2016年MotoGPでのチームタイトルやライダーランキング2・3位獲得、鈴鹿8耐での2連覇達成、そして国内最高峰ロードレースでの5連覇達成など、快進撃を続けるYAMAHAから、遂に今季のモータースポーツ活動が発表されました。2017年はどんな熱い戦いを見せてくれるのでしょうか。各カテゴリーのチーム体制に注目したいと思います。

©ChikaSakikawa

目指すのは”勝利”と”Rev your Heart”!そして若手の育成

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レース活動を通じて開発される様々な先進技術を、製品に明確にフィードバックしてきたYAMAHA。

今季も、その「ブランド価値の向上」「先進技術の獲得」「二輪レースの発展・普及」を目指し、レース活動に尽力していきます。

国内のロードレースカテゴリーのタイトルを総なめにしているYAMAHAの快進撃が今年も続くのでしょうか!?

2017年の体制が遂に発表されました。

 

全日本ロードレース選手権 JSB1000

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YAMAHAのワークスチームである「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」からは引き続き、昨年JSB1000クラス5連覇達成、通算7回のチャンピオンを獲得している中須賀克行。

そして、ユースチームであるYAMALUBE RACING TEAMからステップアップとなる野佐根航汰を新たに加え、2台体制で、連覇を目指します。

また野佐根は、YART Yamaha Official EWC Teamから世界耐久選手権(EWC)へのレギュラー参戦も決定しています。

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中須賀克行:今年は各メーカー新型投入という事で、2年前に新型のR1で戦っていたんですけど、その強さを証明できる年になると思います。応援して下さい。よろしくお願いします。

野佐根航汰:今年はEWCとJSB、2つのレースに参戦するんですけど、どちらも違うレースなので難しいと思うのですが、どちらもベストを尽くして頑張りますので応援よろしくお願いします。

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そして、若手育成を担うユースチーム『YAMALUBE RACING TEAM』からは、昨年に引き続き3年目となる藤田拓哉が参戦! 野佐根がステップアップした事により、1台体制で表彰台獲得を目指します。

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藤田拓哉:ファクトリーの方に野佐根選手が上がって、僕1人に今年はなるんですけど、今まで以上の結果を今年は出して全力で戦っていこうと思ってます。それに、ファクトリーに野佐根選手が上がったので、そこに負けじと自分自身の力を発揮してひっくり返せるように全力で頑張っていこうと思います。

参戦マシンは両チームともYZF-R1。2015年に新型で投入され、3年目の熟成進化を遂げ、進化に進化を重ねたマシンでディフェンディングチャンピオンメーカーとしての戦いに挑みます。

 

全日本モトクロス IA1・IA2

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全日本モトクロスには、『YAMAHA FACTORY RACING TEAM』から、最高峰クラスのIA1に昨年ランキング5位の平田優。

そして、IA2にユースチームからのステップアップとなる渡辺祐介を起用!唯一チャンピオンを実現できていないモトクロスでのタイトル獲得を目指します。

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平田優:今年こそ、モトクロスでチャンピオンを取れるように頑張っていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします。

渡辺祐介:昨年もチャンピオン目指して走っていたんですが、中々僕の力不足でそれができず、ランキング3位となってしまったので、今年はファクトリーレーシングチームの名に恥じないように自分のやるべき仕事をして、チャンピオン目指して頑張っていきたいと思うので、応援よろしくお願いします。

参戦マシンは、両クラス共に開幕戦から新型ファクトリーマシンを投入!IA1はYZ450FM、IA2はYZ250FMでの戦いとなります。

 

全日本トライアル選手権 IAスーパー

全日本トライアルには、引き続き『YAMAHA FACTORY RACING TEAM』から、通算11回のチャンピオン経験があり、昨年ランキング2位の黒山健一が参戦。2013年から4年連続ランキング2位という雪辱を果たします。

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黒山健一:ここ数年自分の中で、悲しさ、口惜しさ、虚しさそれだけが残ったシーズンしか送ってませんので、今年はこのシーズンオフにしっかりと準備をしてきました。
勝ちだけを見て頑張って、今年はチャンピオンを取りたいと思います。よろしくお願いします

参戦マシンは、昨年の第6戦でデビューしたファクトリーマシンTYS250Fi。ライダーとの相性も抜群という事で、タイトル奪還に期待が膨らみます。

 

アジアロードレース選手権(ARRC) SS600

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ARRCには昨年、若手ライダー育成の一環として設立された『YAMAHA RACING TEAM』から、引き続き伊藤勇樹が参戦。そして、地方戦や4耐を経てのステップアップとなるタイ出身ライダー、ケミン・クボとの2台体制でチャンピオン獲得を目指します。

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伊藤勇樹:昨年は、スゴイ悔しい結果が残ってしまったので、今年はTeam一丸となってチャンピオンが取れるように全力で挑んでいきたいと思うので、皆さん応援よろしくお願いします。

ケミン・クボ:YAMAHAレーシングチームのライダーとして、アジアロードレース選手権に参戦できることを本当に嬉しく思っています。今年は初めてのアジア選手権ですが、全力で頑張りますので、応援よろしくお願いします。

参戦マシンはYZF-R6。タイトル獲得と同時に、YAMAHAの若手発掘、育成プロジェクトでのステップアップを目指す事になるのです。

 

まとめ

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レース活動を通じてフィードバックされる様々な先進技術を、製品にフィードバックし、よりハイテクで信頼度の高い製品を生み出していくYAMAHA。

今季は、多くの若手ライダーにチャンスを与え。ステップアップに貢献した体制となりました。

そして、昨年からスタートした若手育成プロジェクト『VR46 Master Camp』を継続し、タイ出身のアピワット・ウォンタナノンのCEVジュニア世界選手権 Moto3へのステップアップを実現させました。

積極的な若手の発掘と、明確なステップアップ制度、そして妥協のない技術開発と、全ての体制が万全となりつつある2017年のレース活動も、盛り上がる事間違いなし!

是非今年は会場で、生の白熱したレースを見て、市販車にフィードバックされるテクノロジーに注目してみるのも面白いかもしれません。

2017年、MotoGPのタイトル奪還や、JSBの連覇に燃えるYAMAHAのレース活動に期待してくださいね。

 

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