移動が手軽で荷物も積める原付スクーター。便利さの徹底追及から、街中で見かける車体は同じような形が多くなってきました。しかし、そんな今こそ人と違うバイクに乗りたい!そんなアナタのために、近年じゃ考えられない、トガった原チャリたちをご紹介します!

掲載日:2018/08/07

出典:http://autoworksr.blog.fc2.com/

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やっぱり人と違うバイクに乗りたい!

 

ホンダ・モトコンポ

手前2台がモトコンポ。赤い車体がノーマルです。(出典:http://www.honda.co.jp/)

手前2台がモトコンポ。赤い車体がノーマルです。(出典:http://www.honda.co.jp/)

1981年に登場したホンダの自動車、シティに詰める。というコンセプトで開発されたモトコンポ。

それによって、全長およそ120センチ、重量42kgという驚異的なコンパクトさを実現。

更に、ハンドルは折りたたんで車体内部に格納が可能、シートも車体に格納可能で、必要な時間は30秒程度。

遊びに行った際に積んでおけば、一瞬で出して簡単なお使いや移動が可能な優れものだったのです。

実際、サーキットでも、パドック内の移動に持ち込んでいるチームも多いです。

出典:https://www.youtube.com/

出典:https://www.youtube.com/

その個性的なルックスと、実用性からファンも多く、カスタムの素材としても多く楽しまれています。

今こそ、オシャレに乗りこなしてみませんか?

モトコンポ・スペック

エンジン:AB12E型 2ストローク空冷単気筒
排気量:49cc
最高出力:2.5ps/5,000rpm
最大トルク:0.38kg-m/4,500rpm
乾燥重量:42kg
燃費:70km/L
燃料タンク容量:2.2L
中古相場:6~20万円

 

ホンダ・ズーク

出典:https://www.youtube.com/

CMには所ジョージさんが!(出典:https://www.youtube.com/)

1990年に登場した骨のようなスクーター。それがホンダ、ズーク。先ほどのモトコンポの画像の後ろにも映っていますね。

これは、スケートボードをイメージして作られているらしく、だからこそ車体下部が板のようなデザインになっているようです。

自転車のサドルのようなシートは、これまた自転車のように高さ調整が可能(2段階)というバイクらしからぬ構造。

出典:http://www.pine-mc.jp/

出典:http://www.pine-mc.jp/

その軽量すぎるフレーム構造から、ミニバイクのドラッグレースなどでは、ZOOKのフレームをベースに、7.2馬力級の50ccエンジンをチューンして搭載した車両なども多くみられます。

また、こちらも軽量コンパクトと言うことで、サーキットのパドックでもよく見る一台です。

今乗っていたらかなりレアだと思いますが、一台いかがでしょうか?

ズーク・スペック

エンジン:AF05E空冷2ストローク単気筒
排気量:49cc
最高出力:3.3ps/6,000rpm
最大トルク:0.45kg-m/4,500rpm
乾燥重量:41kg
燃費:51.2km/L
燃料タンク容量:2.0L
中古相場:2~8万円

 

ホンダ・ビート

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/

手前:ホンダ ビート 奥:ホンダ ビート(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/)

ホンダのビートと言えば、平成のABCトリオ。2シーター軽スポーツを創造するかもしれませんが、ここでは1983年に発表されたスクーター、ビートをご紹介いたします。

なんだかゴツく重そうなスクーターのように見えるビートですが、走りを徹底して意識された作りとなっており、最大出力は規制ギリギリの7.2馬力。しかも水冷。

3輪にカスタムするとカッコいい(出典:http://mikip.net/)

3輪にカスタムするとカッコいい(出典:http://mikip.net/)

また、スクーターとしては珍しくタコメーターが標準で装備されているほか、V-TACS(Variable Torque Amplification Chamber System)と呼ばれる排気デバイスを装着。

これは、簡単に言うと、低速域と高速域でチャンバー(4ストで言うマフラー)を、それぞれ適したものに切り替える機構。

なお、回転数に応じて自動で切り替わるものではなく、ライダーが自身で足元のペダル(画像、シート下あたりのペダル)を操作する必要があります。

そのために、タコメーターが標準装備され、そのタコメーターに出力曲線が描かれているというとんでもないマシンでした。

※赤いランプが点灯時が、V-TACSが作動状態です。

ちなみに、世界初の水冷2スト単気筒マシンらしいです。今見つけたらかなりレアな一台。

ビート・スペック

エンジン:AF07E 水冷2ストロークピストンリードバルブ単気筒
排気量:49cc
最高出力:7.2ps/7,000rpm
最大トルク:0.73kg-m/7,000rpm
乾燥重量:60kg
燃費:67km/L
燃料タンク容量:4.0L
中古相場:5万~15万円

 

スズキ・ストリートマジック

画像は110cモデル(出典:http://www.suzuki.co.jp/)

画像は110ccモデル(出典:http://www.suzuki.co.jp/)

一見スクーターに見えないこのバイクが、スズキが1997年に出したストリートマジック。「オレマジ!ストマジ!」というキャッチコピーからストマジと略されることが多いです。

モンキーやエイプのようなMT原付ルックでありながら、機構は完全にスクーターと同じ。

しかし、ニーグリップが可能であり、前後12インチタイヤを装着。フロントには当然のようにディスクブレーキを備え、エンジンは規制ギリギリの7.2馬力。

なのになぜかATという、ちょっと斜め上の方向ではありますが、ある意味”スズキらしい”走りのバイクです。

過激にカスタムするとこんなにカッコいい!(出典:http://www.geocities.jp/nonbirimiya/)

過激にカスタムするとこんなにカッコいい!(出典:http://www.geocities.jp/nonbirimiya/)

実際、レースではかなり活躍していますので、頑張れば、ミニバイク最強と名高いNSR50にも対抗できるかもしれません!

ベース車両を探し中の方で、ちょっと周りと違うバイクが好きな方には是非オススメです。

ストリートマジック(※ストマジⅡ 50cc)・スペック

エンジン:A153空冷2スト単気筒
排気量:49cc
最高出力:7.2ps/7,000rpm
最大トルク:0.78kg-m/6,500rpm
乾燥重量:80kg
燃費:54km/L
燃料タンク容量:6.4L
中古相場:7万~18万円

 

スズキ・チョイノリ

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki

原付ユーザーの市場調査を行ったところ、一回の平均走行距離が2km未満という調査結果に。

それをもとに、不要なパーツを削るのではなく、必要最低限なものだけを積み重ねて作られたのが、スズキ・チョイノリ。

2003年登場のこのバイクは、その名の通り、「ちょい乗り」だけを意識して設計されており、そのスペックは歴代原付の中でも最低クラス。

話題になった当時はサーキットでこんな光景も見れました。(出典:http://yaplog.jp/oga-oga)

話題になった当時はサーキットでこんな光景も見れました。(出典:http://yaplog.jp/oga-oga)

しかし、そのスペックには理由がありました。

開発段階時点で徹底した合理化がなされ、ボルト、ナットの締め付け個所は従来のスクーターから5割減。

カムシャフトなどのエンジン内部パーツすらも、異例の樹脂パーツで制作されるなど、涙ぐましい努力によって新車価格はなんと59,800円という超破格を達成!

その裏には、リアサスペンションは持たず、フレームへ直付けのリジット。セルモーターもなく(最安モデル)、燃料系も持たない、もはやスパルタンとすら言える仕様になっているという背景があります。

後に、チョイノリのスポーツモデル、チョイノリssも登場。(出典:http://www.suzukicycles.org/)

後に、チョイノリのスポーツモデル、チョイノリssも登場。(出典:http://www.suzukicycles.org/)

なお、初期型のカムは一部強度に不良があり、樹脂特有の段減りなどの問題も発生(2004年モデル以降は対処済み)。

激安の販売価格などから一気に話題になりましたが、40kmでの巡航も厳しいほどのスペックや、初期不良も相まって徐々に姿を減らし、2007年、排ガス規制と同時に販売終了。

出典:http://www.bodykleaner.com/

出典:http://www.bodykleaner.com/

しかし、その個性的な見た目に魅せられ、「ちょい乗り」とは真逆の方向にカスタムするオーナーも多いようです。

チョイノリ・スペック

エンジン:Z401 空冷4ストロークOHV単気筒
排気量:49cc
最高出力:2.0ps/5,500rpm
最大トルク:0.30kg-m/3,500rpm
乾燥重量:39kg
燃費:76km/L
燃料タンク容量:3.0L
中古相場:2~7万円

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

近年のスクーターは、やはり日常使用でどこまで便利に使えるかがポイントなので、どうしても同じような形、スペックになりがち。

そんな今こそ、変な機構搭載だったり、形が変わっていたりと、どこかとがったミニバイクがみたい!

翌日の話題をさらうような、一台が発表されるのを待ち望んでしまいますよね。

そして、ミニバイクを始めようと考えている人がいるのであれば、今回ご紹介した、とにかく角だらけにトガった5台。

人と違うことを嫌う人にこそ、オススメです!

 

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