ホンダは、1996年に生産を終了したビートを彷彿させるMRレイアウトの2シーターオープンスポーツカー「S660」を、2015年に発売しました。温故知新に最新技術を組み合わせた最新軽スポーツカー、S660の魅力をご紹介します。

ホンダ・S660 / © Honda Motor Co., Ltd.

ビートをただリメイクした訳ではない?

ホンダ・ビート / ©Honda Motor Co., Ltd.

ホンダのミッドシップ軽自動車といえばビートを想像する方が多いと思いますが、S660は元々ビートをリバイバルする為に開発がスタートした訳ではありません。

S660は、本田技術研究所設立50周年記念の「新商品企画提案コンペ」で優勝した椋本陵さんの企画が原案となっています。そのため、ビートとの共通点も多くありますが、全く新しいスポーツカーとして開発がスタートしているのです。

そして現在も続く軽自動車としてホンダは「Nシリーズ」を販売しており、このNシリーズをベースに開発が進められました。

ちなみにNシリーズのNは「Norimono(乗りもの)」、そして車名のSは「Sport(スポーツ)」の頭文字という1960年代にホンダが販売していたクルマから由来しています。

ミッドシップエンジンの特徴を存分に生かしたスポーツカー設計

出典:http://www.honda.co.jp/

S660のエンジンは、Nシリーズにも搭載される「S07A」型をミッドシップに搭載。ターボチャージャーはスポーツカーらしい特性に改良され、ホンダ初となる軽自動車用6速MTが組み合わせられました。

さらに、エンジンが座席の後ろに搭載されたミッドシップの特徴を味わえるよう、エンジン音やブローオフ音が最適にチューニングされ、車内に飛びこんでくる設計となっています。

また、ボディ形状は、大きく張り出したリアフェンダー、リアエンジンにフレッシュエアを取りこむエアインレットダクト、センター出しのマフラーと、こちらもミッドシップスポーツカーらしいデザインを随所に表現。様々なこだわりが詰まったS660は、いつでもどこでもスポーツカーらしさを味わうことができる車に仕上げられています。

オープンカーと本格的スポーツカーを両立させる

出典:https://sp.honda.co.jp/

ボディスタイルは、天井に取り外し可能な幌「ロールトップ」を備えるタルガトップ風のオープンカーです。

シートの背面部分はオープン状態でも残りますが、爽快なオープンエアの雰囲気は存分に感じられます。

運転席のシート座面は驚くほど低く、350mmのDシェイプステアリングや最適化されたペダル類は、車両との一体感と本格的なスポーツカーらしさを体感させてくれるでしょう。

見た目に負けないこだわりの走行性能

出展:https://www.honda.co.jp/S660

本格的スポーツカー志向のS660は、もちろん走行性能も高く、サスペンションには4輪独立懸架を採用。フロント15インチ、リア16インチという前後異径サイズのタイヤを装着し、グリップ力が確保されています。

ブレーキも前後260mmという軽自動車としては大きめのディスクブレーキを装着。ミッドシップレイアウトは構造上リアに重量が偏りがちですが、S660の重量配分は45:55とバランスが良く、高い旋回性能を誇ります。

更にドライバーが狙ったコーナーリングを実現するための電子姿勢制御「アジャイルハンドリングアシスト」を搭載したことで、ドライバーの意のままに操ることができる操舵性が実現されました。

主要スペックと中古車価格

ホンダ S660(JW5型 2015年式)
全長×全幅×全高(mm):3,395×1,475×1,180
ホイールベース(mm):2,285
車両重量(kg):830-850kg
エンジン仕様・型式:S07A 直列3気筒DOHCターボ
総排気量(cc):658
最高出力:47kw(64ps)/6,000rpm
最大トルク:104N・m(10.6kgm)/2,600rpm
トランスミッション:6MT・CVT
駆動方式:MR
中古車相場:110万~300万円
引用元:https://www.honda.co.jp/S660


まとめ

出典:http://www.honda.co.jp/

気軽に乗れる軽自動車かつ、ミッドシップ2シーターオープンカーという特別なモデルS660。
一度乗りこめば、本格スポーツの雰囲気を楽しめる素晴らしいスポーツカーであることは間違いないでしょう。

荷物を積むことはほとんどできないため、完全な日常使いには少し難しい点もありますが、非日常を楽しむオープンスポーツとしては、他の車と比較できない楽しさを持つモデルと言えるでしょう。

 

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