スーパーGTの前身である、JGTCこと、全日本GT選手権。90年代半ばから現在まで、日本国内のツーリングカーレースでは最高峰に君臨しているこのレースに参戦していたマシンたちを覚えていますか?数あるマシンたちの中から、今回はGT500(GT1)クラスに参戦していたマシンを7台ピックアップしてご紹介します。
今のGTマシンとはまるで違うカッコよさがある!?
JGTC(全日本GT選手権)とは
日本のツーリングカーレースの中でも最高峰に位置する全日本GT選手権。
2005年からはスーパーGTという名前に改称し、2016年現在も国内最大の人気を誇るレースとなっています。
フェラーリやランボルギーニなど、世界各国のスーパーカーと、トヨタ86などの国産スポーツカーがバトルするGT300クラスと、日産・ホンダ・トヨタ(レクサス)の3大メーカーが威信をかけて争うGT500クラスの2クラスの混走するこのレース。
両クラスに速度差があるため、オーバーテイクひとつとっても、別クラスを活用して駆け引きが行われるなど、コース上で様々なドラマが生まれることが魅力のひとつ。
また、ドライバー・監督・チームも個性を持った選手が多く、車が走って争うレースと言うだけでなく、様々な人間ドラマが見え隠れするところも、ファンの心を掴んで離さない理由のひとつです。
今回はそんなスーパーGTの前身である、JGTCの歴史を彩った数々の名車のなかから、7台だけをピックアップしてご紹介します!
1995年:トヨタ デンソーサードスープラ
1995年、ジェフ・クロスノフがドライブしたデンソーサードスープラ。
前年である1994年の第4戦SUGOからGTへ参戦を開始したサード、この時はまだボディが真っ白のスープラでしたが、95年からはお馴染みである赤と白のカラーリングとなっています
この年の開幕戦鈴鹿では3位表彰台を獲得!第3戦仙台ハイランドで5位入賞、第5戦スポーツランドSUGOでも3位獲得となっていますが、それ以外のラウンドはノーポイント。
シリーズを8位で終えています。
ちなみに、この年のシリーズチャンピオンは星野一義さん/影山正彦さんが乗ったカルソニックスカイラインGT-R。
ユニシアジェックススカイラインを駆る長谷見昌弘選手と5ポイント差で勝利しています。
1997年:ホンダ エイベックス 童夢 無限NSX
1997年の第2戦に無限+童夢PROJECTから参戦したavex童夢無限NSX。ゼッケンは18。ドライバーは黒澤琢弥さんと山本勝巳さん。
参戦開始から第4戦まではマシントラブルが多く、完走もままならない状態が続いたこのNSX。
しかし、第5戦のMINEでは一転、ポールポジションを獲得!
決勝では、3番手から追い上げてきた100号車のレイブリックNSXとともにワンツー体制を築くも、18号車はジリジリと後退。
結局レースは悔しい8番手でフィニッシュ。ですが、初の完走を記録し、大きく前進したレースのひとつ。
そして翌年には、TAKATA童夢NSXとして参戦し、最終戦では現・チームルマン監督の脇阪寿一さんのGTデビューレースを迎えています。
まだまだ続くGTマシンたち!
次のページでは、カストロールのスープラや、ペンズオイルのGT-Rなど、懐かしいマシンがたくさん登場しますよ!