愛知県名古屋市出身のロードレースライダーで、元ヤマハワークスライダーの芳賀健輔を兄に持ち、勝つか転ぶか、そのアグレッシブな走りと速さから『ニトロノリ』の愛称で多くのロードレースファンを熱狂させ続け、F1ドライバーのミハエル・シューマッハも彼のファンだと公言させる、現役レーシングライダー”芳賀紀行”を知っていますか?
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芳賀紀行:プロフィール
名前:芳賀紀行(Noriyuki Haga)
生年月日:1975年3月2日
出身地:愛知県名古屋市
兄の健輔と共に、幼いころからポケバイ、ミニバイクで活躍した芳賀紀行は地方選手権を経て全日本ロードレース選手権と、みるみる頭角を現していきます。
そして1996年に鈴鹿8時間耐久ロードレースで史上最年少、最多周回数記録で優勝!
翌1997年には全日本ロードレース選手権スーパーバイククラスでチャンピオンを獲得します。
そして1998年よりスーパーバイク世界選手権(SBK)に戦いの場を移し、世界を相手にトップ争いを繰り広げる事になるのです。
芳賀紀行:レース戦歴
1998年:スーパーバイク世界選手権(SBK) ランキング6位
鈴鹿8時間耐久ロードレース (サイモン・クラファー/ヤマハ YZF750)6位
1999年:スーパーバイク世界選手権(SBK) ランキング6位
鈴鹿8時間耐久ロードレース (レジス・ラコーニ/ヤマハ YZF-R7)4位
2000年:スーパーバイク世界選手権(SBK) (ヤマハ・WSBK・チーム/ヤマハ YZF-R7) ランキング2位
鈴鹿8時間耐久ロードレース(吉川和多留/ヤマハ) 18位
2001年:ロードレース世界選手権(WGP)500ccクラス(レッドブル・ヤマハ・WCM)ランキング14位
2002年:スーパーバイク世界選手権(SBK)(Playstation2-FGF・アプリリア/Aprilia RSV 1000)ランキング4位
2003年:ロードレース世界選手権MotoGP (Alice・アプリリア・レーシング/Aprilia RS3)ランキング14位
2004年:スーパーバイク世界選手権(SBK)(レネゲイト・ドゥカティ/Ducati 999RS) ランキング3位
2005年:スーパーバイク世界選手権(SBK)(ヤマハ・モーター・イタリア/ヤマハ YZF-R1) ランキング3位
2006年: スーパーバイク世界選手権(SBK) (ヤマハ・モーター・イタリア/ヤマハ YZF-R1)ランキング3位
鈴鹿8時間耐久ロードレース (コーリン・エドワーズ/ヤマハ YZF-R1SP)リタイア
2007年: スーパーバイク世界選手権(SBK) (ヤマハ・モーター・イタリア/ヤマハ YZF-R1)ランキング2位
2008年:スーパーバイク世界選手権(SBK)(ヤマハ・モーター・イタリア/ヤマハ YZF-R1)ランキング3位
2009年:スーパーバイク世界選手権(SBK)(ドゥカティ・ゼロックス・スーパーバイク・チーム/Ducati 1098R)ランキング2位
2010年: スーパーバイク世界選手権(SBK) (ドゥカティ・ゼロックス・スーパーバイク・チーム/Ducati 1098R) ランキング6位
2011年: スーパーバイク世界選手権(SBK) (PATA・レーシングチーム・アプリリア/Aprilia RSV4 Factory)ランキング8位
2012年:ブリティッシュスーパーバイク選手権(BSB) (Swan Yamaha/ヤマハ YZF-R1)ランキング8位
2013年:ブリティッシュスーパーバイク選手権(BSB) (Rapid Solicitors Kawasaki/カワサキ ZX-10R)ランキング26位
鈴鹿8時間耐久ロードレース(加賀山就臣・ケビン・シュワンツ/スズキ GSX-R1000) 3位
2014年:鈴鹿8時間耐久ロードレース (加賀山就臣・ドミニク・エガーター/スズキ GSX-R1000)3位
2015年:FIMアジアロードレース選手権 SS600クラス ( KAGAYAMA SUZUKI Asia /SUZUKI GSX-R600 ) ランキング7位
鈴鹿8時間耐久ロードレース (加賀山就臣・芳賀紀行・清成龍一/スズキ GSX-R1000)3位
2016年:FIMアジアロードレース選手権 SS600クラス ( KAGAYAMA SUZUKI Asia /SUZUKI GSX-R600 )
鈴鹿8時間耐久ロードレース (津田 拓也・ジョシュ・ブルックス/スズキ GSX-R1000)3位
スーパーバイク世界選手権に戦いの舞台を移して以降、世界のトップグループで走り続けてきた芳賀は2008年、スーパーバイク世界選手権チャンピオンであるトロイ・ベイリスが引退する際にその後継者に指名される程に頭角を現していきます。
2001年はWGP、2003年はMotoGPに参戦しましたが、レース専用のGPマシンより市販車ベースの改造マシンでのレースの方が得意で、レース活動のほとんどをSBKに捧げました。
そんな、SBKでは常にランキングは上位、強気でアグレッシブな走りで人々を熱狂させ続け、絶大な人気を誇ったのです。
その後2012年には、ブリティッシュスーパーバイク選手権に戦いの場を移します。
そして翌2013年からは鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦し、4年連続3位表彰台を獲得をするなどの記録を更新。
現在はteamKAGAYAMA AsiaよりFIMアジアロードレース選手権のSS600クラスに参戦を続けているのです。
勝つか転倒か!?アグレッシブすぎる芳賀紀行のライディング
TOP10 TRIAL 2016鈴鹿8耐
Noriyuki Haga
スーパーバイク世界選手権2009 Spies vs Haga
WSBK 2008 カタールGP レース1 クラッシュ
アジアロードレース選手権(ARRC)に親子で参戦中
今年、2016年もFIMアジアロードレース選手権シリーズのスーパースポーツ600cc(SS600)クラスにフル参戦している芳賀紀行。
最終戦を残すのみの現在、SUZUKI勢ではトップのランキングは11位。そんなアジア選手権に昨年から組み込まれている「スズキ・アジアン・チャレンジ」に、長男である芳賀瑛大が参戦を開始したのです。
親子で1年間同じサーキットでレースを戦い抜く。ミニバイクレースからのステップアップで、ロードレース参戦1年目である芳賀瑛大が、偉大な世界のトップライダーである父親の背中を見ながら自身のレースを走り抜いた先にどんな成長を見せてくれるのか。
そしていつの日かSS600クラスでの親子対決が見れるのではないかという期待感。
そんな、これからもロードレース界をリードし熱狂させ続けてくれる大注目の親子ライダーが誕生した年となりました。
まとめ
ほとんどのライダーが摩擦係数の違いを理由にできるだけ避ける縁石を、「縁石はコース内」と公言する、スリップダウンを恐れないライン取り。
ハングオン時には体がバイクの陰に隠れるほど体を傾けるアグレッシブすぎるライディングスタイル。
そして、「予選順位はグリッドの2列目までには入れれば十分」と言われるほどの驚異のロケットスタートを武器にトップ争いに介入し続け、無冠ではありますが、多くの人の目にその強気のライディングを焼き付け高い人気を誇るレーシングライダー芳賀紀行。
41歳となった今でもその攻めの一手とも言える走りは衰える事はありません。
そして、ASSCというアグレッシブすぎるライダーの巣窟のような激しいカテゴリーで戦い続け、現役を貫く姿勢にこれからも注目していきたいと思います。
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