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ぶっちゃけ、どうなる?スーパーフォーミュラの2017年ドライバーズラインナップ

早くも翌シーズンに向けて動き出した全日本スーパーフォーミュラ選手権。11月24日に鈴鹿サーキットで合同兼ルーキーテストが行われた。今回はエントリーリストが当日の朝まで全て明らかにならないという混乱もあったが、フタを開けてみれば今年参戦していたメンバーがほとんど。来年のチーム移籍などを占う絶好の機会なのに「期待外れ」と思った方も多いようだが、その裏ではストーブリーグに向けて様々な動きが出始めている模様。今回のテスト取材で掴んだ情報を元に、スーパーフォーミュラの来季ラインナップはどうなっていくのかを見ていく。

Photo by Tomohiro Yoshita

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小林可夢偉がKCMGでドライブ!でも来季は「未定」

Photo by Tomohiro Yoshita

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今回のテストで一番の驚きだったのは、小林可夢偉。2015・2016年と名門チームルマンからエントリーしていたが、テストでは一転して今季ノーポイントに終わったKCMGから参加したのだ。

エントリーリスト上では中山雄一の名前もありサーキットにも姿をみせていたが、1日で18号車のマシンをシェアするのではないかと思われたが、結局1日通して可夢偉がテストを行なった。

このタイミングで、KCMGから乗るということは、やはり来季は移籍なのか?今回同チームから参加することになった経緯も含め、こう語ってくれた。

「来年のことは、まだ何も決まっていないです。今回は今までとは別のクルマに乗ってみたかったというだけです」

「今まで開発者と8号車しか乗ったことがなかったので、他のクルマに乗りたい(テストしたい)ということでお願いをして、KCMGで乗る機会をいただきました。朝はアクセルが戻らないトラブルがありましたが、それ以外は順調でした」

Photo by Tomohiro Yoshita

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他の関係者にあたってみても、来季に向けての具体的な話は本当にこれからの様子。おそらく毎年1月末から2月初旬に開催されるトヨタ・モータースポーツ体制発表で、全てが明らかになるのだろう。

とは言っても、今シーズンの苦戦もあり、来年に向けて何かしらのアクションは起こそうと考えているのではないか?と見ている人も少なくなく、スーパーフォーミュラでのストーブリーグで一番注目を集めることになりそうだ。

 

アンドレ・ロッテラー、やはり来季の参戦…やっぱり厳しそう?

Photo by Tomohiro Yoshita

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2003年から14年シーズンにわたって、国内トップフォーミュラで参戦してきたアンドレ・ロッテラー。しかし、今季の最終戦でのレース後記者会見で、思いも寄らない発言をした。

「僕にとって、これがスーパーフォーミュラでの最後のレースになるかもしれない」

彼は現在、アウディチームのドライバーとしてWECやル・マン24時間レースに参戦。その傍らでスーパーフォーミュラにも参戦し続け、自らのドライビングスキルを磨いてきた。

しかし、すでに発表されている通りアウディは今季限りでWEC撤退。フォーミュラEに注力をしていく。この動きが影響し、彼の日本でのレース活動も継続が難しくなっている模様なのだ。

「来年に向けてのプランはいくつかあるが、そのうちの一部はスーパーフォーミュラに参戦できなくなる。他にも選択肢を模索しているが…」と、現状では参戦継続が厳しいという表情をしていた。

Photo by Tomohiro Yoshita

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ところが、今回のテストでは早々にトムスのエントリーリストが公開され、そこにはロッテラーの名前が。状況が一変し、来季も参戦できる可能性が出てきたのかと思われが、テストを終えた彼に話を聞くと、こう答えが返ってきた。

「このテストはずっと前から予定されていたもので、僕も参加することで準備をしてきた。だから来年の事については、まだ決まっていない。色々なウワサは上がっているけど、現状話せることもない」

その表情から察するに、やはり来季の参戦は厳しい様子。となると、来年のトムスのシートは一枠空くことになる。そこに誰が座るのか?まだ詳細の情報はないが、これから来年に向けて気になるところだ。

 

新チームB-MAX Racing。ドライバーは果たして誰になるのか?

Photo by Tomohiro Yoshita

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来年から新規参戦を表明しているB-MAX Racingも今回はテストに参加していた。

またお昼にはチーム代表の組田龍司代表が囲み会見に出席。「もともと6~7年前にチームを結成して一番下のカテゴリーから上を目指してやってきました。結成した時から、いつかは国内で一番上のクラスでやりたいという目標を持ってきました。F3ではドライバーズタイトルは取れませんでしたがチームタイトルは取りました。良い成績を取れれば来年はスーパーフォーミュラをやりたいね、とチームとして目標を立てていて、概ね達成できたと思いましたので、(スーパーフォーミュラに)参戦する決断をしました」

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今回は午前が小暮卓史、午後に佐々木大樹がドライブをしたが、これは同シリーズでの参戦経験があり、マシンのこともよく知っている小暮と、チームとも縁があって一緒に仕事したこともある佐々木を今回は起用しようということが狙いだったとのこと。ドライバー人選はもちろん、監督についても「未定」とのことだ。

B-MAXといえば、今年の全日本F3で目覚ましい活躍を見せたヤン・マーデンボローが乗るのではないか?という噂も立っているが、これもまだ未定。佐々木も「是非、来年はスーパーフォーミュラで参戦したい」と意欲をみせている。

Photo by Tomohiro Yoshita

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そしてホンダエンジンを使用するので、今回テストに参加した小暮など、ホンダ系のドライバー起用という可能性もありそう。

現時点で、候補者がたくさんいると言っても過言ではないチームだろう。

 

 

その他にも様々なチームで動きが…噂の海外ドライバーは?

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この他にも、各チームで動きがありそう。実際にフタを開けてみれば、今回のテストは2016シーズンのレギュラー陣ばかりで、昨年のように見どころが多かった訳ではない。

しかし、これがそのまま2017年のシートとして決定している訳でもなく、どうやら“ここから”動きがあるようだ。

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先述のロッテラーのように、今回のテストは2016シーズンの契約の中で参加していたというケースが多かった様子。現地で1日取材をした結果、ほとんどが噂話ではあるのだが、セルモ・インギング以外は何かしらのドライバーの入れ替わりがあるのではないか、という声がチラホラと聞こえてきた。

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そのため、これまで当たり前のように参戦していたドライバーも来季はドライバーリストから姿を消していたり、残留確実と思われているドライバーが思わぬ移籍をしたりと、例年になく大きな動きがありそうなのだ。

また、以前から噂に出ていたGP2で活躍中のピエール・ガスリーをはじめヨーロッパで活躍するドライバーも来年はスーパーフォーミュラのシートを狙っているという情報もある。ただ今回は週末に控えているGP2の最終戦(アブダビ)と日程が重なってしまっていたため、テスト参加が叶わなかったようだ。

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それらも含めると、移籍なのか?残留なのか?新規参戦なのか?まだ本当に“何も決まっていない”チームが大半のようだ。

 

まとめ

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本来なら、もう少し具体的なドライバー名まで出せれば良いのだが、それを始めると収拾がつかなくなるぐらい情報や噂が多すぎるのが現状だ。

ただ、現時点で言えることは、来年はかなりドライバーズラインナップの入れ替わりがありそうなくらいの動きになっているのは、確かなようだ。

Writer Introduction
Tomohiro Yoshita

フリーのモータースポーツジャーナリスト。サーキット取材は2011年からスタートし、最近ではSUPER GTスーパーフォーミュラを全戦取材。この他にもF1をはじめとする海外レースや、2輪レースもカバー。レースに関する記事だけでなく、サーキットに来場するファンに役立つ情報発信も展開しています。http://www.kansenzyuku.com

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