モータースポーツの魅力の一つ。タイヤ交換!!たった一つの失敗でレースの順位が大幅に変わってしまう。それほどの責任を生じるタイヤ交換の世界。調べれば調べるほどアスリートと同じでした。
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タイヤ交換、基本手順
基本手順と言っても、一般の車やバイクと一緒です。
ジャッキアップして、ナット外して、タイヤをはめる。
もちろん、レーシングマシンなので構造は違いますが、やる事は一緒。だから、面白くて凄いのです。
数字で見る。タイヤ交換。
もちろん、人数が多いF1が一番速いのですが、他カテゴリーもなかなかのタイム!!
NASCARやスーパー耐久は、身近な車とほとんど同じに近いので、どれだけ速いかを実感しやすいのではないでしょうか?
とりあえず、F1とNASCARの動画だけでも要チェックです。
バイクも構造的には市販車に近い?のでいかに効率よく交換されているかが分かりやすいと思います。
上記タイムや人数は、給油等の人数を除いたものになっています。あくまでタイヤ交換のみです。
動画でみる。タイヤ交換がスポーツになると・・・どうなるの?
まずは、各レースのタイヤ交換動画をご覧ください。
F1 交換タイム 2秒/本
F1の場合、1つのタイヤに3人。ジャッキアップに2人。タイヤ交換に12人のスペシャリストが関わっています。
ここでの作業の遅れで、順位が変わってしまう可能性もあるので責任重大です。実際の現場は、それはもう凄い緊張感であふれています。
NASCAR 交換タイム 5秒/本
ナットの数が5個で、ジャッキアップもアナログなのに速い!!
12秒・・・だそうです。
スーパーフォーミュラ 交換タイム 3~4秒/本
スーパーフォーミュラはジャッキアップ含めて3人。忙しすぎでしょ!!F1の1/4の人数。
スーパーGT 交換タイム 3~4秒/本
と思ったら、スーパーGTは2人!!(ジャッキアップは専門職の方が居ます)
スーパー耐久 交換タイム 10~14秒/本
一番市販車に近いですが、流石プロ!!速い。市販車ベースなので、ナットは4~5本です。
バイク(鈴鹿8耐)
バイクも速い!!動きが凄く効率的!フォーミュラ並のタイムです。
愛用率100%?タイヤ交換を支えるインパクトレンチ
一般のタイヤ交換より、凄い事が分かった所で、どんな道具を使っているのかを調べました。
そしたら何と、ほとんど100%の確率でイタリアのDINOPAOLIという名前が出てきたのです。
重さ3.5キロ、最大回転数14500回転、最大トルク3800Nm、最大圧力25バールと、超ハイスペック。
ハイパワーゆえに重さ以上の人間の力が必要と思います。お値段は100万円前後です。
一番分かりやすいのは最大トルクでしょうか?3800Nm。
R35GTRのトルクが588Nmなので・・・はい。と言う事です。
そして、様々なノウハウが詰まったナットとソケットが組み合わさって、あの驚異的な速さが実現されていたのです。ちなみに、タイヤの重さは20kg前後だそうです。
まとめ
レースの順位をも左右するタイヤ交換。選ばれし者しか、本番環境でタイヤを交換する事を許されない世界。
きっと、日々練習や筋トレ、メンタルトレーニングと・・・レーシングドライバー並に努力している事が調べていて分かりました。レースの新しい見かたとして、是非ピット作業にも注目してみてくださいね!
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