純正からかけ離れ過ぎていない見た目ながら、なんだか異様な雰囲気を醸しだすこちらのインプレッサ(GC8)。WRカーのレプリカパーツをふんだんに盛り込み、ワンオフの超ワイドフェンダーで武装し、サーキットでのタイムアタックに挑戦し続けています。今回はそんなインプレッサのオーナーに話を伺いました!
掲載日:2019.10/6
WRカーよりワイドボディー!!
滝頭さんのGC8インプレッサは、外観は派手にしすぎない、WRカーのレプリカパーツをふんだんに盛り込んだ仕様。
ボンネットは純正品。 アルミ製であるため軽さにも満足しており、純正のままだそう。その純正ボンネットに、AbbysのWRカーレプリカ エアダクトが装着されています。
ちなみに、ボンネットに空いているダクトの先にインタークーラーはなく、前置きタイプに変更されています。
こちらが前向きインタークーラー。
ヘッドライトにはラ・アンスポーツのものをセレクト。ブラックアウトされており、非常にクールな印象です。
フロントは、AbyssのWRカーのレプリカフロントバンパー&リップスポイラーを装着しています。アンダーパネルはワンオフ品。こちらはタイムアタックには必需品であるとの考えから装着しているそうです。
前後のフェンダーはなんと片側140mmずつワイド化!タイヤは295サイズ(ADVAN A050 GSコンパウンド 295/30R18)という超ワイドタイヤを装着していますが、こちらをスッポリと覆ってしまうほどです。こちらのフェンダーはNewtypeのワンオフ品で、基本素材をファイバーとし、パテも使われているとのこと。
ホイールはRAYSのTE37 SL。ブレーキはエンドレスの6PODキャリパーをモノブロック風に塗装。ローターはPFC JAPANのもので、純正と同じく324ミリサイズです。
尚、サイドステップはフェンダーに合わせてワンオフで制作。フェンダーまで一体型となっています。
ミラーはドライカーボン製の物で、イタリアから輸入したWRカーに実際に装着されていたものを装着!
ルーフもドライカーボン製。
このパーツを装着して筑波サーキットを走った際に、初めて1分キリをしたそうで、かなり効果を体感できたパーツと語ってくれました。
ウィングもAbbysのWRカーレプリカ品。
こちらのウィングを装着する前に、インプレッサWRX STi Ver.5の純正リアウィングを装着していたそうですが、それと比べてリアのダウンフォースがアップしたように体感できているとのことです。
マフラーは20年近く前にHKSが東京オートサロンにて施策で作ったマフラーを装着。
その施策マフラーが柏のスーパーオートバックスで販売されるという情報をキャッチし、なんと北海道からわざわざ購入しにいったそうです。
やり残しは無い!?超カスタムされたエンジンルーム内
エンジンは2.3リッター。エンジンブロック自体は2リッターで、2.6リッターのクランクシャフトを使用しストロークをアップ。インプレッサWRX STi GRB用の物を流用しています。ピストンは2.2リッターのものをワンオフで制作。
タービンはHKSのGT3037S。ブースト圧1.9kgf/㎠で、580馬力を発生します。
タービンに近いパーツに関しては、金色の遮熱フィルムが貼られています。
M.D.Iは、低速トルクが落ち込むことを回避するために装着。プラグの点火を複数回にすることで、しっかり燃やし切ることができます。
サスペンションにはBILSTEINの減衰力固定のモデルを採用。
キレイにまとまった内装
内装も美しくまとめられており、特に追加メーターやEVCなどがインパネ周りに埋め込まれているあたり、オーナーの工夫が感じられます。
ロールケージをガッツリ組み、リアシートを外してカーボンのカバーが装着された、まさに走り仕様と言えます。
ミッションはGDBの6速を移植。DCCDも併せて移植されています。
ちなみに、ベース車両はGC8のD型。D形までは、この画像のようなシフトブーツが採用されており、 そのシフトブーツを残している辺りが、オーナーのGC8への愛情を感じるポイントです。
3連メーターもセンターに綺麗にまとめられています。
GC8と歩む今後とは…?
このインプレッサとの今後について伺うと、「カスタムに関しては、外装はこのままの形を維持する感じで」とのこと。また「若い世代にアピールし、サーキット走行の裾野を広げていけるような活動をしていきたい」 とも語ってくれた滝頭さん。モタガレとしても是非、滝頭さんのような想いを持った方の活躍を応援したい。そう思う取材となりました。
このGC8インプレッサを動画で詳しく見る!
Motorzではメールマガジンを配信しています。
編集部の裏話が聞けたり、最新の自動車パーツ情報が入手できるかも!?
配信を希望する方は、Motorz記事「メールマガジン「MotorzNews」はじめました。」をお読みください!