「ダイレクトに世界へ!」を合言葉に 2015 年にスタートしたバイクレースシリーズ「ピレリカップ」日本で唯一、チャンピオンを取れば世界選手権に挑戦できる権利を得られるのです!
「ダイレクトに世界へ!」PIRELLI CUP 600 CHALLENGE SERIES 2015!初代チャンピオン國川浩道選手のWSS600挑戦
CONTENTS
ピレリカップとは?
2015年度にスタートし、初年度は全8戦開催されたピレリカップ。
基本的に、レースはワンデーで行われ、ポイントは、8戦中5戦の有効ポイント制度となっているので、
ライダーが参戦するレースを選べるという比較的、参加しやすいシリーズとなっているレースです。
参加資格は、MFJロードレース国際・国内ライセンス保持者で年齢制限はありません。
車両規則はST600よりも部品の互換性範囲が広いST600Nとなっていて、
タイヤは、勿論ピレリタイヤのワンメイク。
DIABLO SUPERCORSA V2(コンパウンドはSC0・SC1・SC2)、DIABLO RAIN。
各レース1位から3位まで賞金、ポールポジション賞、ベストラップ賞、スターティングマネー、協賛各社からの賞典も用意されています。(全日本レース並の賞金総額!!)
そしてシリーズチャンピオンには、2016年のワールドスーパースポーツ1戦にワイルドカード招待されるという夢のような特典も用意されているのです。
2015年度初代チャンピオン 國川浩道選手の世界挑戦記!
國川浩道選手プロフィール
生年月日:1981年11月5日
血液型:RH+ O型
出身地:千葉
身長:173cm
体重:63kg■戦績
2010 世界選手権MOTO2クラススポット参戦
2010 全日本ロードレース選手権ST600クラス 参戦
2011 世界耐久選手権鈴鹿8時間耐久10位
2011 全日本ロードレース選手権ST600クラス ランキング16位
2012 世界耐久選手権鈴鹿8時間耐久8位
2012 全日本ロードレース選手権ST600クラス ランキング16位
2013 世界耐久選手権鈴鹿8時間耐久49位
2013 全日本ロードレース選手権ST600クラス ランキング10位
2014 世界耐久選手権鈴鹿8時間耐久5位
2014 全日本ロードレース選手権ST600クラス ランキング11位http://ys-distraction.com/8tai.html
2016年は全日本ロードレース選手権への参戦を休止しピレリカップに専念。
全8戦中6勝して、初代チャンピオンの座を獲得し、WSSスポット参戦のシートを手にしました。
2015 WSS600 チャンピオンチームからアラゴンラウンドへ挑戦!!
ワールドスーバーバイク併催のワールドスーパースポー ツ (WSS600) へのワイルドカード参戦への招待を手にした國川選手は、
2016年4月1日~3日にスペインのモーターランドアラゴンで開催されたシリーズ第3戦に参戦しました。
参戦チームは昨年のチャンピオンチームであるKawasaki Puccetti Racing。
WSS600は今年からヨーロッパ選手権の600と混走となっています。
國川選手にとっては初めてのコース、初めてのチーム、初めてのWSS600マシンという厳しい環境でしたが、
國川選手の友人である青山博一氏(2009 GP250世界チャンピオン)がアドバイザーとして同行。
青山氏、そして専任メカニックが國川選手につきっきりで各メニューをこなしていきます。
チームオーナーであり監督のマニュエル・プセッティ氏も國川選手へのヒアリング、
アドバイスを欠かさず、万全の体制でレースに挑みます。
金曜日のフリープラクティス1・2、土曜日の予選 ( スーパーポール1・2) と、
國川選手はは確実にタイムを更新していきました。
しかしながら、ブラインドコーナーが多くライダーの慣れがタイムに直結するこのコースでは、
初めての走行となる國川選手は苦戦を強いられる事になります。
決勝は10列目、予選30位からのスタートとなりました。
ポールポジションを獲得したチームメイトのケナン・ソフォグルと予選2番手のランディ ・クルメナヒャーとは4秒近い開きがありました。
「簡単に上位に割り込めるポジションではない。」
それでも國川選手はスタートダッシュに集中し、ひとつでもポジションを挙げてチェッカーを受けることを目指します。
4月3日( 日 )午前11時20分、決勝スタート。
好スタートを切り、前列選手の前に出た國川選手でしたが、左にカーブする第1コーナーに入った直後、
後続車に追突され転倒。3台による多重クラッシュで飛び跳ねた他チームのバイクが國川選手をめがけて飛び込んでくるという大惨事。
幸い、飛んできたバイクが國川選手を直撃することはありませんでしたが、外れたリアホイールが國川選手の目前に落下。
重傷は逃れましたが、國川選手は鎖骨、肩甲骨に骨折を負ってしまい、WSS600への挑戦は、
わずか数100mで残念ながら転倒リタイヤという結果で幕を閉じました。
決勝結果は、優勝ソフォグル選手、2位クルメナヒャー選手、3位には地元のテロル選手が入賞し、
日本からフル参戦している大久保光選手は 16位でした。
レース後、國川選手は
「悔しい以外に言葉が無い。この悔しさを次につなげたい。カワサキ・プセッティレーシングは素晴らしいチームだった。国内ではまったく経験しえない機会を与えてくれたピレリに感謝したい」
と語り、固くリベンジを誓いました。
今年も開かれた世界挑戦への扉
全8戦中、2戦は受付を終了していますが、ピレリカップは5戦の有効ポイント制でシリーズチャンピオンを決定するので、
残り6戦!
まだまだ世界への切符を手にすることが可能です。
PIRELLI CUP 600 CHALLENGE SERIES 2016 スケジュール
第1戦 4月16日 ( 土 ) ツインリンクもてぎ ・・・終了
第2戦 5月7,8日 (土日) 鈴鹿サーキット (フルコース )・・・受付終了
第3戦 6月5日 ( 日 ) 岡山国際サーキット
第4戦 6月19日 ( 日 ) 筑波サーキット
第5戦 8月7日 ( 日 ) オートポリス
第6戦 9月18日 ( 日 ) 鈴鹿サーキット ( 東 )
第7戦 11月13日 ( 日 ) 岡山国際サーキット
第8戦 11月20日 ( 日 ) ツインリンクもてぎ
まとめ
参加者の声からは、ピレリカップに参加することにより「ライディングの幅が広がった」との声も多く、他のレースへの影響も大きいようです!
ピレリカップで活躍すればトップチームへの道や世界選手権も見えているので・・・夢がありますね!
MFJロードレース国際・国内ライセンス保持者で年齢制限無しなので、
是非挑戦してみてはいかがでしょうか?
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