2017年10月13~15日、栃木県にあるツインリンクもてぎで開催されたMotoGP™第15戦日本グランプリ。レースWEEKを通して生憎の雨と寒さに見舞われましたが、現地ではそんな悪天候を忘れて見入ってしまうほどの激戦が繰り広げられました。そんな第15戦日本グランプリでの各クラスの優勝マシン&ライダーを改めてご紹介したいと思います。
CONTENTS
MotoGP™クラス 優勝:DUCATI TEAM/#04 Andrea DOVIZIOSO
ライダー:Andrea DOVIZIOSO (アンドレア・ドヴィツィオーゾ)
予選では9番手と3列目スタートとなってしまったドヴィツィオーゾ。
しかし、オープニングラップが終わる頃には5番手まで順位を上げ、その後もトップ集団に食らいつきます。
そして着々と前との距離を詰め、19LAP目には#93 Marc Marquezを交わしトップへ。
ランキング1位と2位の一騎打ちとなります。
その後最終ラップまで激しく順位を入れ替えながら、最終ラップのビクトリーコーナーまでテールtoノーズの接戦を繰り広げ、勝利を手にしました。
プロフィール
名前:Andrea Dovizioso (アンドレア・ドヴィツィオーゾ)
生年月日:1986年3月23日
国籍:イタリア
体重 : 67 kg
身長 : 167 cm
チーム:DUCATI TEAM
マシン /タイヤ : Ducat Desmosedici GP-17 / MICHELIN
ランキング(第15戦 終了時) : 2位 (トップ #93 Marc MARQUEZ との差11point)
MotoGP™参戦10年目、過去最高順位3位(2011年)
Andrea Dovizioso公式サイト: http://andreadovizioso.com/dovi2015/
マシン:Ducati Desmosedici GP-17
マシンスペック
エンジン:DOHC 90度V型4気筒 4ストローク 水冷エンジン
排気量:1,000cc
最高速度:350 km/h以上 (218 mph)
トランスミッション:6速 ドゥカティシームレストランスミッション (DST_EVO)
フレーム:アルミニウム合金製 ツインスパーEVO
燃料:シェルレーシング製V-Power
オイル:Shell Advance Ultra 4
タイヤ:ミシュラン製17インチ
乾燥重量:157 kg
昨シーズン6年ぶりにオーストラリアグランプリで優勝を果たしたDucati Desmosedici。
その勝利をきっかけに、マレーシアグランプリでも勝利。
そして2017年シーズンは好調な走りを見せていて、マシンの確実な仕上がりを感じさせます。
主な特徴としてはMotoGP™クラスでは少数派となっているカーボンファイバー製スイングアームを採用している点、そして90度のV型エンジンはタイヤの回転方向とは逆回転するクランクシャフトで不等感覚爆発を採用している点。
また、フロントウィングをいち早く装着し、フロントマスクが独特なデザインとなっていて、その空力効果にも注目が集まっています。
ポイントランキング(第15戦 終了時)
moto2™クラス 優勝:EG 0,0 MARC VDS /#73 Alex MARQUEZ
ライダー: Alex MARQUEZ (アレックス・マルケス)
前日の予選では2番グリッドを獲得するもスタートで出遅れ、オープニングラップでは4位にポジションを下げてしまったマルケス。
しかし、2LAP目から2分8秒台とハイペースで周回を続け、着々と前との距離を縮めて行きます。
そして10LAP目にはポールスタートでトップ快走中の#30 中上貴晶を交しトップに浮上。
そのままペースを上げ続け今季3勝目を挙げました。
プロフィール
名前:Alex MARQUEZ (アレックス・マルケス)
生年月日:1996年4月23日
国籍:スペイン
体重: 65 kg
身長: 180 cm
チーム:EG 0,0 Marc VDS
マシン /タイヤ : KALEX / DUNLOP
ランキング(第15戦 終了時) : 3位 (トップ #21 Francesco MORBIDELLI との差76point)
moto2™参戦3年目、過去最高順位13位(2016年)
兄はMotoGP™参戦中の#93 Marc MARQUEZ (マルク・マルケス)
Alex MARQUEZ公式サイト: http://www.alexmarquez73.com/
マシン: KALEX
マシンスペック
エンジン:4気筒 4ストローク 水冷のHonda Racing Kit
排気量:600cc
最高速度:275km / h以上
トランスミッション:Moto2 FCC仕様
燃料タンク:アルミニウム
ボディ:カーボンファイバー
タイヤ:ダンロップ製17インチ
乾燥重量:135 kg
HONDAの市販バイクであるCBR600RRエンジン、そしてダンロップタイヤのワンメイクレースとなっているmoto2™クラス。
エンジンとタイヤは同スペックのイコールコンディションとなるので、マシンの性能を分けるのはフレーム(シャシー)性能!
そんなフレームコンストラクターの1社であり、現在moto2™クラスでナンバーワンシェアを誇るカレックス・エンジニアリングが製造したマシンが”KALEX”なのです。
ポイントランキング(第15戦 終了時)
moto3™クラス 優勝:Marinelli /#5 Romano FENATI
ライダー:Romano FENATI (ロマーノ・フェナティ)
朝のウォームアップ走行時に起きたアクシデントのオイル処理により、決勝のスタート時間が約1時間ディレイするという波乱の幕開けとなったmoto3™の決勝レース。
2列目6番グリッドからスタートしたフェナティは好スタートを決め、一気にトップ争いへ。
そして、3LAPには前を走る#23 Niccolò ANTONELLIを交しトップに躍り出ると、驚くべき速さで2位以下を引き離し独走状態へ。
そのまま安定した速さでレースをリードし、トップでチェッカーを受けました。
プロフィール
名前:Romano FENATI (ロマーノ・フェナティ)
生年月日:1996年1月15日
国籍:イタリア
体重: 62 kg
身長: 165 cm
チーム:MARINELLI RIVACOLD SNIPERS
マシン /タイヤ : HONDA / DUNLOP
ランキング(第15戦 終了時) : 2位 (トップ #36 Joan MIR との差55point)
moto2™参戦6年目、過去最高順位4位(2015年)
Romano FENATI公式サイト : http://www.romanofenati.it/
マシン:HONDA NSF250RW
マシンスペック
エンジン:DOHC 4ストローク 単気筒 水冷エンジン
排気量:250cc
トランスミッション: 6速
フレーム:アルミニウム
タイヤ:ダンロップ
乾燥重量:84 kg
4ストローク250㏄の単気筒エンジンを搭載したマシンで戦われるmoto3™クラス。
今回優勝したフェナティが駆るのは、HONDAの2017年型NSF250RW。
今季moto3に参戦している、全34台中15台を占めるという大きなシェアを誇るHONDAのワークスマシンです。
また、タイヤはダンロップのワンメイク!
コンストラクターの選択に加え、マシンのセッティングをどこまでタイヤに合わせていけるかも勝つために重要な鍵となっています。
ポイントランキング(第15戦 終了時)
まとめ
年に1度、日本で開催されるMotoGP™日本グランプリ。
毎年、この日だけは現地観戦!というロードレースファンの方も多いと思います。
そして、生の世界最高峰ロードレースを実際に見て、前よりもっとMotoGP™が好きになったという方もいるのではないでしょうか?
そんなレースの臨場感や迫力、だけでなくライダーやマシンに興味を持ってみるともっともっと楽しめるはず。
今シーズンも残り3戦!
次戦は今週末(10月22日)オーストラリアグランプリです。
余すと来なく楽しみつくしてくださいね。
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