本田技研工業(以下:Honda)と言えば、世界中に名を轟かす日本のモビリティ製品メーカーです。その歴史は1948年から始まり、数々の4輪、2輪製品と汎用製品などの開発・製造を行ない、2018年9月には創業60周年を迎えます。そんなHondaが製造してきた製品のなかにはモデルチェンジにより先代と名前は同じ製品でも、大きく形を変えたものがいくつか存在します。それにはいったい、どんなクルマやバイクがあるのでしょうか?

 

©MOBILITYLAND

 

モビリティ製品を作るHonda

 

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1948年に設立したHondaは当初、オートバイをメインに開発・製造を行ってきましたが、1953年には農機用エンジンの開発を進め、1959年には耕運機F150を発売。

1963年にはHonda初の4輪となるT360/T500の発売を開始するなど、様々なモビリティ製品を製造するメーカーとして世に知られます。

また、2000年には自立歩行型ロボットASIMOを発表し、車やバイクだけでなく人が移動する上での可能性を常に探し続けているのメーカーとも言えるのではないでしょうか。

そんなHondaが作ってきた製品の中には、モデルチェンジをする際に先代と比べて大きく仕様変更がされた車種がいくつかあります。

いったいどんな車種があるのか、その一例をMotorz編集部でピックアップして、ご紹介します!

 

同じ名称でも大きく形を変えた車種

NSX

 

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/

 

1990年にHondaのフラッグシップスポーツカーとしてデビューした初代NA型NSXは、世界で初めてオールアルミモノコックボディを採用し、その製造工程の多くを手作業によって行なっていたこととその販売価格から、日本で唯一のスーパーカーとも評されました。

販売当初はリトラクタブルヘッドライトでしたが、2度目のマイナーチェンジで固定式のヘッドライトに変更され、2006年に販売終了。

それ以降は経年車に対して車両を生産工場に戻し、新車時の性能や質感を蘇らせるNSXリフレッシュプランを設けてNA型NSXオーナーのカーライフを支えています。

 

©️Motorz

 

2016年8月に販売が開始されたNC型NSXは、初代同様ガソリンエンジンをミッドシップに搭載するも、Honda独自のハイブリッドシステムとAWDシステムを組み合わせたSPORT HYBRID SH-AWDを採用。

システムの最高出力は、581PSを発揮するスーパーカーとなっています。

さらに、先代では横置き搭載だったエンジンは欧州スーパーカーと同様の縦置きへ変更。

後輪駆動の初代NA型をピュアスポーツとするなら、AWD化された現行NC型はハイテクスポーツと言える作り込みで、『フラッグシップスポーツ』と言う立ち位置は変わらないものの、大幅に進化したクルマであると言えます。

 

インサイト

 

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2009年にデビューした2代目ZE型インサイトはHonda IMAハイブリッドを搭載し、現在のホンダハイブリッドの基盤を築いたモデルです。

初代は3ドア2シーターでしたが、ZE型は5ドア5人乗りと大きく車格が変更され、リアのホイールスカートが撤去されるなど、ボディ形状を大幅に変更した稀なモデル。

乗用車用ディーゼルエンジンの開発をやめてまで、ハイブリッドカーの開発を推し進めて作られたZE型インサイトでしたが、2014年にハイブリッドシステムの旧型化と販売台数の低迷で生産終了となりました。

しかし、ハイブリッドカーも作れるHondaの礎を築いたモデルであることは間違いありません。

 

出典:https://en.wikipedia.org/wiki/

 

2019年に北米市場でデビュー予定の新型インサイトは先代ZE型と比べ、またもやボディ形状を大きく変更した稀なモデルとなるようです。

先代は5ナンバーサイズ(横幅:1700mm未満)5ドアハッチバックの日本の道路事情に沿ったボディサイズでしたが、新型は10代目シビックセダンをベースに大型化。

搭載するシステムは、1.5リッターガソリンエンジンにHonda第3世代の2モーターハイブリッドシステムのパワートレーンとなっています。

 

インテグラ

 

ホンダCBX400Fインテグラ

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/

 

1983年に登場したHondaの代表的な2輪車であるCBX400Fは、当時のHonda製中型バイクのフラッグシップとして製造され、通常モデルとあわせてフルフェアリングを装着したモデルがCBX400F INTEGRAとして販売されていました。

実は、Honda車の中で最初にインテグラの名前が与えられたのがこのCBX400Fなのです。

 

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/

 

そして1985年にクイントの後継モデルとしてデビューしたのが初代クイントインテグラで、CBX400F INTEGRAから商標として名前を引き継いだ車種となりました。

クイントインテグラの後継であるDA型インテグラから、インテグラの単独車名として扱われるようになり、広く世間に知られる事に。

その後、2006年まで製造されていたDC5型インテグラまで継続され、21年続いた4輪でのインテグラの歴史に幕をおろします。

 

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そして2012年にデビューし、CBX400F以来の2輪車の名称として戻ってきたのがRC62型インテグラで、NC700S/NC700Xの姉妹モデルとしての位置付けとなっています。

こちらは『New Mid Concept』を打ち立てて開発された大型自動二輪車で、排気量は669ccと745ccの2つのモデルがラインナップされ、セミオートマチックトランスミッションのDCTとコンバインドABSを標準装備。

モーターサイクルとスクーターの融合をテーマとしており、車体前方にはスクータータイプのカウルが装備されています。

 

まとめ

 

出典:https://ja.wikipedia.org

 

いかがでしたか?

モデルチェンジする際にボディ形状が大きく変更するモデルもあれば、2輪から4輪へ名前が引き継がれるモデルがあったりと様々です。

モデルチェンジにより変わったことへの価値観は人それぞれな部分があると考えますが、他にはどのような車種で大幅変更が成されているのか、探してみるのも面白いかもしれません。

 

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