アメリカのコロラド州パイクスピークで開催されるパイクスピークインターナショナルヒルクライムは、毎年アメリカ独立記念日前後に行われます。アメリカでは世界三大レースにのインディ500に次ぐ伝統的なモータースポーツ競技で、別名『雲へ向かうレース(The Race to the Clouds)』と呼ばれ、2016年には100周年記念大会が行われた歴史的な大会です。今年は6月24日(現地時間)に開催される注目のレースについて、ご紹介します!

 

©️Red Bull Content Pool

 

 

パイクスピークインターナショナルヒルクライムとは?

 

 

(※動画の1本目は1988年にUnlimitedクラスで初制覇したプジョー405、2本目は2013年に8分13秒878のコースレコードで優勝したセバスチャン=ローブ選手)

 

1916年に第1回大会が開催された、パイクスピークインターナショナルヒルクライム(以下:PPIHC)は、毎年アメリカの独立記念日である7月4日前後に決勝が行われる、伝統あるタイムトライアルレースです。

パイクスピークはコロラド州の東端、コロラドスプリングスの西16kmに位置する山。

標高は4,301mで、PPIHCのレーススタート地点は標高2,862m。

そこから距離にして19.99km、コーナー数156、標高差1,439mを10分前後のペースで駆け上がります。

また、4輪2輪問わず参戦することが可能で、細かいクラス分けが成された上でのタイムトライアル方式により順位を決定。

元々はコースのほとんどがオフロード(未舗装路)だったため、ハイパワーなラリーカーが多く参戦していましたが、徐々に舗装が進み、2018年現在はフルターマック(舗装路)に。

それに伴い改造無制限のUnlimitedクラスでは、マシンの主流が市販車ベースのエクステリアからプロトタイプカーへ変わってきています。

通常のラリーやサーキット走行とは違い、1,400m以上の標高差とゴール地点の標高が4,301mと言うことから、内燃機関エンジンでは空燃費の調整が必須となっており、頂上に近づけは近づくほどパワーが落ちる傾向にあります。

しかしEV(電気自動車)などのモーター駆動であれば動力が空気に依存しないため、スタートからゴールまで安定した出力を発揮することができるので、近年では参戦車両のEV化が進んでるのも特徴です。

 

どんな車が走ってるの?

 

©️Red Bull Content Pool

 

参戦車両には様々なクラス分けがされており、改造無制限クラスからワンメイク車両のクラスまで、幅広いマシンが参戦可能。

そして、コースレコードを競うのは4輪のUnlimitedクラスで、毎年そのタイムに注目が集まります。

 

4輪部門

・Unlimited(車種及び改造無制限)

・Time Attack(市販車ベースの車両)

・Porsche Cayman GT4 Clubsport by Yokohama(ポルシェケイマンGT4クラブスポーツのワンメイク)

・Open Wheel(オープンホイール、オープンコクピットなどのバギーカーやインディカースタイル)

・Pikes Peak Open(外観は市販車だが、大幅な改造が可能。主にGTカーやPWRCカー)

・Exhibition(クラス分けに収まらないその他の車両)

 

2輪部門

・Lightweight(排気量500cc以下)

・Middleweight(排気量501〜750cc)

・Heavyweight(無制限)

・Electric Motorcycle(EV)

・Quad (2輪を4輪に改造したクラス)

・Exhibition Powersport(他に属さない、モタード等)

 

2018年の見どころ

 

@rd_limited laid down the fastest ever qualifying time today! . #ppihc2018 #pikespeakhillclimb

Pikes Peak Int’l Hill Climbさん(@pikespeakhillclimb)がシェアした投稿 –

 

2018年の見どころとしては、Unlimitedクラスに参戦するVolksWagen I.D. R PikesPeakがオールエレクトリックマシンのEVカーで参戦する事で、ドライバーは連覇を続けているロマン=デュマ選手。

予選ではコースレコードホルダーであるセバスチャン=ローブ選手のタイムを大きく上回るタイムを記録したそう。

0-60マイル(0-96km/h)加速ではF1やフォーミュラEマシンを凌ぐ2.25秒をマークし、PPIHCのEVレコードタイムどころか2013年以来のコースレコードの更新に期待がかかる、2018年大会の注目マシンとなっています。

 

まとめ

 

©️Red Bull Content Pool

 

いかがでしたか?

ある意味何でもアリの伝統的なレース、パイクスピークインターナショナルヒルクライム。

2018年は、タイムアタッククラスにNissan Leafで奴田原文雄選手、Porsche 911(996) GT3で小林昭雄選手という2人の日本人選手に加え、2輪のヘビーウェイトクラスにはKawasaki Z900RSで 井上哲悟選手が参戦します。

今年はどんなドラマが生まれるのか、ワクワクが止まりません。

 

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