激戦カテゴリーのコンパクトSUVクラスにレクサスも参戦することを発表しました!!新型のコンパクトSUV『UX』は一部から、トヨタ CH-Rのレクサス版だとも囁かれ、ユーザーの見る目はかなりシビアなもの。ライバルがひしめき合う群雄割拠の戦場で、果たしてレクサスUXは強力なライバル車以上の人気を得ることができるのでしょうか。
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ストックホルムでの試乗会開催!レクサス新型UXの発売がもうすぐ!
久しぶりのツイートになってしまいました。今回はリアル北欧で新型レクサスUXの国際試乗会に参加してきました。#Lexus UX#ストックホルム pic.twitter.com/B7pBc8V02v
— 飯田裕子 (@Iida_Yuko) 2018年9月5日
レクサス最小のSUVがまもなく登場します。
2016年にコンセプトモデルが公開されてから多くの注目を集めており、2年が経過した今年中には発売される予定です。
すでに、スウェーデンのストックホルムでプレス向けの試乗会が行われ、Webや雑誌では試乗レビューも多数公開。
発売日は2018年11月27日が予定されており、価格帯はガソリン車が390~474万円、ハイブリッドが425~509万円(2WD)、451~535万円(4WD)。
国産コンパクトSUVの最高級モデルが、間もなく我々の前に登場する事になります。
レクサスUXとは
レクサスは2016年にUXのコンセプトモデルを発表後、2018年ジュネーブモーターショーで実車を公開。
レクサスのSUVモデルでは『LX』、『GX(国内未発売)』、『RX』、『NX』がラインナップされており、UXはレクサスブランド第5のSUVです。
モデル名『UX』は、Urbanの頭文字”U”とcrossover(クロスオーバー)を意味する”X”からなっており、オフロードを走行するのではなく街中をスタイリッシュに走り抜けるSUVを目指して作られました。
開発コンセプトは『Creative Urban Explorer』で、走りにもデザインにも新しさやレクサスらしい上質さと個性が感じられる仕上がりになっています。
小ささを感じさせない大胆エクステリア
レクサス UXの外観で特に目を引くのは、レクサスのデザインアイコンであるスピンドルグリルのほかに、大径タイヤを収めるフェンダーアーチです。
黒いフェンダーアーチは、エッジの効いたボリューム感あるデザインとなっており、テールランプは左右端が翼形状になるなど、空力特性の向上を考えた設計になっています。
また、SUVでありながら全体的にクーペシルエットを基調とし、スポーティーで躍動感を感じさせるデザインです。
さすがレクサス!内装の高級感に抜かり無し
内装は高級車では定番となっている木目やアルミ、革を多用したものではなく、インパネに『和紙』、本革シートには『刺し子』をモチーフに日本独自の美意識を感じさせる装飾が施されています。
新採用された非接触給電式LED照明は世界初でも初採用で、空調の吹き出し口調整ノブに配置。
細かいところでは駆動系機能やリモートタッチなどをセンターコンソール上の手元に配置し、遠隔オーディオスイッチはパープレスト下部に収められています。
このように、内装には随所にレクサスの新しい試みがなされていて、今までのSUVになかった付加価値も追及された1台です。
あえてターボは封印!?パワー感あるNAガソリンエンジンと低燃費のハイブリッド
パワートレインは新開発の2リッター直列4気筒直噴ガソリンのNA(自然吸気)エンジンと2リッターガソリンエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドをライナップ。
現在のコンパクトSUVではダウンサイジングターボが主流になりつつあり、アウディ Q2は1.0/1.4リッターまで排気量を下げ、トヨタ C-HRもガソリンエンジン仕様は1.2リッターのターボエンジンです。
しかし、UXにあえてNAエンジンを選択した理由は、レクサスのモデルである以上、高級感を損なう事はできないため低排気量を選ばなかったのかもしれません。
NAであっても排気量が大きくなればダウンサイジングターボよりも燃費が悪くなると思われがちですが、UXに搭載されるエンジンはトヨタでいう『ダイナミックフォースユニット』と同じ直噴高速燃焼技術が採用されているので、熱効率はガソリン仕様で40%、ハイブリッド仕様で41%を誇ります。
また、トランスミッションも新開発のCVTを使用し、変則速度や伝達効率を高め、従来比6%の燃費向上効果が見込まれており、公に燃費値は公開していませんが、熱効率向上と新開発のCVTの組み合わせであればクラス最高水準の低燃費になることは間違い無いでしょう。
トヨタ・CH-Rのレクサス版なのか?
レクサス UXに関して一部で『トヨタ・CH-Rのレクサス版』という声が聞かれます。
たしかに、UXとCH-Rは共通の『GA-Cプラットフォーム』を使用しています。
それを知れば確かにCH-Rの兄弟車に思えますが、フォルクスワーゲングループのように、フォルクスワーゲンのモデルとアウディやポルシェのモデルでプラットフォームやパワートレインを共通化するのは一般的。
UXとCH-Rは街中をスタイリッシュに走るコンパクトSUVであることが共通ですが、外装や内装、パワートレインは全く異なるのです。
そしてもちろんお金の掛け方はUXの方が圧倒的に高価で、トヨタが作るCH-Rの延長線上にUXがある訳ではありません。
レクサス・UXのスペック
UX200 | UX250h | ||
---|---|---|---|
全長×全幅×全高(mm) | 4,495×1,840×1,540 | 4,495×1,840×1,540 | |
ホイールベース(mm) | 2,640 | 2,640 | |
車重(kg) | 1,460~1,540 | 1,540~1,680 | |
エンジン種類 | 直列4気筒DOHC16バルブ | 直列4気筒DOHC16バルブ | |
排気量(L) | 2.0 | 2.0 | |
エンジン | 最高出力[kW(PS)/rpm] | 126[171]/6,600 | 107[146]/6,000 |
最大トルク[Nm(kgm)/rpm] | 205[21.0]/4,800 | 180[18.4]/4,400 | |
モーター | 最高出力[kW(PS)] | – | 80[109] |
最大トルク[Nm(kgm)] | – | 202[20.6] | |
トランスミッション | CVT | CVT | |
駆動方式 | FF | FF/4WD | |
タイヤ | 前 | 225/50RF18 | 225/50RF18 |
後 | 225/50RF18 | 225/50RF18 |
まとめ
レクサスの売れ筋モデルは、1番目にNX、2番目にRXとなっています。
しかし、これからはUXもレクサスの中でこの2台以上の販売台数を確保するでしょう。
とはいえ世界中の高級車ブランドが軒を連ねるコンパクトSUVカテゴリーでヒットを勝ち取る事は、レクサスのブランド力も不可欠。
レクサスがトヨタの高級車版というレッテルを脱却できるのか。
UXの発売が楽しみです。
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