近年、日本の高級車といえば真っ先にレクサスを思い浮かべる方が多いと思います。もちろんレクサスのみならず、各社で、いわゆるフラッグシップカーは販売されています。そして日産では最上級車あるプレジデントが製作されていました。
日産 プレジデントって?
日本語に訳すと『大統領』『総帥』等を意味する名を持つこの車は、主にVIPや要人向けの乗用車で1965年〜2010年に渡り製造・販売されていました。
そして『日本の政治経済を動かす者が乗るにふさわしい車』という思いから、プレジデントと命名。
また当時の日本の首相でもあった佐藤栄作氏の公用車としての納入や警視庁第8方面交通機動隊にパトロールカーとして投入され速度違反取締車として活躍するなど、のちにライバルとなるトヨタ・センチュリーの約2倍となる販売台数を記録しました。
プレジデントのメカニズム
プレジデントはVIP向けの車ということもあり当時の最新技術が惜しみなく投入され、車両各部の吸音、遮音材の高性能化により様々な場所での静粛性を実現。
ルーフやドアのインナーパネルなどには補強材が使用され、静かな移動のために細かい配慮が施されています。
また、エンジンはV型8気筒の『VH45DE』を搭載し、高度な静粛性や加速性を実現させて最上の乗り心地を実現しています。
そして2トン近い車重を支えるプレビュー制御油圧アクティブサスペンションは、路面の凸凹を高精度センサーで感知して自動的に油圧をコントロールするシステムで、段差などを乗り越えたときでも快適な乗り心地を維持することが出来る性能を保っています。
主なスペックと価格
PGF50 プレジデント ソブリン4人乗り 2009年
全長×全幅×全高(mm) : 5,060×1,845×1,500
ホイールベース(mm) : 2,870
車両重量(kg) : 1,890
エンジン仕様・型式 : VK45DE V型8気筒DOHC
総排気量(CC) : 4,494
最高出力 : 280ps/6000rpm
最大トルク : 46.0kgm/3600rpm
トランスミッション : 5AT
駆動方式 : FR
価格 : 28万〜259万円
まとめ
44年間にわたって製造されていたプレジデントですが、2010年に安全基準を満たせなくなった事を理由に生産を終了しました。
しかし、長い年月の間に日本のみならず香港やシンガポールといった東南アジアの一部にも輸出販売を実施。
当時の高級車といえばロールスロイスやベンツが有名でしたが、プレジデントも負けてはいません!
既に生産終了から8年が過ぎますが、現在でも特別な車であることに変わりはないのです。
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