MotoGP™ライダーのジャック・ミラーは、2018年にアルマ・プラマック・レーシングへ移籍し、ホンダRC213Vからドゥカティ デスモセディチGP17に乗り換えました。また、驚くことに開幕前の公式テストではシリーズタイトル候補のライダー達より上回るタイムを記録し、2018年シーズンの台風の目になりそうです。そんなジャック・ミラーとは、どんなライダーなのでしょうか?
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2018年シリーズ台風の目となる可能性大!MotoGP™ライダー ジャック・ミラーとは
ジャック・ミラーはオーストラリア出身のMotoGP™ライダーで、MotoGPクラスのライダーでは2番目に若い、23歳の選手です。
世界最高峰であるMotoGPクラスにはホンダRC213Vを駆り、3年間参戦していましたが、4年目となる2018年シーズンは今まで所属してきた『エストレラ・グレシーニ 0,0 マルコ VDS(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)』から『アルマ・プラマック・レーシング(Alma Pramac Racing)』に移籍。
1年落ちのドゥカティ デスモセディチGP17に乗ってMotoGPクラスを戦っています。
マレーシア・セパン公式テストで好タイムを記録
MotoGP™開幕前にマレーシアセパンサーキットで行われた公式テストでジャック・ミラーは、3日間の総合タイムで5番手を記録。
その時記録したタイムは1分59秒346で、昨年MotoGP™第17戦マレーシアGPでポールポジションを獲得したダニ・ペドロサの記録1分59秒212に迫る記録でした。
開幕前から、サテライトチームの型落ちマシンでここまで速いタイムを記録したことで周囲を驚かせ、2018年シーズンは台風の目となる可能性が高いライダーです。
Moto3からMotoGPクラスへ飛び級昇進!これまでのジャック・ミラーの生い立ちとは
ジャック・ミラーは1995年1月18日にオーストラリア クイーンズランド タウンズビルで産まれます。
そして幼少期からバイクやATVに乗り、自宅近くにあったサンゴ礁の海で、水上バイク、フィッシングなどをしてよく遊んでいたそうです。
その後、8歳からオフロードやダートトラックのレースに参加するようになり、いきなりオーストラリアダートトラックジュニア部門65ccクラスでチャンピオンを獲得。
続けてオーストラリアの各地で開催するレースでいくつもの優勝を手にし、プロライダーになるという意識が高まっていきました。
そして16歳となった2011年に欧州へ渡り、ドイツIDM125ccクラスでチャンピオンを獲得。
そのときイタリアのレーシングチーム『Caretta Technology’s Forward Racing』が彼に注目し、翌2012年に同チームからMotoGP™moto3クラスへフル参戦を果たすのです。
参戦2年目の2013年にはシリーズランキング7位となり、翌2014年にはマルク・マルケスやヨハン・ザルコを輩出した『レッドブルKTMアジョ(Red Bull KTM Ajo)』へ移籍。
そして、2014年の開幕戦からポール・トゥ・ウィンを飾り、終わってみればシリーズランキング2位。
このときチャンピオンを獲得したのは、マルク・マルケスの弟・アレックス・マルケスで、二人の年間ポイント差はわずか2ポイントでした。
翌2015年には、イギリス人MotoGP™ライダー カル・クラッチローが所属するチーム『LCR Honda』がそれまでの1台体制から2台体制に変更し、ジャック・ミラーを大抜擢。
moto2クラスを飛び越えて、いきなりMotoGPクラスの参戦を果たす事になりました。
そんな2015年のシリーズランキングは19位で、2016年からはベルギーのレーシングチーム『Estrella Galicia 0,0 Marc VDS』に移籍。
2016年は18位、2017年は11位と着実にランキングを上げていきまいた。
そして今季は、イタリアのレーシングチーム『オクトプラマック・レーシング』へ移り、心機一転ドゥカティのマシンで初のチャンピオンを目指します。
ジャック・ミラーの主な成績
シーズン | クラス | マシン | チーム | シリーズランキング |
---|---|---|---|---|
2012年 | Moto3 | ホンダNSF250RW | Caretta Technology | 23位 |
2013年 | Moto3 | FTR M313 | Caretta Technology – RTG | 7位 |
2014年 | Moto3 | KTM RC250GP | レッドブルKTMアジョ | 2位 |
2015年 | MotoGP | ホンダRC213V | CWM LCRホンダ | 19位 |
2016年 | MotoGP | ホンダRC213V | Estrella Galicia 0,0 Marc VDS | 18位 |
2017年 | MotoGP | ホンダRC213V | Estrella Galicia 0,0 Marc VDS | 11位 |
2016年オーストラリアGPでミラー選手優勝!ワークスでないチームからの優勝は10年ぶり!
ジャック・ミラーは、2016年シーズンの第8戦オランダGPで初めてMotoGPクラスで優勝を手にします。
当日レースがスタートした時はドライコンディションでしたが、途中から激しい雨が降り赤旗中断。
残っていた12周を、第2レースに持ち越すことに。
そしてウェットコンディションで行われた第2レースでは、オープニングラップから4位につけ、そこから徐々に順位を上げていきトップを走行していたマルク・マルケスを抜いて1位となり、そのままチェッカーを受ける形で大波乱のレースを制したのです。
ジャック・ミラーの優勝は、オーストラリア人として2012年オーストラリアGPのケーシー・ストーナー以来、サテライトチームでの優勝は2006年ポルトガルGPのスペイン人ライダー トニー・エリアス以来で、まさに快挙といえる勝利でした。
まとめ
今シーズンのジャック・ミラーとドゥカティとの契約は単年であるため、成績次第では来シーズンのシートを失うかもしれません。
彼自身も2018年は正念場と語っており、新たなドゥカティのマシンで意気込んでいます。
公式テストで見せた速さからドゥカティのマシンとの相性は良さそうで、2017年モデルのマシンなので既にセッティングも決まってきているのではないでしょうか。
2016年のオランダでの快挙を再現することは出来るのか!?注目です。
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