ランボルギーニ カウンタックと言えば、1970年代に誕生したスーパーカーの代名詞的存在であり、今も多くのファンを持つ車です。ランチア・ストラトスと同様、マルチェロ・ガンディーニ氏による近未来的なデザインは世界中に衝撃を与えると同時に、その圧倒的な性能で人々を魅了ました。

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ランボルギーニ・カウンタック(LP400)の誕生秘話

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1971年に開催されたジュネーブ モーターショーに、ある1台の車が出展されました。

その車は次世代のミッドシップスーパーカー、カウンタックと呼ばれ、内部に巨大なV型12気筒エンジンを搭載。これを縦置きにすることで、ミウラを超える旋回性能と良好なシフトフィールを実現した車です。

その秘密は2,450 mmという短いホイールベースと、通常とは反転させてコクピット直下にギアボックスを装備したことにありました。

セミモノコックボディは前後輪に備えられたダブルウィッシュボーン式サスペンションによって支えられ、近未来的なデザインで来場者の目を釘付けにする美しさ。

その近未来的なデザインを担当したのは、ランチア・ストラトスのショーカー、HFゼロも担当したマルチェロ・ガンディーニ氏です。

巨大なV12ユニットの縦置きや短いホイールベース、奇抜なデザイン、その全てが異彩を放ったこのマシンは、やがてジュネーブ モーターショーから3年後に市場へ解き放たれました。

そして1974年には、さらなる軽量化と剛性アップ、冷却効率と空力性能の向上を果たした、LP400と呼ばれるカウンタックが誕生。ジュネーブモーターショーに展示されたLP500を超えたモデルとして売り出すべく、ランボルギーニは軽量化と剛性アップのために、丸型と角型断面の鋼管でフレームを作成し、ルーフ以外を全てアルミニウムで制作する徹底ぶり。

NACAダクト、リアフェンダーのエアインテークボックス、ラジエターの取り付け位置変更、バンパーと化したフロントノーズなどが装備され、LP500からの冷却効率と空力性能の向上にも成功しています。

高級感に満ちながらも正統派なデザインに抑えられた内装を構え、LP500から基本性能が大きく向上されたLP400は、やがてスーパーカーの代名詞的存在となりました。

それもそのはずで、内部に搭載された巨大なV12ユニットは、排気量が4971ccから、3929ccへと下げられたものの、最大出力は375psを発揮するなど、文字通りスーパーカーだったからです。

ランボルギーニ・カウンタック(LP400)の遍歴

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マルチェロ・ガンディーニ氏のデザインに近いLP400は、1974年から1978年までの4年間しか販売されず、その生産台数はわずか150台。最初のLP400の生産が終了された後、1978年には改良型のLP400Sが登場。オーバーフェンダーの採用やペリスコープミラーの廃止など、より実用性が重視されたモデルとなりました。

また、リアウイングもオプションで装着可能。LP400Sは総生産台数237台とLP400よりも多く生産されたので、手に入れたいファンにとっては朗報だったかも知れません。

1988年にはランボルギーニ創立25周年を記念した、最終モデルも販売されています。

カウンタック(LP400)のスペックと中古車価格

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ランボルギーニ・カウンタック(LP400)のスペック

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ランボルギーニ カウンタック LP400 主要諸元
●全長×全幅×全高:4140×1890×1070mm
●ホイールベース:2450mm
●重量:1320kg
●エンジン種類:60度V12 DOHC
●排気量:3929cc
●最高出力:375ps/8000rpm
●最大トルク:36.8kgm/5500rpm
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:前205/70VR14、後215/70VR14

 

引用元:【スーパーカー年代記 003】ランボルギーニ カウンタックはスタイルでもメカニズムでも世界を驚愕させた|Webモーターマガジン

ランボルギーニ・カウンタック(LP400)の中古車価格

出典:写真AC

調べる限りでは、ランボルギーニ・カウンタック(LP400)の中古車は、25th Anniversary仕様のものしか見つからず、「応相談」と非常な高価格であることが予想できる値段が付けられていました。

まとめ

スーパーカーの代名詞的存在である、ランボルギーニ・カウンタック(LP400)。

1970年代の日本国内における「スーパーカーブーム」を牽引した一台でもあり、同じスーパーカーのランチア・ストラトスとデザイナーを共有する貴重なモデルでもあります。

そんなランボルギーニ・カウンタック(LP400)は、今後もスーパーカーとして語り継がれていくことになるでしょう。

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