今年も東京・お台場のMEGAWEBでTOYOTA GAZOO RACINGが2017年のモータースポーツ体制を発表しました。今年も国内外の各カテゴリーに参戦するトヨタ&レクサス。注目のドライバー体制はどうなったのか?気になるあのレースには何台で参戦するのか?ここで一気におさらいしましょう!

©︎Tomohiro Yoshita

 

ル・マン(WEC)は本気の3台体制へ!世界ツーリングカー王者が加入!

©TOYOTA

まずはWEC(世界耐久選手権)と、ル・マン24時間レース。昨シーズンは第6戦富士で優勝を飾りましたが、他のレースでは悔しい思いをしました。

今年は、その雪辱を何としても晴らすべく…ル・マン24時間を中心とした体制で臨みます。

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なんと、本番の第3戦ル・マンと前哨戦となる第2戦スパは3台体制!さらに昨年WTCCでチャンピオンを獲得したホセ・マリア・ロペスが加入。実力あるドライバーがフル参戦メンバーに加わったことで、全体的に厚みが増すことになりました。

 

2017 WEC参戦体制

No.未定(1台目:フル参戦)

・セバスチャン・ブエミ

・アンソニー・デビッドソン

・中嶋一貴

No.未定(2台目:フル参戦)

・マイク・コンウェイ

・小林可夢偉

・ホセ・マリア・ロペス

No.未定(3台目:第2戦スパ、第3戦ル・マンのみ参戦)

・ステファン・サラザン

・未定

・未定

 

ホセ・マリア・ロペスとは?

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WTCC(世界ツーリングカー選手権)では、3年連続でチャンピオンを獲得。このレースでは無敵に近い強さを誇っていましたが、他のカテゴリーでも十分に実績のあるドライバーなのです。

ルノーF1の育成プログラム出身でテストドライバーも経験。2010年にはUS F1からレギュラーデビューを予定していましたが、開幕直前にチームが消滅しF1ドライバーという道が途絶えてしまうことになりました。

今年はWTCCを離れフォーミュラEに参戦し、加えてWECではLMP1のワークスチームのシートをゲットすることになりました。

これまでのル・マンでの戦いはライバルのアウディ、ポルシェが3台体制で臨んできていた中で、トヨタはずっと2台体制を貫いていました。

しかし、昨年の優勝目前での悲劇から反省した結果、この3台体制に行き着いたのでしょう。

その分、今年は勝つことしか許されないようなものになっているでしょう。残り3分のリベンジに期待です!

 

SUPER GTはほぼ予想通りのラインナップ、中嶋一貴が復帰!

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昨年チャンピオンを獲得したSUPER GTのGT500クラス。シーズンオフに様々な噂が上がりましたが、やっと6チームの体制が明らかになりました。

2017スーパーGT(GT500)参戦体制

No.1レクサス チームサード(ブリヂストンタイヤ)

・ヘイキ・コバライネン

・平手晃平

No.6レクサス チーム ルマン ワコーズ(ブリヂストンタイヤ)

・大嶋和也

・アンドレア・カルダレッリ

No.19レクサス チーム ウェッズスポーツ バンドウ(ヨコハマタイヤ)

・関口雄飛

・国本雄資

No.36レクサス チーム エーユー トムス(ブリヂストンタイヤ)

・中嶋一貴

・ジェームス・ロシター

No.37レクサス チーム キーパー トムス(ブリヂストンタイヤ)

・平川亮

・ニック・キャシディ

No.38レクサス チーム ゼント セルモ(ブリヂストンタイヤ)

・立川祐路

・石浦宏明

 

注目はトムス勢。中嶋一貴が2014年以来となる参戦し、ジェームス・ロシターと組むことになります。一貴はWECに加えてスーパーフォーミュラもフル参戦。

今年は3カテゴリーで戦うことになるという多忙な日々になりますね。

昨年ロシターと組んでいた平川亮は37号車で、ニック・キャシディと組むことになります。なお、37号車には噂が上がっていた「レッドブル」がサポートにつくこともチームから発表されました。

まだカラーリングについては未発表ですが、最終的にどうなるのか…楽しみですね!

 

伊藤大輔は36号車のチーム監督に

©︎ Tomohiro Yoshita

これまでレクサスで活躍してきた伊藤大輔ですが、今年はチーム監督に就任することになりました。

しかし、第2戦富士はWECスパ戦と重なっている一貴が欠場となるため、そこだけは代役で参戦するとのこと!今年、彼がレースをする姿を見られる唯一のチャンス。見逃せませんね!

 

スーパーフォーミュラは…マーデンボローがインパル加入!可夢偉はKCMGへ移籍

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そして注目のスーパーフォーミュラは、ほぼ予想通り?見どころの多いラインナップとなりました。

 

2017スーパーフォーミュラ参戦体制

<セルモインギング>

No.1国本雄資

No.2石浦宏明

<KONDO Racing>

No.3ニック・キャシディ

No.4山下健太

<チームルマン>

No.7未定

No.8大嶋和也

<KCMG>

No.18可夢偉

<チームインパル>

No.19関口雄飛

No.20ヤン・マーデンボロー

<トムス>

No.36アンドレ・ロッテラー

No.37中嶋一貴

 

まずチャンピオンチームのセルモインギングはカーナンバー以外は変更なし。

トムスも残留がどうなるか心配されていたアンドレ・ロッテラーも継続が決定。こちらも同じ体制となります。

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注目は、やはり小林可夢偉。2年間参戦していたチームルマンを離れてKCMGへ移籍。

チームランキングからすると昨年は最下位だったKCMGですが、昨年秋のテストでは上位に食い込む速さも見せていました。

このチーム移籍が起爆剤になって今季の躍進も見られるかも?かなり注目です。

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もう一人注目なのが、チームインパルに入ったヤン・マーデンボロー。

彼はGTアカデミー出身のドライバー、つまりゲーム「グランツーリスモ」でスキルを磨き、実際のレースでも着実にステップアップしてきました。

昨年から日本を中心に活動しており全日本F3選手権ではランキング2位。スーパーGTでもGT300で優勝を飾るなど、今勢いに乗っているドライバーです。

そんなマーデンボローが国内トップフォーミュラに挑戦!こちらも目が離せません。

この他にも、昨年F3で活躍していたニック・キャシディ、山下健太も近藤真彦監督率いるKONDO RACINGから参戦。ルーキー達の走りにも期待したいですね。

 

ニュルは1台体制、RCでリベンジに臨む!

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最後にニュルブルクリンク24時間レース。昨年は新マシン(C-HR Racing)も導入し3台体制で臨みましたが、そのうちの主力マシンでもあったRCがトラブルに見舞われ、最終的にはリタイア。

その悔しさを晴らすべく、今年はRCの1台体制。ドライバーは井口卓人/松井孝允/蒲生尚弥に加え社員ドライバーが加わって、完走+クラス優勝を目指します。

1台になってしまうのは寂しいですが、この2年間なかなか結果が残っていないRCで良い結果を掴み取って欲しいところですね。

 

まとめ

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全体的に見て、大きな変更点といえばニュルブルクリンク24時間(5月27・28日)が3台から1台に減り、ル・マン24時間レース(6月17・18日)が3台体制になりました。

やはり、今年はWRCにも力を入れていますが、それ以上に「ル・マンでの総合優勝」を一番重要視しているのではないのかなと感じました。

体制発表会で挨拶したトヨタの嵯峨専務は「我々は負け嫌い。必ず昨年の雪辱を果たすべく頑張ります」と力強く話していたのが印象的で、今まで以上に「勝つこと」にこだわっているなという雰囲気が伝わってきましたね。

今年はどんなレースになり、どんな感動が待っているのか?シーズン開幕まで待ちきれませんね!

 

 

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