F1ファンなら一度は憧れる海外での現地観戦。日本での観戦と比べて費用や日数を要する為、ずっと諦めてきたという方も多いかもしれません。しかし、実際にはどの程度の準備が必要なのかご存じでしょうか?そこで今回は先日行ってきたオーストラリアGPを例に、かかった費用やお得に行ける海外観戦の情報をご紹介たいと思います。
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海外観戦にはどのくらいお金がかかるの?
先日行われた開幕戦オーストリアGPでの滞在は約1週間。この観戦において使った費用は、チケット代を計算に含むと20万円弱でした。
早速ですが、その内訳からご覧頂きたいと思います。
交通費:70,000円
宿泊費:16,000円
通信費:8,000円
お土産代:5,000円
雑費(食費含む):30,000円
(チケット代:45,000円)
計:174,000円
やはり突出しているのは交通費、それに次いでチケット代という順となりました。
しかし、これらは事前に現地ではなく事前に支払いを終えているため、観戦時に使ったお金はそれらを差し引いた6万円程度となります。
一度にまとまったお金が必要と考えると消極的になる方も多いかもしれませんが、前もって計画を立て1つずつ用意していくと大金はそれほど必要ではありません。
オーストラリアGPが開催されるメルボルンは観光スポットも充実しており、市内中心部ではカフェ巡りやショッピングも出来るので、レース観戦と合わせるとより一層お得な旅になると思います。
ではここからは、お得にF1海外観戦を楽しむポイントを内訳に沿ってご紹介していきたいと思います。
時間に差が出る交通手段は早めの予約がベスト!?
海外観戦となれば、ほとんどの方が飛行機を利用すると思います。
航空券の値段は毎日のように変動し、また利用する航空会社によって時間や値段も様々です。
今回はLCCを利用したので航空券は約7万円程度と比較的安い部類になりますが、格安航空券ならではの苦労もありました。
直行便であれば12時間程度で済むところが、多くのLCCは中国やマレーシアなどを経由するので距離的に遠回りをすることになります。
またフライト時間が伸びるだけでなく、今回乗り継ぎにかかった待ち時間は約7時間と決して楽な移動とは言えませんでした。
直行便と比べると倍近く時間がかかってしまうケースもあり、必要とする日数も変動してしまう可能性があるのです。
しかし、早めに計画を立てると都合に合わせたプランを選びやすくなりますし、行きたい国までの航空券を日頃からチェックしておくと、実際に購入する際にどれがお得なのか判断しやすくなると思います。
プランによって大きく異なる宿泊費
交通費と同じく欠かすことのできないのが宿泊費です。
ここは人や用途によって最も差が出るところですが、メルボルンは大都市なので宿泊施設は充実しています。
日本GPでは、開催に合わせて特別料金という形でホテルの値段が跳ね上がることもありますが、メルボルンの場合はF1のために料金が上がるとも限らないようです。
今回は5泊で16,000円と安価で済みましたが、利用したのは4名が相部屋となるドミトリールームです。
こちらは簡易ロッカーも用意されており、荷物を部屋に置いておいても安心できる所を選びました。
ルームメイトになるのは日本人以外の可能性が高いのですが、同じようにF1観戦に来ている人が多いので気が合えば新たなF1友達を増やす機会にもなります。
また、こうしたドミトリールームには女性専用の部屋もあるので、女性同士で観戦される場合などでも安心です。
こうして宿泊費を抑えるのも、海外観戦を実現するための秘訣と言えるのではないでしょうか。
メルボルンにはサーキットから徒歩圏内に数多くのホテルや飲食店があるので、サーキットからのアクセスを重視しても不自由なく過ごせるようになっています。
海外GPのチケット事情は?
では肝心の観戦チケットはどのような価格になっているのでしょうか。
せっかく海外まで観戦に行くので希望の席を選ぶという方も多いと思いますが、こちらは宿泊費などより費用の差が出にくい部分となります。
オーストラリアGPのチケットは、おおよそ日本GPと同じぐらいに設定されていますが、日本GPでは販売されていない変わったチケットも販売されています。
それは金、土、日の3日間で曜日ごとに違ったエリアからレースが観られる仕組みになっている、いわば周遊チケットのようなもので、1度のGPで3つのエリアを楽しむことができます。
対象のエリアは全てホームストレート周辺にあり、どのエリアでもイベント会場から近くて移動も楽というメリットもあります。
もっと予算を抑えたいという方は、1万円程度で販売されている単日チケットや安価な席を選ぶ方法もありますが、3日間通し券の方が日本と同様に割安となっており、木曜日に行われるピットウォークやサイン会も楽しめてお得感満載です。
サーキット外での過ごし方も下調べが必要!?
海外観戦の場合はいつもと違った雰囲気もあり楽しさも増すと思いますが、日本と大きく過ごし方が異なる可能性もあるので注意が必要です。
実際行ってみるとサーキット内で困る事はそれほど無く、街中で困ることの方が多いのが現実でした。
というのもサーキット内で分からないことがあれば案内所などで教えてもらうことができ、地図などを利用しながら分かりやすく説明してくれます。
しかし、街なかにはそういった場所は見かけることはありませんでした。
乗り物の乗り方なども日本とは違うことも多く、サーキットまでの移動方法など自分が最低限必要となる施設の使い方を知っておけば対応も楽になると思います。
また、空港などでレンタル出来る海外用のポケットWi-Fiは通信量の制限があったりしますが、こうした時には心強い味方になるので、持っていると便利です。
またネット環境において大きく助けられたはマクドナルドの存在でした。
日本のマクドナルドはフリーWi-Fiを利用できますが、そのサービスはオーストラリアも同様で、こちらは通信速度や使用制限もなく思う存分にインターネットを使用できるのです。
またホテルにフリーWi-Fiが用意されている場合もあるので、予約時に確認しておきたいところです。
日本から最も安く行ける海外のGPはどこ?
今回はオーストラリアGPの体験をご紹介してきましたが、では日本から行きやすい海外のGPはどこなのでしょうか。
やはりアジア圏が行きやすいのですが、そのなかでも特におススメなのがマレーシアGPです。
その理由は大きく分けて2つあります。
まず1つめは物価の安さです。
マレーシアは物価は日本と比べて安いことで知られており、他のGPと比べて経済的に楽という大きなメリットがあります。
飲食物の値段は、おおよそ日本の3割引といったところで缶コーラは約80円程度で購入出来るので滞在中の費用も、日本と同じ程度と考えておけば十分だと思います。
そして最も安く感じるのが観戦チケットの価格です。
日本やオーストラリアなどの場合は最も安いチケットで1万円前後、ホームストレート周辺の席は金曜日から日曜日までの3日間で約5万円程度に設定されています。
しかしマレーシアの場合は、そこから半額以下の値段でホームストレート前のスタンドからの観戦を楽しめるのです。
そのお値段はなんと2万円程度と信じられない安さで、それだけでも行く価値は十分あると思いますが、最も安い立見エリアはなんと3日間通し券で3,000円程度で販売されているのです。
同じアジア圏にはシンガポールGPもありますが、こちらは日本よりも高い価格設定となっており、マレーシアは世界で最もチケットが安いGPと言えるでしょう。
そして2つめの理由はアクセスの良さです。
サーキットから最寄りのクアラルンプール国際空港までは日本から約7時間程度で、マレーシアGPの会場となるセパン・インターナショナル・サーキットまでは、空港から車で15分程度で行くことができます。
また直行便は羽田空港だけでなく関西国際空港からも出ているので、関東圏だけでなく関西圏の方でも行きやすいという点も魅力です。
航空券もLCCを利用すると片道2万円前後のものもあり、交通費が安く済むのも大きな魅力です。
残念ながらマレーシアは今年限りでF1開催を終えるとの発表がありましたが、だからこそ日本から行きやすいマレーシアで海外観戦デビューというのも良いのではないでしょうか。
まとめ
せっかく海外までF1を見に行くからには楽しまないと損ですし、なるべくお得に済ませたいですよね!
また、サーキットを離れると日本とは全く違った文化に適応しなければならないこともあり、ハプニングは旅行の楽しみでもありますが、できれば苦労は避けてレース観戦を思い切り楽しみたいと思います。
昔と比べて現在ではアジア圏でも世界的なレースが多く開催されているので、F1だけでなく中国で開催されているフォーミュラEなどにも同じことが言えるでしょう。
今年の9月にはシンガポールGPやマレーシアGPが控えているので今から計画を立てたり、少し早めに来年の海外観戦を計画してみていかがでしょうか?
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