三菱の初代エクリプスというクルマを知っていますか?輸出専用車両である事と左ハンドルということから、日本で見たという人は少ないかもしれません。実はこの車、スタリオンの後継モデルとして販売され、北米で大ヒットを記録したモデルなのです。
左ハンドルの日本車
初代エクリプスが誕生するキッカケとなったのは、当時サバンナRX-7、トヨタスープラ等の強力なライバルが存在し、三菱のラインナップにあったスポーツカーのスタリオンだけではアピール不足となったため、新たなモデルの開発に着手する必要に迫られた事。
そこで三菱は当時提携関係にあったクライスラーと共に、新型車を開発する前に北米市場で展開する小型車を生産するための『ダイアモンド スター モーターズ』を1985年10月に設立。
そして1989年に初代エクリプスがアメリカで発売され、4G63エンジン(歴代のランサーエボリューションシリーズに搭載されているエンジン)を搭載していたことによるパフォーマンスの高さで大ヒットをおさめます。
ちなみにシャーシと駆動系はギャランのコンポーネントをベースにしているため、FFと4WDの選択が可能です。
日本での展開
日本では約1年後に販売が開始され、北米仕様と同じ左ハンドルのみを導入。
初代モデルから3代目まで販売されましたが、元々北米市場をターゲットにしたモデルのため、日本での販売台数は乏しいものでした。
それでもテレビ朝日で放送されていた刑事アクションドラマ『ゴリラ 警視庁捜査第8班』のタイアップで、ガルウィング仕様の同モデルが発売された事を覚えている方もいるのではないでしょうか?
主なスペック
三菱初代エクリプス
全長×全幅×全高(mm) : 4,395×1,690×1,320
ホイールベース(mm) :2,470
車両重量(kg) : 1,230
エンジン型式 : 4G37
エンジン仕様 : 直列4気筒SOHC
総排気量(cc) : 1800
最高出力 : 140ps
最大トルク : 17.5kgm
トランスミッション : 5MT/4AT
駆動方式 : FF/4WD
まとめ
日本車の割にはあまり知られていない初代エクリプスですが、2代目3代目は映画『ワイルドスピード』にも出ています。
それでも思い出せないという方は、是非1度映画をチェックしてみてくださいね。
これか!という記憶が蘇ってくるかもしれません。
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