早くも2021年モデルの、改良されたトヨタ GRスープラがアメリカで発表されました。出力+14%、60マイル加速性能-0.2秒のアップデートが施され、さらなる速さを手に入れています。そんな2021年モデルGRスープラは、いつ日本に導入されるのでしょうか。

©2020 Toyota Motor Sales、USA、Inc.

早くも2021年モデル・GRスープラ登場!日本導入は秋ごろ

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北米トヨタは、2021年モデルの新型GRスープラをデイトナ インターナショナル スピードウェイで発表しました。

新型GRスープラは、エンジンをはじめとした大幅な改良がなされ、北米と欧州で先行販売される予定です。

さらに、これまで販売されなかった2.0リッターモデルが北米市場に導入されることが決定しました。

トヨタ・GRスープラとは

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GRスープラは、スープラの4代目モデル『A80型スープラ』が2002年に生産を終了した後、17年ぶりとなる2019年5月に復活した5代目モデルです。

車両型式は『DB』ですが、発売前から『A90』と呼ばれており、GRスープラを『A90型スープラ』や『90スープラ』と呼ぶ人もいます。

スープラの最初に”GR”が付く理由は、トヨタのスポーツカーおよびモータースポーツブランド『GR』の専売車種であるためです。

開発はBMWと共同で行われ、日本ではBMW製の3.0リッター直列6気筒エンジン搭載の『RZ』と2.0リッター直列4気筒エンジンの『SZ-R』、『SZ』の3グレードが設定されました。

47馬力のパワーアップ!0-60マイル4秒切り

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GRスープラのエンジンは、エキゾーストマニホールドのポートを2個から6個に増やし、新ピストンを採用することで圧縮比を11:1から10.2:1へ変更。高回転域での出力とトルクを向上させました。

2020年モデルは最高出力335hp/5,000~6,000、最大トルク365lb-ft/1,600~4,500だったのを、2021年モデルでは最高出力385hp/5,800~6,500、最大トルク368lb-ft/1,800~5,000とし、出力の14%アップを実現しています。

加速性能は、2020年モデルが0-60マイル(約97km/h)4.1秒だったのを、2021年モデルでは3.9秒へと短縮しています。

2020年モデルと2021年モデルでスペック比較

2020年モデル GRスープラ 3.0 (北米仕様) 2021年モデル GRスープラ 3.0 (北米仕様)
エンジン 直列6気筒DOHC24バルブ・ターボ 直列6気筒DOHC24バルブ・ターボ
最高出力(kW[hp]/rpm) 249[335]/5,000~6,500 287[385]/5,800~6,500
最大トルク(N・m[lb.-ft]/rpm) 494[365]/1,600~4,500 498[368]/1,800~5,000
車重(kg) 1,540 1,542
0-60mph加速(秒)
【0-約97km/h】
4.1 3.9

ボディ・サスペンションなど多岐にわたり改良

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2021年モデルGRスープラは、ボディ剛性が見直され、横向き剛性を高めるためにラジエーターマウントとストラットタワーをつなぐアルミブレースを追加。

コーナーリング時のスタビリティアップとロールの増加を抑えるために、前後サスペンションのバンプストップと新しいバンパーのチューニングが施されています。

さらに、EPS(電動パワーステアリング)、VSC(横滑り制御機能)、AVS(アダプティブ・バリアブル・サスペンション)のプログラムは最適化され、コーナーが続くワイディングやサーキットでのクイックなハンドリングを実現しています。

海外向けに2.0リッターモデルを追加

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GRスープラの2.0リッターモデルは、日本と一部のアジア諸国にのみデリバリーされていましたが、2021年モデルからは北米や欧州でも『GRスープラ2.0』として販売されます。

北米で販売されるGRスープラ2.0は、BMW Z4 sDrive30iと同じエンジンを搭載し、最高出力255hp、最大トルク295lb-ftを発揮。

国内販売のGRスープラ SZ-Rに相当するグレードです。

また、GRスープラ3.0より90kg軽く、エンジンがコンパクトなため前後重量配分が理想的な50:50に近く、日本仕様では約100万円安く設定されています。

北米トヨタは、2.0リッタースポーツの86があるため、発売当初はGRスープラ2.0の導入には消極的でしたが、今年導入するにあたり、86とGRスープラ3.0の中間に位置づけられました。

2021年モデルのスープラ2.0は、現在国内販売されているGRスープラ SZ-Rから特に改良はされていませんが、北米仕様にするうえでいくつか仕様の変更がなされることでしょう。

まとめ

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2021年型GRスープラの日本への導入は、2020年秋以降が予定されています。

新型GRスープラの購入を考えている方は、2021年モデルが登場する秋まで待ったほうがいいかもしれません。

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