筑波サーキットで年間2回、5月(皐月の陣)と11月(神楽月の陣)に開催される2輪による日本最大の草レース、テイストオブツクバ(T.O.T)。1980年代のメタルフレームや空冷など、旧車と呼ばれるバイクの祭典であるT.O.Tは、その観客動員数の多さから、日本最大の草レースと呼ばれています。そんなT.O.Tを皆さんは知っていますか?

テイストオブツクバって?

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出典:https://www.facebook.com/photo.php?fbid=983493795060447&set=pcb.983494151727078&type=3&theater

1980年代のバイクを中心に、年式・排気量などを差別することで、結果が一方的にならないようにレギュレーションを定めて進行する日本最大級の草レースです。

出場バイクのほとんどが、今では実際に走行している姿を見る事が中々できないようなレアな旧車ばかりで、アマチュアレースにも関わらず、参加台数275台、来場者数7300人(2016年5月)という人気を誇ります。

開催クラスは?

Photo by Yosida

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D.O.B.A.R.-1

1980年までに生産されたバイクでD.O.B.A.R.指定車輌になっているもののみ参加できるクラス。

参加車両の雰囲気を残すためにブレーキディスク・フロントフォークの直径が制限されている。4サイクル車の排気量は800cc以下の範囲でボアアップでき、現在はKawasakiザッパーが参加車両の多くを占めている。

D.O.B.A.R.-2

1980年までに生産されたバイクでD.O.B.A.R.指定車輌になっているもののみ参加できるクラス。

参加車両の雰囲気を残すためにブレーキディスク・フロントフォークの直径が制限されている。4サイクル車の排気量は460cc以下の範囲でボアアップする事ができる。

D.O.B.A.R. ZERO-1

原則1980年代までに生産された鉄フレームの車輌のみ参加できるクラス。

排気量(生産時)制限があり2サイクルは、251~350cc以下、4サイクルは3気筒以上で401~850cc以下となっている。

D.O.B.A.R. ZERO-2

原則1980年代までに生産された鉄フレームの車輌。

排気量(生産時)の制限に加え、車種の制限もある。2サイクルは250cc以下、4サイクルは2気筒以上で241~555cc以下となっていて、現在はYAMAHA RZ250が参加車両の多くを占めている。

D.O.B.A.R. ZERO-3

原則1980年代までに生産された車輌のみ参加できるクラス。

排気量(生産時)制限があり2サイクルは、251~350cc以下、4サイクルは3気筒以上で401~850cc以下となっている。ZERO-1クラスとの違いは鉄フレームという制限が無い事!

D.O.B.A.R. ZERO-4

原則1980年代までに生産された車輌のみ参加できるクラス。

排気量(生産時)の制限に加え、車種の制限もある。2サイクルは250cc以下、4サイクルは241~555cc以下となっている。ZERO-2クラスとの違いは鉄フレームという制限が無い事で、水冷2サイクルマシンも参加が可能になった。

D.O.B.A.R. FORMULA ZERO

年式不問で原則鉄フレーム仕様の3~6気筒、750cc以上となるマシンが参戦できるクラス。

また、エンジンの形式変更や、MFJ国際ライダーの参加は認められない。

D.O.B.A.R. MONSTER

T.O.Tのメインレースで1982年までに生産された空冷4サイクルのみ参加できるクラス。

3~6気筒、鉄フレーム、リア2本サスペンション750cc以上となっている。このクラスの人気車種はkawasaki Z!

D.O.B.A.R. MONSTER Evolution

基本的な参加車両はモンスタークラスと同じとなるが、モンスタークラスで規制されていたフロントフォークの直径規制、キャブレターの規制、ブレーキキャリパー規制、ホイール径規制が無くなったクラス。タイヤの選択肢も増えて、現代風にカスタムされたマシンでラップタイムも速くなっている。

D.O.B.A.R. SUPER MONSTER Evolution

モンスターエボリューションの規則から、メインフレームの基本骨格・構造の変更が認められたクラス。オリジナルフレームを採用する事も可能なので、各チームのマシンカラー、センスがより強く出せるのも魅力。

D.O.B.A.R. HERCULES

特別規定は最も少なく、元来のテーマである鉄フレームと、あくまでもT.O.Tらしいフォルムという規定のみのクラス。

GREAT Hero’s

1970年第を中心とした市販車両及びワークスレーサーによる伝説のエキシビジョンレース。マシンの体力を考慮して2年に1回の開催予定。

バイクの祭典はレース以外にもイベント盛りだくさん

ギャルオンステージ

https://www.jasc.or.jp/withme/

出典:https://www.jasc.or.jp/withme/

レースといえば、レースクイーン!メインステージでのチームのPRや芝生エリアでの撮影タイムなど、会場に華を添えてくれます。

 

参加自由型カスタムコンテスト「Top of Dogs」

https://www.jasc.or.jp/withme/tot_top/event/2016tod-satsuki.html 15.11.08 KAGURADUKI STAGE Top of Dogs

出典:https://www.jasc.or.jp/l
15.11.08 KAGURADUKI STAGE Top of Dogs

テイストオブツクバの来場者のバイクの中から、最もイケてるカスタムマシンを決めるというイベント。

乗ってきたバイクをT.O.D専用エリアに駐車するだけで参加できるカスタムマシンのコンテストです。

PHOTO-CON

https://www.jasc.or.jp/withme/tot_top/event/2016photocon-satsuki.html 2015 KAGURADUKI STAGE受賞作品

出典:https://www.jasc.or.jp/withme/tot_top/event/2016photocon-satsuki.html
2015 KAGURADUKI STAGE受賞作品

テイストオブツクバで撮影した、マシン、レース、レースクイーンなど、自信のショットを提出すると参加できるフォトコンテストです。

他にも、フリーマーケットや、フードコート、釣り大会など、レース以外にも楽しめるイベントが盛りだくさん!

2015年11月8日KAGURADUKI STAGEダイジェスト

 

まとめ

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80年代を中心に、かなりレアな旧車と呼ばれる憧れの車両が、ただ走っているというだけでなく、アクセル全開でのバトルを繰り広げるテイストオブツクバ。

パーツを探すだけでも大変な、伝説とも呼ばれるこの自慢のマシンの数々を丁寧にカスタム、メンテナンスしているオーナーのマシンに対する深い愛情が目に見えるレースといっても過言ではありません。

独特のエンジン音や、各ライダーのライディングスタイルなど、最新のマシンとは一味違ったレースを、1度見に行ってみてはいかがでしょうか?

また、筑波サーキットでは、普段少し聞き取り難い事が多いレース実況をラジオのFM88.0MHzで聴くことができるので、どの場所からも白熱したバトルをお楽しみ頂けるので、活用してみても楽しんで頂けると思います。

テイストオブツク

 

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