数々のカテゴリーのレースがある中で、自動車メーカーやバイクメーカーが自らのチームを作り、レースに参戦する際には『ワークスカラー』に彩られたマシンを投入することがほとんどです。中にはセミワークス体制のレーシングチームでもワークスカラーで参戦するケースも!!そんな、メーカーの色となるワークスカラーには、どのような色があるのでしょうか?今回はドイツメーカーを中心にご紹介します!
ワークスカラーとは
自動車やバイクの各メーカーごとに、そのメーカーを象徴するイメージカラーの組み合わせが存在し、そのカラーリングが『ワークスカラー』と呼ばれます。
また、メーカーが自ら運営する独自チームを『ワークスチーム』と呼び、それらのマシンのカラーリングは、基本的にはそのメーカーのイメージカラーを纏う事に。
レース参戦となると通常はスポンサーが付くことで、マシンの色がメインスポンサーのカラーリングに彩られることが多いのですが、ワークスチームはそのメーカーの予算で参戦していることからワークスカラーでの参戦になるのです。
もちろん時代が移りゆくにつれワークスカラーも変化していきますが、ある種の伝統として続く事が多いため、メーカーのイメージ戦略に大幅な変更が無い限りは、長年共通のワークスカラーが続きます。
では、そんな近年の『ワークスカラー』にはどんなカラーリングがあるのでしょうか?
各メーカーのワークスカラー
Porsche(黒+赤+銀+白)
『耐久王』としてのイメージが強いポルシェですが、そのマシンはスポンサーカラーであることが多く、ポルシェのワークスカラーと言うとその時代によってカラーリングが大きく異なります。
近年のワークスカラーとしては、白をベースに黒と赤とシルバーのラインが入ったものが採用されていて、古風なデザインとモダンなボディが組み合わされた清潔感のあるエクステリアとなっています。
Mercedes-Benz(銀)
メルセデス・ベンツのワークスカラーは長年伝統のシルバーカラーです。
これには1934年に登場したW25型レーシングカーがアルミの地肌であったことが由来しており、W25以降のメルセデスベンツのワークスマシンは銀色のボディカラーが基調され、『シルバーアロー』と呼ばれています。
そして、市販車やツーリングカー、フォーミュラカー問わず、メルセデスベンツのイメージカラーとしては、いかなる時もシルバーカラーが使用されるようになりました。
AUDI(赤+銀+黒)
アウディスポーツのワークスカラーは銀色を基調とした赤と黒で、銀+赤や黒+赤など様々なパータンがあります。
グループB時代のラリーカー時代は白ベースのカラーリングでしたが、近年はプロトタイプカーのR8でル・マンに参戦していた時期から銀色がベースとなってきており、現在のカラーリングに至ります。
BMW(白+赤+紺+スカイブルー)
BMWのワークスカラーは、『BMW M』の代名詞カラーとなる『赤+紺+スカイブルー』のトリコロールカラーです。
市販車であれば通常モデルとMとの差別化で、Mにトリコロールカラーが使用され、レーシングカーではワークスチームのカラーリングとしてこのトリコロールカラーが採用されます。
また、1972年のル・マン24時間に投入された3.0CSLがMのトリコロールカラーで参戦しており、その頃からBMW Mには必ずトリコロールカラーが採用されるようになりました。
まとめ
いかがでしたか?
ワークスカラーというとレースシーンで見られることはもちろんですが、そのイメージカラーは市販車にも反映され市販車の販売面にも影響する重要なカラーとなっています。
度々バイナルデザインの変更はありますが、カラーそのものはほとんど変わることがなく、そのメーカーの伝統を色濃く表す要素の1つに。
メーカーによって様々なカラーパターンがあるので、レースを見るときなどはワークスカラーを探して見るのも楽しいかもしれません。
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