洗練されたスタイルリッシュなデザインに、迫力あるシルエットが走行性能の高さを感じさせるスポーツカー、A90型スープラ。今回はA90型スープラにまつわる魅力と主要なスペックをまとめました。
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A90型スープラ 誕生の背景に迫る
日本国内では3代目に当たるA90型スープラですが、実は1世代前のスープラことA80型スープラの販売が終了してから、なんと17年もの時を経て、開発されました。
デトロイトモーターショーにで世界初披露されたA90型スープラは、「TOYOTA GR SUPRA」と名付けられ、ドイツの有名自動車会社BMWとの共同開発により誕生。GRは、トヨタ自動車が展開するスポーツカーブランドで、GAZOO Racingの略を意味します。
1世代前のA80型スープラは2002年に生産を終了。その17年後の2019年に待望の復活を遂げたスープラですが、なぜ復活までに17年もの時間を要したのでしょうか?
実は若者の車離れと相まって、スポーツカーの人気が一部低迷している昨今、トヨタは純粋なスポーツカーの生産に、弱気になっていたのです。
しかし、トヨタ自動車のテストドライバーであった成瀬弘のある発言で、豊田社長は心を動かされたそう。その発言は、「ドイツメーカーを見てみろ。開発中の新型モデルで走っている。しかし、このコースでトヨタが勝負出来るクルマは、中古(先代)のスープラしかない」
この言葉に大きく心を動かされた豊田社長は、スープラの復活を決心。その結果、スープラは多くのファンの声援も受け、誕生したのです。
スポーツカーの金字塔!?名車たる理由とは?
「ホイールベース」、「トレッド」、「重心高」の3つの基本要素にこだわって開発されたトヨタの自信作、新型スープラ。中古車市場でもなかなか値段が下がらず、高い人気を誇る魅力はどんな所にあるのでしょうか。
迫力のある洗練されたクーペスタイル
スープラのボディ形状を横から観察すると、ロングノーズなフロントからリアに向けて、ギュッと全体を絞ったような形状となっています。これにより走破性を高め、風が後ろに効率よく流れるようなシャープな造りを実現しているのです。
風が後ろに効率よく流れるようなクーペスタイルにすることで、車体が地面に押さえ付けられ、コーナーでもタイヤがロールすることなく曲がることが可能となります。
どんなGにも揺れを感じさせないスポーツシート
人間工学に基づいたシート設計で、高いホールド性能を発揮するハイバック構成のシートが採用されました。
これにより、サーキット走行中のヘアピンカーブで曲がる時に、体にかかる強大なGを緩和し、安定した走行を実現します。
さらにパワーシート搭載により、細かなドライビングポジションの調整を行うことが可能です。
ノンストレスなコックピットの快適機能
ナビと連動しているヘッドアップディスプレイが装備されています。
ゆえにルート案内などの視認性が高く、少ない視野の動きで運転を楽しむことが可能。高速道路での疲労の軽減が期待できる要素満載のコクピットとなっています。
〜主要スペックと中古車価格の相場紹介〜
A90型スープラの主要スペックは以下の通りです。
直列6気筒エンジンを搭載したFR車で、最高出力250kW(340PS)/5000-6500rpm、最大トルク500Nm(51.0kgfm)/1600-4500rpmが特徴です。
サスペンション | 前:マクファーソンストラット式コイルスプリング 後:マルチリンク式コイルスプリング |
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全長 | 4,380mm |
全幅 | 1,865mm |
全高 | 1,295mm 1,290mm |
ホイールベース | 2,470mm |
車両重量 | 1,410-1,530kg |
A90型スープラの中古車相場と新車購入時の相場
中古車価格の相場は460万円前後で、新車で納車した場合の相場は490〜741.3万円です。
A90型スープラ自体、発売されてからまだ2年程しか経っておらず、中古車市場でもまだ価格は落ちていません。
まとめ
スープラの洗練されたボディ形状に加え、挑発的なフロントマスクとその存在感には、物欲を刺激されずにはいられません。
A90型スープラが登場したことで、日産自動車も新型「フェアレディZ」の登場を明言しています。
これらの流れをきっかけに、自動車業界も新たなるモータースポーツの歩みを進めていくこととなるでしょう。
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