今週末に控えた第84回ル・マン24時間レース。2016年も多くの日本人ドライバーが参戦します!!またル・マンを含めたWECシリーズでは日本製のエンジンが多く使用されているのはご存知でしょうか??
今回は2016年のル・マン24時間レースにおける「日本○○」をご紹介します!!
CONTENTS
参戦する「日本の自動車メーカー」
2015年は日産とトヨタの2社が参加していましたが、2016年は1社のみ。
今年こそ完全制覇なるか!?要注目です。
TOYOTA GAZOO Racing
言わずと知れたトヨタワークスチーム「TOYOTA GAZOO Racing」
2016年はハイブリッドエンジン搭載のプロトタイプレーシングカー「TS050 HYBRID」を2台エントリーさせています。
ドライバーは、5号車が「アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴」
6号車が「ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ/小林可夢偉」
1985年からル・マン24時間に挑戦を始めたトヨタですが、最高順位はTS010,TS020で記録した総合2位。
今年こそ総合優勝したトヨタの姿が見たい!と思っているファンも多いはず。
予選順位は#5のTS050が4位、#6が3位ですので、大いに期待しましょう!!
参戦する「日本人ドライバー」
2016年のル・マン24時間レースに参戦する日本人ドライバーは7名います。
搭乗車両と一緒に紹介しますのでTV観戦時に参考にしてみて下さい!!
中嶋一貴
ドライバーランク:Platinum
クラス:LMP1
チーム:TOYOTA GAZOO Racing
車両:#5 TOYOTA TS050-HYBRID
ナカジマレーシング 中嶋悟監督の長男であり、2007〜2010年にはF1のレギュラードライバーを務めた中嶋一貴選手です。
2012年よりToyota Gazoo RacingよりWECに参戦を始め、現在に至ります。
アンソニー・デビットソン、セバスチャン・ブエミと組み、ル・マン制覇に挑みます!!
※ドライバーランクや、クラス分けについては以下の記事をご参照下さい。
痒いところに手が届く!ル・マン24時間レースの各クラスをご紹介!今年もル・マンが始まりますよ!
小林可夢偉
ドライバーランク:Platinum
クラス:LMP1
チーム:TOYOTA GAZOO Racing
車両:#6 TOYOTA TS050-HYBRID
言わずと知れた元F1ドライバーの小林可夢偉選手。
F1では2009〜2012年、2014年でレギュラードライバーを務めました。
ル・マン参戦は2013年にLM-GTE ProクラスのAF CORSE#71で参戦して以来、3年ぶりとなります。
ステファン・サラザン、マイク・コンウェイと組み#5号車と共にル・マン制覇に挑みます!!
松田次生
ドライバーランク:Platinum
クラス:LMP2
チーム:KCMG
車両:#47 ORECA 05 – NISSAN
スーパーGT #1 MOTUL AUTECH GT-Rで開幕から2連勝と乗りに乗っている松田次生選手。
日本でも馴染みのある#47 KCMGからLMP2クラスにスポット参戦します!!
車両はクローズドボディのORECA 05で、チームメイトはマシュー・ホーソン、リチャード・ブラッドリーです。
平川亮
ドライバーランク:Gold
クラス:LMP2
チーム:THIRIET BY TDS RACING
車両:#46 ORECA 05 – NISSAN
スーパーGTでは#37 Keeper TOM’s RCFに搭乗し速さを見せつけている平川亮選手。
今年は初のル・マン24時間レースにチャレンジします。
22歳の若武者が世界とどう戦うのか、乞うご期待!!
中野信治
ドライバーランク:Platinum
クラス:LMP2
チーム:RACE PERFORMANCE
車両:#34 ORECA 03R – JUDD
元F1ドライバーであり、2005年からル・マン24時間レースに参戦し続けている中野信治選手。
2016年のル・マンでは2台と少ないJUDD製(ベースはBMW E92型M3に搭載されているS65型エンジン。V型8気筒 4000cc)エンジンを搭載したORECA。
また近年では減少傾向にある、オープンボディのOREKA 03Rに搭乗します!!
澤圭太
ドライバーランク:Silver
クラス:LM-GTE Am
チーム:Clearwater Racing
車両:#61 Ferrari 458 Itaria
Motorzでもワンスマ記事でご紹介させて頂いた澤圭太選手。
「30代のうちにル・マン参戦!!」の念願叶い、#61 ClearwaterRacingよりLM-GTE Amクラスに参戦します!!
山岸大
ドライバーランク:Bronze
クラス:LM-GTE Am
チーム:LARBRE COMPETITION
車両:#50 Chevrolet Corvette C7-Z06
2000年から全日本GT選手権(現スーパーGT)のGT300クラスに参戦し、2015年にELMS(ヨーロピアンルマンシリーズ)に参戦。
2015年はル・マン24時間レースのテストデーにLMP2のOREKA 03R NISSANに搭乗しル・マンを経験しています。
今年2016年は#50 Corvette C7-Z06でLM-GTE Amクラスに参戦します。
参戦する「日本製エンジン」
実はWECシリーズを含めル・マン24時間レースでは日本製のエンジンが多数活躍していることを皆さん知っていましたか??
LMP2クラスはレギュレーション上、「量産エンジン」の使用が義務付けられており、LMP1のように「専用エンジン」の使用ができません。
そんなLMP2クラスで大活躍している日本製のエンジンについてご紹介いたします!!
日産 VK45DE
仕様:V型8気筒 4500cc NA
主な車種:プレジデント(PGF50)、シーマ(F50)、フーガ(Y50)
スーパーGTでは2007〜2009年にかけて、GT500のフェアレディZとGT-Rに搭載され国内レースでも活躍したエンジンです。
2016年はLMP2クラスのスポット参戦を含め、なんと23台中20台のマシンに搭載されています!!
尚、2017年以降のLMP2エンジンはギブソン(旧称:ザイテックエンジニアリング)製V型8気筒4000ccエンジンのワンメイク化が決まっておりますので、「OREKA 05 – NISSAN」のように「○○○○ – NISSAN」の車両名を見るのは今年で最後になるかもしれません。
HPD(ホンダパフォーマンスディベロップメント) HR28TT
仕様:V型6気筒 2800cc ターボ
ベースエンジン:J35型
主な車種:レジェンド、ラグレイト
HPD(ホンダ・パフォーマンスディベロップメント)とは日本の本田技研工業のアメリカ法人であるアメリカ・ホンダ設立した、北米におけるレース活動をサポートするための会社で、F1のHRD(ホンダ・レーシング・ディベロップメント)と2輪のHRC(ホンダ・レーシング)とは別の組織になります。
このHR28TTエンジンは、日本のスーパーGTで昨年までGT300クラスを走っていたCR-Zに搭載されていたエンジンです。
2016年のル・マンではLMP2クラスの#49 LIGIER JS P2に唯一搭載されています。
まとめ
いかがだったでしょうか??
個人的には、LM-GTE Proクラスにエントリーしている現役インディカードライバーのスコット・ディクソン選手やライアン・ブリスゴー選手が気になってたりします。
世界中の様々なトップカテゴリーのドライバーが参戦する中、同じ時間を共有出来る日本人ドライバーがいるのは嬉しい限りです!!
過去に日本チームや日本人ドライバーの総合優勝はありましたが、チーム・ドライバー・車両の3拍子が揃ったオールジャパンチームの優勝はありません。
今年こそはTOYOTA GAZOO Racingが見せてくれるのか、期待が高まります!!