創業当時から世界の頂点を目指し、様々なモータースポーツ活動に挑戦し続けてきたHONDAから、遂に2017年度の国内活動計画が発表されました。その中で、ロードレースやモトクロス、トライアル、そして世界戦への挑戦など、2輪のモータースポーツ活動計画を紹介したいと思います。
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「The Power of Dreams」常に勝ちにこだわり挑戦し続けるHONDA
昨年、FIMロードレース世界選手権(MotoGP)、FIMモトクロス世界選手権(MXGP)、FIMトライアル世界選手権の世界最高峰クラスで3冠という快挙を達成したHONDAが、今年も勝ちにこだわるべく構築しなおしたレースに集中できる新体制を公開しました。
すでに世界選手権への体制の発表がありましたが、今回は国内2輪モータースポーツ活動計画がヴェールを脱ぎました。
MFJ全日本モトクロス選手権(JMX)IA1クラス
JMXには、ワークスであるHRC(株式会社ホンダ・レーシング)体制での参戦が決定。世界に通用するマシン開発も同時に行いながら勝利を目指します。
チーム名は『Team HRC』。ライダーは、昨年のチャンピオンで過去11回のタイトルを獲得している♯1 成田亮、そして2012年IA2チャンピオンで、昨年はモトクロス世界選手権シリーズMXGPクラスに参戦していた♯400 山本鯨が、ワークスマシン”CRF450RW”で連覇達成を目指して戦います。
成田亮:一昨年は自分のミスでタイトルを逃してしまい、昨年は必ずホンダに、HRCにタイトルを奪還するという気持ちで一所懸命頑張りました。そして、ファンの皆さん、スタッフの応援のおかげで奪還でき、今年はゼッケン1番でレースを戦います。目標としては、12度目のタイトルを取りに行きます。熊本の復興もどんどん進んでいくと思うので、僕たちは走りで夢や希望、勇気を与えられるよう頑張りますので、皆さん応援よろしくお願いします。
山本鯨:今年からHRCで走らせてもらう山本鯨です。3年間世界選手権を走っていて、今年は帰ってきて1年間戦う事になりました。TeamHRCという事で、体制も申し分ない状況で皆さんの力を借りて、勝ちにこだわってレースをしていきたいと思います。隣にずっと全日本のタイトルを取ってきている尊敬する選手もいて、すごく学ぶことも多いと思うので、全力で頑張りますので応援よろしくお願いします。
MFJ全日本トライアル選手権(JTR)IASクラス
JTRにはHRCから市販されているマシンをモディファイしたRTL300Rでの参戦が決定しました。このマシンを駆るのは、昨年6度目のタイトルを獲得したHRC契約ライダーの#1 小川友幸!『HRC CLUB MITANI』から5年連続7度目のタイトルを目指します。
小川友幸:昨年は無事タイトルを獲ることができました。5連覇、V7を目指して全力で戦っていきます!応援よろしくお願いします。
MFJ全日本ロードレース選手権(JRR)JSB1000
JRRへは、HRCそしてホンダ技術研究所のサポート体制での参戦が決定。まずは『MuSASHi RT ハルク・プロ』から、HRC契約ライダーの♯634 高橋巧が参戦します。
高橋巧:今年は新型と共にタイトル奪還目指して頑張るので、応援よろしくお願いします。
そして、『Honda Dream Racing(第2・3戦)』『TOHO Racing(第4~9戦)』から♯104 山口辰也。
山口辰也:今年は『Honda Dream Racing』そして『TOHO Racing』として全力で戦っていきたいと思います。そして、チャンピオンを獲れるように諦めないで頑張りたいと思います。よろしくお願いします。
さらに、『MORIWAKI MOTUL RACING』から、♯72 高橋裕紀と♯88 清成龍一が参戦します。
高橋裕紀:今年は8耐、全日本と優勝目指して頑張りますので、応援よろしくお願いします。
清成龍一:久しぶりの全日本参戦になりますが、チャンピオンを獲れるように頑張ります!よろしくお願いします。
また、『FCC TSR Honda』からは、アラン・テシェのスポット参戦が決定しています。
アラン・テシェ:今年は、EWC世界耐久選手権で優勝する為に頑張りたいと思います。そして、日本でもいいリザルトを出して、今年1年頑張りたいと思います。
さらに昨年に続き『au&Teluru・Kohara RT』からは♯090 秋吉耕佑が参戦します。
鈴鹿8時間耐久ロードレース
2年連続残念な結果となっている鈴鹿8時間耐久ロードレース選手権。今年40周年となるこの世界耐久選手権、最終戦への参戦チームが発表され、タイトルの奪還を目指す事を明言しました。
8耐参戦チーム:『MuSASHi RT ハルク・プロ』、『FCC TSR Honda』、『MORIWAKI MOTUL RACING』、『Honda Dream Racing』、『au&Teluru・Kohara RT』、『HONDA team ASIA』
合計6チームでの必勝体制で挑みます。
参戦マシンは全チーム、そして全日本、8耐共通して、新型”CBR1000RR SP2”をベースにし、各チーム独自のセッティングを加えたオリジナルマシンが使用されます。
ベース車が共通という事で、同じHONDA系チーム同士の白熱した戦いからも目が離せない、面白いレースになるのではないでしょうか。期待が膨らみます。
世界のトップカテゴリーに挑戦する若手ライダー達
ホンダは若手ライダーの夢である世界選手権へのチャレンジを応援、そして有望な若手を育成するプログラムの継続を決め、今年も引き続き、世界で戦うさらなるライダーの輩出に取り組みます。
その一環として世界選手権への挑戦の切符を手にした若手ライダー達も発表されました。
FIMモトクロス世界選手権(MXGP)MX2クラス
昨年のJMX IA2クラスチャンピオンで、HRC契約ライダーの♯28 能塚智寛が『Team HRC』からMXGP MX2クラスに挑戦します。参戦マシンは”CRF450RW”!全日本モトクロスと同じワークスマシンです。
能塚智寛:今年は世界戦にチャレンジします。目標はTOP10です。よろしくお願いします。
FIMロードレース世界選手権(MotoGP)Moto2クラス
MotoGP Moto2クラスには昨年初優勝を果たし、ランキング6位、♯30 中上貴晶の『IDEMITSU Honda Team Asia』からの継続参戦が決定。引き続き”Kalex”を駆りタイトル獲得を目指します。
中上貴晶:今シーズンMoto2チャンピオンになれるように、精一杯頑張っていきますので応援よろしくお願いします。
また、Moto3クラスには、ワークスマシンの”NSF250RW”を駆り、『SIC Racing Team』から2016年、レッドブル ルーキーズカップチャンピオンの♯71 佐々木歩夢、『HONDA Team Asia』から2014年イデミツ・アジア・タレント・カップ(IATC)初代チャンピオンである♯27 鳥羽 海渡の参戦が決定しています。
また、この2人の若手ライダーは共に16歳で、日本人最年少のGPライダーとなるのです。
まとめ
日本国内ではまだ、ワークス体制が整っているとは言えないHONDAですが、多くのチームにワークスマシンを供給するなど、年々、少しずつサポート体制を整えているように感じます。
また、多くの若手ライダーを世界選手権に登用するなど、若手育成にも明らかに力を入れており、もっともっと多くの才能ある子供たちが夢を叶え、世界のトップカテゴリーで多くの日本人ライダーが活躍できる日が来るかもしれません。
そんなHONDAの2017年のモータースポーツでの活躍に、これからも注目していきたいと思います。
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