光岡自動車から登場した大人気モデル『オロチ』。モーターショーで初披露されると同時に、世界中のメディアから注目され、当初計画されていなかった市販化が実現。生産体制は大手メーカーと異なり小規模なため、完全受注生産の限定400台とされていましたが、それを上回る需要がありました。そんな、大手メーカーにはない存在感を放つ和製スーパーカー・オロチの詳細や魅力についてご紹介します。

 

光岡自動車 オロチ

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和製スーパーカーの異端児? 光岡・オロチとは

 

光岡自動車オロチ

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光岡・オロチ(大蛇)は光岡自動車が製造・販売するスポーツカーです。

誕生は、光岡自動車が2001年に開催された東京モーターショーに一台のコンセプトスポーツカーを出品した事がきっかけでした。

そのコンセプトスポーツカーは、ホンダNSXをベースにオリジナルの外装をを施したもので、市販化の予定はなかったのですが、予想を覆す高い反響があった事により市販化に乗り出します。

車名のオロチは日本神話の伝説の巨大生物『八岐大蛇(ヤマタノオロチ)』から名付けられ、2006年10月に市販モデルを発表。

2007年4月より発売が開始された。

 

光岡自動車がフレーム製作から手掛けたオリジナルカー

 

 

オロチは光岡自動車の製造といっても、エンジンはトヨタ製の3.3リッターV6エンジン、ブレーキキャリパーとローターはホンダ・レジェンド、マスターバッグはホンダ・シビック、マスターバッグシリンダーはホンダ・ストリームのものを使用し、そのほかの主要部品の多くも他の自動車メーカーから調達したものを装備していました。

それもそのはずで、光岡自動車は大手自動車メーカーの車をベースに光岡自動車オリジナルのボディーや外装パーツで装飾し、販売している自動車メーカーです。

しかし、オロチは光岡自動車がオリジナルでフレームから設計した車であり、フレームはフェラーリ512TRを参考にしたオリジナルスペースフレーム構造となっています。

また、1台1台が手作りで製造されるため、その分コストもかかり、生産性もよくありません。

そのため限定400台の完全受注生産とし、内装色については25色、ボディーカラーについては約300色の中からオーダー可能でした。

 

光岡・オロチのスペック

 

光岡自動車 オロチ

Photo by Kolin Toney

 

2007年モデル ミツオカ・オロチ
全長×全幅×全高(mm) 4,560×2,035×1,180
ホイールベース(mm) 2,600
車重(kg) 1,580
エンジン V型6気筒DOHC32バルブ
排気量(cc) 3,311
内径×行程(mm) 92.0×83.0
圧縮比 10.8
最高出力(kW[PS]/rpm) 172[233]/5,600
最大トルク(N・m[kgf-m]/rpm) 328[33.4]/4,400
トランスミッション 5速AT
サスペンション 独立懸架ダブルウイッシュボーン
独立懸架ダブルウイッシュボーン
タイヤ 245/45ZR18
285/40ZR18
価格(円) 10,500,000

 

ベースモデルだけじゃない!数々のスペシャルモデルが製作されていた

オロチは登場からさまざまな限定スペシャルモデルを登場させ、その人気をさらに向上させました。

中には人気アニメとのコラボモデルも登場し、スペシャルモデルが登場するたびに全世界のメディアから注目を集める事に。

また、オロチは少量生産の希少性を持った1台1台手作りという特別な車であるため、国産大手自動車メーカーや海外メーカーのスーパーカーと比較しても異彩を放つ存在となっています。

 

オロチ・ヌードトップロードスター

 

光岡オロチ トップロードスター

出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Mitsuoka_Orochi

 

オロチの市販化が決定する以前に、2005年開催の東京モーターショーで公開されたのが『オロチ・ヌードトップロードスター』。

シザードアを採用したオープンカーモデルで、コンセプトカーとして出品されましたが、実際に市販化されることはありませんでした。

 

大蛇・零(オロチ・ゼロ)

 

 

大蛇・零は2008年1月30日に予約が開始され、限定20台が販売されました。

特徴としては、ボンネットやヘッドランプなどに高価な部品の装飾を無くし、塗装を一色に絞ったことでコストを抑えている事。

これにより通常のオロチより安価に製造でき、車体本体価格は890万円で販売されました。

 

大蛇・兜(オロチ・カブト)

 

光岡自動車 オロチ兜

大蛇・兜 / 出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%89%E5%B2%A1%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%AD%E3%83%81

 

大蛇・兜は、2007年に開催された第40回東京モーターショーに出品され、2008年9月に限定5台で発売されたモデルです。

鎧兜をイメージし、カーボンファイバーやプラチナ箔をあしらったデザインスタディーモデルでした。

 

オロチ・リッケンバッカー

 

 

オロチ・リッケンバッカーは、アメリカのギーターメーカー『リッケンバッカー』とのコラボレーションモデルであり、限定5台の販売でした。

リッケンバッカーのトラスロッドカバーの形をモチーフとしたエンブレムが装着され、シートにはギターの弦のテールピースをデザインしたステッチが施されるという、クルマ好きだけでなく音楽好きにも注目された1台です。

 

オロチ・ゴールドプレミアム

 

 

オロチ・ゴールドプレミアムは2010年6月4日に発売され、車両価格は1,050万円。

限定20台の販売でした。

ボディカラーはゴールドパールとされ、フロントリップスポイラーとリアウィング、エンブレムはゴールドプレミアム専用のものを装備。

排気系には、専用の4本出しスポーツマフラーが搭載されています。

また、ステアリングホイールやシートに赤いステッチが施され、素材にはアルカンターラが使用されるという高級感あふれるこだわりのインテリアも特徴的な1台です。

 

ファイナル オロチ

 

 

2014年4月16日にオロチの最終モデルとして限定5台を販売。

そのうち3台はホワイト系の”ゴールドパール”と呼ばれるカラーで、残り2台はパープル系の”不夜王”と呼ばれるカラーが塗装されています。

また、ボディカラー以外に内装も特別なカラーとステッチが施されており、他にもフロントリップスポイラー 、リヤウイング、専用エンブレム(Bピラー)、専用19インチアルミホイール&タイヤもファイナル オロチ専用です。

このとき、光岡自動車はオロチの生産終了に関し、法規対応や市販部品の供給が難しくなったことが理由と語っています。

 

エヴァンゲリオン オロチ

 

 

エヴァンゲリオン オロチはセブンイレブンジャパンとアニメ『エヴァンゲリオン』シリーズのコラボレーション企画で製作され、売り出されたのは1台のみ。

その発表会ではエヴァンゲリオン好きで知られるDAIGOさんと加藤夏希さんが登場しました。

ちなみに、車両本体価格は1,600万円とかなり高額だったにもかかわらず、588件もの応募が寄せられたそうです。

 

永井豪作品と異色のコラボレーション!Devilman Orochiが2018年秋にリリース!

 

デビルオロチ

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デビルオロチ

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デビルオロチ

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光岡自動車は創設50周年を記念し、1台のオロチを復活させます。

その名も『Devilman Orochi(デビル・オロチ)』!

永井豪(ながいごう)氏原作の漫画・デビルマンをアニメーション映画監督の湯浅政明(ゆあさ まさあき)氏が完全アニメ化した『DEVILMAN crybaby』がNetflixで配信される事と永井豪氏の画業50周年の合間って、光岡自動車のオロチとデビルマンのコラボレーションモデルが実現しました。

また、DEVILMAN crybabyの中では主人公・飛鳥了(あすか りょう)が乗る車にオロチが登場します。

そんなオロチのファンのみならず、永井豪作品やデビルマンのファンとしても気になって仕方ないデビルマン・オロチですが、製作されるのはたったの1台のみ。

しかも、ベース車両は光岡自動車が所有する走行距離約3,500kmの極上中古車を使用するため、全くの新車ということではありません。

販売方法・価格・納車等の詳細については今秋公表される予定です。

光岡自動車とエヴァンゲリオンとのコラボレーション『エヴァンゲリオン・オロチ』が1,600万円だったため、デビルマン・オロチも同程度の価格が予想されます。

しかし、世界にたった1台のプレミアムスーパーカーだけに、応募での競争倍率も相当高くなることは確実。

欲しい方は光岡自動車とDEVILMAN crybabyの最新情報を、随時チェックする事をおススメします。

 

かなりの希少車であるオロチ、中古車は売られているのか?

 

 

 

少数生産のオロチですが、中古車を探してみると若干台数ですが見つける事ができました。

また、ほとんどの車両が走行距離5万キロ以下で、前オーナーがコレクターズモデルとして所有していたものが目立ちます。

それでもオロチの登場時は自動車業界の話題を集め、かなりの希少車だったため、中古車価格相場は約1,000万円。

高額ではありますが、まだまだ購入できるチャンスはあるため、欲しい方は今よりもプレミアが付く前に是非購入を検討してみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

 

光岡自動車 オロチ

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国産大手自動車メーカーは、ホンダ・NSX、トヨタ・2000GT、レクサス・LF-A、日産・GT-Rなど正統派スーパーカーを送り出し、一方で光岡・オロチは一部でスーパーカーではなくデザイン重視のファッションカーを送り出しているイメージが強いと思います。

しかし、たしかにパワートレインはこれらスーパーカーに比べてロースペックですが、クルマ好きが思わず見入ってしまうスタイルとオーラは、まさにスーパーカー!

時速300キロ近く出せなくても、日本の道路事情であればなくても233馬力で十分!サーキットのラップタイムを縮めるより、周りの目をひきつけながら一般道を流すのも粋なのではないでしょうか。

そんなオロチのモチーフとされる有機的なデザインは、生命が宿っているような雰囲気を放ち、強烈なインパクトを与え、車好きを魅了させてくれます。

販売終了となりましたが、再び光岡自動車からオロチのようなスーパーカーが出てくることを切に願わずにはいられません。

 

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