ノーブルという自動車メーカーを知っていますか?正式名称はノーブル・オートモーティブ社で、TVRやジネッタ等と似た種類の、いわゆるガレージビルダー的な存在のメーカーです。スポーツカーのみの製造販売を行う硬派なメーカーであり、マニアが喜ぶスパルタンなモデルをこれまでに数モデル発表しています。

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出典:https://www.noblecars.com/

知られざる小規模メーカー・ノーブル

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出典:https://www.noblecars.com/

ノーブルは1998年に設立されたされたメーカーで、様々なロードゴーイングカーの制作に関わっていたリー・ノーブル氏が自身でスポーツカー開発を始めたのが設立のきっかけです。

ラリーのコ・ドライバー経験もあるトニー・モイ氏との出会いにより、最初のモデルであるM10の量産を行う為にノーブル・オートモーティブが設立されました。

多くのモデルが2シーターのスポーツカーであり、その作りはかなりスパルタン。

快適性よりも、速さを追求したレーシングカーに近いものです。

M10

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出典:https://www.supercars.net/blog/noble-m10/

M10はノーブルが初めて販売したマシンであり、1999年から2000年にかけてわずか数台しか生産されなかった希少なモデルです。

2ドアのオープンの車重は、960kgとかなりの軽量モデル。

エンジンはフォード製デュラテック2.5リッターV8エンジンを搭載し、最高出力は170馬力を公称しています。

M12

出典:https://bringatrailer.com/listing/2005-noble-m12-3/

ノーブルの代表作ともいえるモデルがM12で、2000年から2008年の間に生産されました。

M10に搭載されていたエンジンをツインターボ化しているのが特徴で、GTO/GTO-3/GTO-3Rの3バージョンが存在します。

最終モデルの「M12 GTO-3R」は3リッターにサイズアップされ、352馬力を発生させるハイパフォーマンスモデルでした。

ボディには、軽量化の為にFRPと貝殻の合成材という、一風変わったマテリアルが用いられています。

M400

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出典:http://www.theparking-cars.com/used-cars-detail/noble/noble-m400-m400-480-bhp/QZZS2T6G.html

M12の正統進化版といえるのが、M400です。

エンジンはM12と同じく3リッター デュラテックV6 ツインターボですが、チューニングによりパワーアップが図られており、最高出力は425hp/6500rpm、最大トルクは54.0kgm/5000rpmを誇ります。

ちなみに「M400」という車名は、パワーウェイトレシオが400hp/tであることに由来しています。

M15

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出典:https://www.supercars.net/blog/2006-noble-m15/attachment/390646/

2004年の英国国際モーターショーに出品されたM14を進化させる形で、2006年にデビューしたのがM15です。

このモデルからプラットフォームが一新され、各国の衝突安全基準を満たせるようになった他、エンジンの環境性能も見直され、排ガス規制にも対応できるように改良されました。

また、カーナビやパワーウィンドウ、TCSやABSが標準装備される等、これまでの純粋なスポーツ志向のモデルよりも、グランツーリスモ的な要素が取り込まれているのもM15の特色と言えるでしょう。

M600

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出典:https://www.auto-data.net/en/noble-m600-4.4-v8-659hp-31872

2009年に発表されたM600は「1980年代のフェラーリF40や1990年代のマクラーレンF1を現代流にアレンジしたスーパーカー」がコンセプトとして謳われているだけあり、これまでのピュアスポーツの領域を飛び出した、「純粋なレーシングカー」と言ってもいいほどのスパルタンなモデルです。

TCSやABSといった類の電子制御デバイスは廃され、搭載されるエンジンはヤマハ製4.4リッターV8ツインターボへと変更。

電子制御がない点にも驚きですが、ミッションも6速MTのみの設定という徹底ぶり。

最高出力は650hpで、0-100km/h加速が3秒、最高速度は362km/hにも達する、正にレーシングスペックといえる仕様となっています。

まとめ

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出典:https://www.noblecars.com/

初志貫徹とでも言うべきクルマ作りのスタイルはイギリスらしく、どのモデルにも「ノーブルらしさ」が詰まっている事がわかります。

いずれもなかなか日本ではお目にかかれないレアなモデルであることは間違いなく、現代では希少なスパルタンスポーツと言えるでしょう。

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