2016年4月23・24日、鈴鹿サーキットでNGK SPARK PLUGS 『SUZUKA 2&4 RACE』が開催されました。その中で行われた全日本ロードレース選手権第2戦JSB1000クラス。今年から、鈴鹿8時間耐久ロードレースのトライアウトを兼ねたこのレース。いったいどんなレースだったのでしょうか?
鈴鹿8耐トライアウトレースとは?
1978年に第1回大会が開催され、1980年の第3回大会からFIM世界耐久選手権シリーズの1戦となり、
今年で第39回大会となる鈴鹿8耐。
「世界」への登竜門として、年々参加台数が増え続けているこの耐久レースですが、今年からFIM世界耐久選手権(EWC)のレギュレーションが変更になり、エントリー台数が70台までに制限される事になりました。
発表された選抜方法は、FIM世界耐久選手権に年間エントリーするチームから最大20チーム、
昨年の鈴鹿8耐で決勝レース上位20位までのチーム、
トップ10トライアルに進出したチームにはシード権が与えられます。
シード権を持たないチームは、4月24日(日)に鈴鹿サーキットで決勝が行われる
「2016 NGKスパークプラグ 鈴鹿2&4レース」と、
5月8日(日)の鈴鹿サンデーロードレース第2戦JSB1000の中で選抜される事になりました。
鈴鹿8耐と同じバイク、8耐と同じサーキット、そして、8耐と同じく、ピットワークが必要となった、
今回の2&4でのセミ耐久200㎞。
いったいどんな戦いが繰り広げられたのでしょうか?
ダイジェストで振り返るSUPER BIKErd.2 JSB1000
天気は曇り、路面の状態はドライ、強風の中スタートした決勝レース。
ホールショットを獲得したのは、#634 MuSASHi RT ハルクプロ 高橋巧選手でした。
ポールポジションからスタートした、#1 YAMAHA FACTORY RACING TEAMで4年連続チャンピオンの中須賀克行選手は、9番手と出遅れてしまいます。
しかし、スタートの順位からは全く予想がつかないのが耐久レース。
トップ集団の熾烈な争いの中、各ライダー既定のピットインでの給油とタイヤ交換をこなし、
上位陣が30周目に入ったところで最終コーナーでのアクシデントにより赤旗中断。
そのままレースは成立となり、中須賀選手が開幕戦を制する結果となりました。
8耐トライアウトを通過したチーム
今回の2&4レースで8耐への出場権を獲得できるチームは、
事前にトライアウト参加申請をしたチームの中から、上位10台。
#83 DOG FIGHT TEAMJP AU
ライダー:Corey Turner&Mark Aitchison
#19 Motorrad Rennsport
ライダー:寺本 幸司
#44 CLUB PLUSONE&太郎
ライダー:関口 太郎
#18 オートテクニックスポーツPGR
ライダー:中津原 尚宏 & 小林 龍太
#59 HKC & IMT Racing
ライダー:濱原 颯道
#14 SYNCEDGE 4413 Racing
ライダー:武石 伸也 & 宗和 孝宏
#47 TTS&テルル・KoharaRT
ライダー:中村 敬司
#80 TEAM HOOTERS with 斉藤祥太
ライダー:奥田 貴哉 & 津田 一磨
#73 VITAL SPIRIT SAKURA ADVANCE
ライダー:佐野 優人 & 辻本 範行
#16 Team ホンダ学園
ライダー:清水 郁巳 & 大木 崇行
トライアウトで出場権を得たチームはトライアウトで起用したライダーを
「鈴鹿8耐」本番で起用する事が必須となっているので、今回のライダーを軸にチームを編成する事になります。
いったいどんなライダーが選抜されるのかも、見どころ!
そして、トライアウト選抜レースの第2レースは今週末、
5月8日に決勝レースが開催される「鈴鹿サンデー・インターJSB1000」。
上位17チームが選抜されるので、こちらのレースも目が離せません!
まとめ
全日本ロードレース選手権JSB1000クラスの初戦として参加したチーム、
鈴鹿8耐への参戦権獲得の為に参加したチーム、鈴鹿8耐に向けたテストとして参加したチーム。
各チームそれぞれの意味合い、そして目標を持って行われた今回の鈴鹿2&4レース。
ロードレースファンの皆さんも、去年までとは違った楽しみ方ができたのではないでしょうか?
全日本ロードレース選手権Rd.3 である次戦は、5月28・29日にツインリンクもてぎで開催予定です。
そして、今回トライアウトが行われた鈴鹿8時間耐久ロードレースは7月28日~31日!
是非、スケジュール!チェックしてくださいね。