24時間レースとは?
F1モナコGPとインディ500と肩を並べる世界三大レースの一つ、ルマン24時間レースが6月18日から19日に渡って開催されます。
およそ100年前から始まった歴史ある自動車レースであり、現在は世界耐久選手権(WEC)のシリーズ内に組み込まれ、今季は全9戦の第3戦に位置づけされています。
例年6月上旬ごろに開催されていますが、この理由がまさに24時間耐久レース。
開催地のフランスでは、1年で最も日照時間が長いこの時期が選ばれることとなりました。
またプロからアマチュアまで幅広く参戦しており、かつてはF1で活躍した名手から、トップカテゴリでの活躍を目指す若手までいるのもルマンの見どころの一つです。
耐久レース、そのルールとは?
規定の周回を速く駆け抜けるF1などのスプリントレースとは違い、耐久レースは決められた時間内に最も多くの周回を重ねたチームが優勝。
そのためルマンはレース開始から24時間後に誰よりも長い距離を走ったチームが勝者となります。
昨年の優勝者であるポルシェチームは、戦いの舞台である1周13.629kmにも及ぶサルトサーキットを24時間でなんと395周も走破。
もちろん一人で走り続ける訳ではなく、1台のマシンに対して3名のドライバーでレースを戦います。
単純計算でも1人当たり8時間をコース上で戦うこととなり、ドライバー交代のタイミングなども重要な戦略です。
また、プロトタイプカーと、ツーリングカーの2種類が混走でレースを行い、他の世界三大レースとの大きな違い。
だからこそ、車好きにはたまらないレースなのは間違いありません。
日本勢の活躍はあるの?
やはり一番の見どころは日本勢の活躍でしょう。
日本勢ではLMP1クラスにトヨタが参戦しており今季も2台体制でルマンに臨みます。
またドライバーも、F1で活躍した中嶋一貴選手と小林可夢偉選手が出走することで注目を集めそうです。
なかでも中嶋選手は、昨年のルマンの公式予選で日本人初となるトップタイムを記録する偉業を達成しました。
レースでは惜しくもリタイアに終わりましたが、今年こそレースでの優勝に大きな期待がかかっています。
また、小林可夢偉選手はLMP1クラスへ初の参戦となり、世界で活躍してきたドライバーが、耐久レースでどのような走りを見せるかという点も興味深いです。
日本のチームとしても唯一マツダが優勝を果たした1991年以来の快挙を成し遂げられるか、トヨタは例年以上に大きな期待を背負っています。
そんなトヨタの優勝を阻むライバルは?
ポルシェ
昨年の世界耐久選手権のチャンピオンチームであるポルシェは、今季も強力なラインナップを継続。
今季は2号車が開幕戦の優勝など好調さを見せており、万全の2台体制でルマンへ挑みます。
アウディ
かつてからの強豪で現在でもWECで活躍するアウディもルマンの優勝候補と言われています。
スーパーGTでも活躍したアンドレ・ロッテラーやロイック・デュバルが所属し、WEC創設の2012年から2年連続でチームタイトルを獲得しています。
今季も第2戦のスパでは8号車が優勝を飾っており、トヨタの強敵になることは間違いなさそうです。
レベリオンレーシング
今季安定した成績を残しており、フォーミュラEで活躍する二コラ・プロスト、ネルソン・ピケjrなど往年のF1ドライバーの2世が所属しています。
他の3チームと違うのは自動車メーカーのチームではない、いわゆるプライベートチームのため戦闘力的には少々不利かもしれません。
しかし、ドライバー達の堅実な走りは長時間のルマンでは武器になるかもしれません。
まとめ
今年もいよいよルマン24時間の時期が来ました!
モナコGPとインディ500が終了し、残すはルマンのみ。
どんなレースになるか今から楽しみですね!?
日本時間6月18日午後9:30からJsportsにて放送されます!