数ある外車の中でも圧倒的な人気を誇るのがドイツ車です。メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ、フォルクスワーゲン、ポルシェ、そして日本市場への再参入を発表したオペル、これらはすべてドイツ車。新車で購入する場合、かなり高額なものがほとんどです。しかし一度市場に流通し、数年が経過すると手が届く価格になっている車種がいくつもあります。今回は、中古車での車体価格が100万円以下で買えるドイツ車を厳選して5車種紹介します。
掲載日:2020/03/14
CONTENTS
ラグジュアリーなドイツ車!メルセデス・ベンツ Cクラス
日本のみならず、世界中で高級車として知られるドイツメーカー、メルセデス・ベンツ。
輸入車の中でも知名度が抜群に高いメーカーです。
そんなメルセデスにも、実は100万円以下で買うことができるモデルがいくつもあります。
モデルとしての歴史が長く、日本でも長年親しまれているCクラスは、信頼性、走り、高級感ともに上級モデルと遜色ない仕上がりが特徴。
ボディタイプはセダン、ワゴン、クーペ、カブリオレがラインナップされており、選択肢の幅があることもCクラスをオススメする理由です。
100万円以下のメルセデス・ベンツCクラスの特徴
- 選べるボディタイプ:セダン、ワゴン、クーペ
- 年式:~2014年
(2020年3月時点)
メルセデス・ベンツ Cクラス購入アドバイス
メルセデス・ベンツ Cクラスを購入するときのポイントは、内装や外装の状態、エンジンや電装系の動作はもちろん、定期的な点検や整備が行われているかどうか、整備記録が残っているかどうかをチェックすることです。
どれほど見た目の状態が良くても、定期点検や消耗品の交換がおこなわれていないと、すぐに追加整備および費用がかかってしまう可能性があります。
オススメグレードはこれだ!
ズバリおすすめは、4代目 W204 後期型(2011年以降)セダンのC180アバンギャルドです。
グリル内にスリーポインテッドスターが輝き、スポーティーでエッジが効いたスタイルが魅力的。
さらに、ワゴンよりも値段が安い傾向があり、50万円前後で購入することができます。
100万円の予算があれば、ホイールを替えたり、エアロパーツを装着したりすることができ、オリジナリティあるメルセデスに仕上げることが可能。
駆け抜ける歓び!BMW 3シリーズ
「駆け抜ける歓び」で知られるBMWは、FR方式の採用や前後重量バランス50:50で、「ドイツのエンジン屋」といわれるように気持ちの良いエンジンフィールや運転する楽しさを感じられることが特徴です。
そのなかでもBMWらしい走りの楽しさを体感できる3シリーズは、日本の道路事情にもフィットするちょうど良いサイズも魅力のひとつです。
ボディタイプは、4ドアセダン、ステーションワゴンのツーリング、2ドアクーペ、2ドアカブリオレをラインナップ。
フォーマルにもカジュアルにもピッタリマッチするBMWが、3シリーズです。
100万円以下のBMW 3シリーズの特徴
- 選べるボディタイプ:セダン、ツーリング、クーペ、カブリオレ
- 年式:~2015年
(2020年3月時点)
BMW 3シリーズ購入アドバイス
BMW 3シリーズを購入するときのポイントは、用途に合わせたエンジンの選択を視野に入れることです。
2020年3月時点において流通台数は多くありませんが、ディーゼルエンジンを搭載した3シリーズも100万円以下で出回っています。
ロングドライブをストレスなく快適に楽しむのであれば、ディーゼルエンジンがオススメ。
ディーゼルならではのトルクフルな走りは、定速走行での疲れを低減させるだけでなく、低燃費であることも特筆すべきポイントです。
BMWらしいエンジンの回転や盛り上がりを楽しみたい場合は、ガソリンエンジンを選択すると良いでしょう。
心地よいエンジンサウンドとともに速度が上がっていく高揚感は、ガソリンエンジンでなければ味わうことができません。
オススメグレードはこれだ!
ズバリおすすめは、5代目 E92型 3シリーズクーペ。
3シリーズにラインナップしていたスタイリッシュなコンパクトクーペは、E92が最後です。
セダンやワゴンよりも細目のライト形状など専用デザインが与えられ、特別感を得られます。
また、ベーシックな320iだけではなく、大排気量の335iも50万円を切る価格で販売されているのも魅力のひとつ。
余ったお金で車両のメンテナンスをすれば、駆け抜ける歓びを蘇らせることができます。
シンプルで上品!フォルクスワーゲン パサート
フォルクスワーゲンのDセグメントモデルであり、シンプルなデザインと機能性を追求した上級モデルがパサートです。
ボディタイプは、4ドアセダン、ステーションワゴンのヴァリアント、クロスオーバーのオールトラック、世代により4ドアクーペのCCをラインナップしています。
ゴルフのイメージが強いフォルクスワーゲンですが、パサートは上質感があり、他の輸入車Dセグメントモデルに引けをとらない完成度の高さが魅力です。
100万円以下のフォルクスワーゲン パサートの特徴
- 選べるボディタイプ:セダン、ヴァリアント、オールトラック、CC
- 年式:~2015年
(2020年3月時点)
フォルクスワーゲン パサート購入アドバイス
フォルクスワーゲン パサートは、ゴルフやポロほど台数が流通していないため、特別感を味わうことができるモデルです。
悩ましいのは、ボディタイプの選択。
日常の足として使うことが多く、高速道路に乗って出掛けることが多い場合、ロードノイズが抑えられ、乗員スペースの静粛性が高いセダンがおススメです。
セダンの乗り心地や走行性能を維持しながらも、多くの荷物を積載したいのであれば、ステーションワゴンのヴァリアントがいいでしょう。
多様化する趣味の道具やアクティブなライフスタイルのパートナーとして選ぶなら、ラフロードまで許容する足まわりを持つオールトラックがイチオシ。
エレガントなスタイリングと4ドアユーティリティを両立し、スパイスが効いたスポーティーなドライビングを楽しみたいのであれば、CCを選択すると良いでしょう。
オススメグレードはこれだ!
ズバリおすすめは、パサート CCです。
4ドアクーペのスタイルはスポーティーかつエレガント。他社の4ドアクーペよりも手に入れやすい価格はパサート CCならではの魅力的なポイントです。
カスタマイズなしでも十分に存在感があるデザインと装備であるため、コストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。
さらに、DセグメントのボディにV6エンジンを搭載し、四輪を駆動させる「4MOTION」を導入した上級グレードも50万円前後で手に入れられます。
お得に手に入れることができたら、車高を落としてよりスポーティー仕上げることができ、点検整備に費用をかけることもできますね。
小さな高級車アウディ A1
クールでスマートな印象が強いドイツ車のアウディは、女子ウケが良いことでも知られています。
そのなかで、アウディのエントリーモデルとしてのポジションを担い、男女問わず人気が高いコンパクトモデルがA1です。
日本にA1が導入された当初は、3ドアハッチバックと5ドアハッチバックのスポーツバックを選択することができましたが、初代モデルの途中から5ドアスポーツバックのみのラインナップとなりました。
小さくてもアウディらしい上質感を満喫できる、文字通り小さな高級車がA1の魅力です。
100万円以下のアウディ A1の特徴
- 選べるボディタイプ:3ドア、5ドアスポーツバック
- 年式:~2015年
(2020年3月時点)
アウディ A1購入アドバイス
アウディ A1を購入するときのポイントは、乗車人数を考慮してボディタイプを選択することです。
確かに、5ドアのスポーツバックであれば、後席ドアがあるため、リアシートへのアクセスやリアシートを倒すときに便利です。
しかし、日常使いであれば、運転席と助手席、バックドアさえあれば十分であることがほとんどでしょう。
セカンドカーや通勤・買い物などの日常の足として使うのであれば、3ドアの方がスタイリッシュで、アウディらしいクーペルックのスタイリングを手にすることができます。
さらに、3ドアモデルは輸入期間が短かったことから、レア度が高いといえるでしょう。
オススメグレードはこれだ!
ズバリおすすめは、3ドアモデルで専用装備が与えられているS-lineパッケージ装着車。
専用デザインのエクステリアとインテリアに加え、足まわりも専用パーツが装備され、所有する満足度が非常に高いグレードです。
アウディらしいクールでスポーティーなS-lineパッケージが装着され、100万円以下の3ドアA1は、流通台数が少ないため出会えたらラッキーな一台といえるでしょう。
みんなに愛される!フォルクスワーゲン ビートル
丸型のヘッドライト、半円形モチーフ、カブトムシの名で親しまれた歴史的名車がフォルクスワーゲン ビートルです。
復刻版の「ニュービートル」や「ザ・ビートル」は、男女問わず人気が高く、豊富なカラーバリエーションで好みの1台を見つける楽しさも兼ね備えた魅力的なモデルです。
ボディタイプは、3ドアハッチバックとオープンモデルのカブリオレをラインナップ。
惜しまれつつも2019年に生産を終了し、新車で購入することはできなくなってしまいました。
100万円以下のフォルクスワーゲン ビートル特徴
- 選べる世代:初代ビートル、ニュービートル、ザ・ビートル
- 年式:~2015年
(2020年3月時点)
フォルクスワーゲン ビートル購入アドバイス
フォルクスワーゲン ビートルを購入するときのポイントは、2つあります。
1つ目は、初代ビートルの場合、内外装やエンジンなど機械系の状態を念入りにチェックすることです。
また、外装や下まわりにサビや穴がないかもチェックすべきポイント。
さらに、購入後のメンテナンスをおこなう工場、すなわち、主治医を見つけておくことも忘れないようにしましょう。
2つ目は、ニュービートルやザ・ビートルの場合、整備記録があるかどうかや、大きな修理や修復歴の有無、電装系の不具合、DSG(トランスミッション)の不具合に気を付けましょう。
オススメグレードはこれだ!
ズバリおすすめは、ニュービートルの2.0Lエンジン搭載グレードです。
半円形がモチーフになっているスタイルに、丸形のヘッドライトおよびリアコンビランプが組み合わされるのは、ニュービートルだけ。
ビートルらしさを存分に感じられ、長く所有していても時代を越えて愛される変わらぬ価値観を持っているのもビートルの特徴。
可愛らしいドイツ車を50万円程度から購入できるのは魅力的といえます。
ただしニュービートルは、ヘッドライトの黄ばみが発生しやすいため、個体を選ぶときにはライトまわりの状態を気にするようにしましょう。
車両本体価格にあまりお金をかけず、内装や外装のリフレッシュ、駆動系のメンテナンスに費用をかけて、元気なビートルを復活させるのもひとつの手段です。
まとめ
憧れの輸入車は、思いのほか手に入れやすい価格で流通していることがわかっていただけたと思います。
今回紹介した車種のみならず、他にも100万円以下で買えるドイツ車は数多く存在します。
また、外車・輸入車は壊れやすいといったイメージがあるかもしれませんが、2010年以降のドイツ車は、メンテナンスさえしっかりとおこなえば、大きなトラブルはほぼ無いといっても良いでしょう。
この機会にドイツ車デビューしてみてはいかがでしょうか。
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