掲載日:2020/03/23
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全幅2メートル超えの圧倒的スケール
まず驚かされるのが、そのボディサイズです。
通常仕様でも全長5382mm、全幅2059mm、全高1948mm、ホイールベース3071mmと相当巨大ですが、ロングボディの「ESV」仕様が設定され、こちらは更に全長が384mm、ホイールベースが336mmも延長されています。
※一般的な2tトラックのサイズが全長4700mm、全幅1700mm、全高1970mm。
ホイールも22インチが標準サイズとなり、スケールの違いを感じずにはいられません。
そんな「ESV」仕様は日本の道では持て余してしまう程の大きさですが、アメリカではフルサイズ高級SUVセグメントにおいて約25%のシェアを占めており、売り上げは好調です。
威風堂々なエクステリアデザイン
水平・垂直を基調としたエクステリアは、どっしりとした重みと安定感を感じさせ、正に威風堂々といった雰囲気です。
伝統の巨大なグリルはそのままに、縦長のヘッドライトが横長に変更された点が4代目と5代目を最も区別し易い意匠でしょう。
バンパー下部まで伸びたL字型のライトは「デイタイムランニングライト」と呼ばれるキャデラックのアイコンで、ボディのワイド感を強調しています。
縦方向に長く伸びたリアライトは「3Dレイヤーデザイン」が採用されており、立体的で深みのある造形が印象的です。
業界初の湾曲型OLEDディスプレイを採用!
コクピットで最も先進的なのが、自動車業界において今回が初採用と言われる湾曲型のOLEDディスプレイです。
7.2インチのタッチ操作パネル付きドライバーインフォメーションセンター、14.2インチのクラスターディスプレイ、16.9インチのインフォテインメントスクリーンの3枚のディスプレイで構成されており、合計で38インチ超えという迫力の大画面を提供。
非常に薄いのが特徴で、表示可能な色数の多さと4Kテレビの倍のピクセル密度による没入感ある映像表現が売りとなっています。
「ギデオン・ウィスパー・ベージュ」を採用したインテリア
インテリアは環境を考慮し、「ギデオン・ウィスパー・ベージュ」と呼ばれるレザーを用いない仕様を初採用。
AKG製のオーディオ類も凝った作りとなっており、標準では19スピーカー、オプションの「AKGスタジオ・リファレンス」を選択すると36スピーカー+3アンプという贅沢な構成となり、360度の没入感あるスタジオ3Dサウンドが楽しめます。
新開発の6.2L V8エンジン&10速ATを搭載
新開発となる6.2L V8エンジンを標準搭載しており、可変バルブタイミングシステムやオートストップ/スタート機能、ダイナミックフューエルマネジメントテクノロジー等の数々の先進機構を搭載。
420馬力のパワーと効率性を両立させているのが主な特徴です。
3.0Lディーゼルターボエンジンをチョイスすることも可能で、最大トルクは623Nmに達し、6.2L V8ガソリンエンジンと同等レベルのパフォーマンスを発揮するとの事。
トランスミッションは、エレクトロニックシフトコントロールを備えた10速ATが組み合わされます。
また、アメリカではトレーラー需要が根強いこともあり、全モデルにトレーラーパッケージが標準装備されているのもこのエスカレードという車種ならではの特徴と言えるでしょう。
独自のサスペンション機構を搭載した足回り
足回りにも数多くの先進技術が採用されており、キャデラック独自の「マグネティックライドコントロール」もその一つ。
路面変化をセンサーで連続的に読み取り、ダンパーの減衰率を瞬時に変更させるという機構で、大型SUV特有のボディのロールや上下方向の振動を低減させることができます。
オプションで「エアライドアダプティブ・サスペンション」と呼ばれる、連続する負荷に対応した車高調整と地上高の調節を行うことが可能なエア・サスペンションも用意されており、マグネティックライドコントロールと組み合わせることも可能です。
ドライバーが任意に車高をコントロールすることもできるので、ハイウェイ走行時には車高を下げて空力性能をアップさせ、オフロードでは車高を上げて走破性を向上させることも可能です。
まとめ
数々の先進機構を搭載したフルサイズSUV、新型エスカレードは、2020年後半から北米で販売が開始される予定です。
ボディサイズや内装装備の豪華さは、さすがはアメリカといった所で、さらに足回りのハイテク機構やOLEDディスプレイ等は非常に先進的であり、一昔前のおおらかな「アメ車」のイメージからはかけ離れている印象もあります。
日本への導入時期は未定となっていますが、日本の公道で見かけることがあれば、その迫力に驚くことは間違いないでしょう。
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