ランボルギーニといえば、言わずと知れたスーパーカーブランド。そんなランボルギーニが1986年に登場させたLM002以来のSUVを発売しました。その名はURUS(ウルス)。スタイリングはランボルギーニと一目で分かるスポーティーかつラグジュアリーなデザイン、そして高性能なエンジンを搭載し最高速305km/hを記録。SUVとはいえ、走りのポテンシャルはスーパーカー並みです。そんなウルスの詳細や魅力を紹介します。

© 2017 Automobili Lamborghini S.p.A.
ランボルギーニ・ウルスとは

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ランボルギーニ・ウルスは2017年12月4日に発売され、欧州、北米、そして中国でも販売されています。
そんなランボルギーニはかつて、1986年にSUVモデルのLM002を発売。
しかし、LM002は販売数を確保できず、総生産台数301台で1993年に生産を終了する事に。
以降、ランボルギーニからSUVが発売されることはありませんでしたが、現在巻き起こっている世界的なSUVブームにより、ランボルギーニもSUVの開発に取り組みます。
そして、ランボルギーニの名に恥じない世界最速SUVを目指して、ウルスは発売されました。

ランボルギーニ LM002 / © 2017 Automobili Lamborghini S.p.A. a sole shareholder company part of Audi Group. All rights reserved
ランボルギーニ ウルスが誕生するまで

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2012年に行われた北京モーターショーでランボルギーニはウルスのコンセプトとなるモデルを発表します。
当初はランボルギーニ・ガヤルドと同じV10エンジンを搭載し、600馬力を発揮すること示唆していました。
また、外装はランボルギーニ・アヴェンタドールからインスピレーションしたデザインで、車高が高くて大型ホイールを装着しているところ以外は、スーパーカーを強く思わせるスタイルが人気を呼び、市販化を希望する声が多く挙がります。
そして、徐々にウルスの市販化が現実的になり、2017年にイタリアのランボルギーニ本社にて市販型を正式に公開。
スペックなどはコンセプトモデルから大きく変更され、実際にガヤルドのエンジンも搭載されることはありませんでしたが、それでもひと目でランボルギーニとわかる大胆でスポーティーな姿は健在で、これもまた大きな注目を集めました。
ウルスとは絶滅した伝説の猛牛
歴代、ランボルギーニのモデル名には、猛牛や闘牛士の名が使用されてきました。
たとえば、ウラカン(Huracán)やアヴェンタドール(Aventador )は、スペインで有名だった猛牛の名前からとっています。
ウルスは現在の家畜牛の祖先とされる野生種ウルス(英名:UrusまたはAurochs、和名:オーロックス)から名付けられました。
ちなみに猛牛のウルスは1627年にポーランドで絶滅したとされており、体格は最大で体長310cm、体高185cm、体重1,000kg、角の長さは80cmにもなるそうです。
そんなかなり大きな猛牛の名を冠したランボルギーニ・ウルスも、猛牛ウルスのように大きくダイナミックなSUVとなっています。
世界最強スペックをもつスーパーSUV、驚異的な性能とハイテク機構が目白押し

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ランボルギー二は現在、VW(フォルクスワーゲン)グループの傘下に入っており、ウルスのプラットフォームには『VW MLBevo』が採用されています。
これは、同じVWの傘下に入っているベントレー・ベンテイガ、アウディ Q7、ポルシェ・カイエン、VW トゥアレグと同様です。
そこにランボルギーニ独自のアレンジが加えられており、シャシーの随所にカーボンが使用されるなど、ベントレー・ベンテイガ、アウディ Q7よりも軽い車重を実現しています。

出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Lamborghini_Urus
エンジンには4リッターV8ツインターボエンジンを搭載し、こちらもポルシェ・カイエンと同等のものといわれていますが、ランボルギーニはほとんどが自社のオリジナルであると主張しています。
また同社がターボエンジンを搭載したのは、このウルスが初めてで、ガヤルドのエンジンを搭載したコンセプトモデルよりハイパワーになりました。
最高出力は650馬力を発揮し、ポルシェ・カイエンターボより約100馬力も上回ります。
そして、100km/hまでの達成時間はわずか3.6秒。
ポルシェ・カイエンターボの4.1秒よりも速く、SUVでありながらスーパーカーとほぼ同等の加速を実現しています。
また、驚異的な加速と最高速を実現させたウルスには、もちろんそれを受け止める為のブレーキにも高性能なものを搭載。
フロントブレーキのローターはカーボンセラミックで、直径はフロント:440mm/リア:370mm、厚みはフロント:40mm/リア:30mmというかなり大径のものを装備し、ブレーキキャリパーはフロントに10ピストン、リアに6ピストンのものを採用しました。
これにより、100km/hから停止するまでの制動距離は33.7mを達成。
足回りには、サスペンション方式に全輪マルチリンク式を採用し、車高調整が可能な電子制御アダプティブエアサスペンションが標準装備されています。
また、ウルスにはランボルギー二で初めてアクティブロールスタビライゼーションが搭載され、コーナーでの安定したハンドリングに貢献。
駆動系にはトルセン式のセンターデフが搭載された4WDシステムを採用し、駆動力配分は前輪40/後輪60がデフォルトになりますが、路面状況などによって前後配分は自動的に制御されます。
さらに、アクティブトルクベクタリングと後輪操舵も装備しているため、悪路での走破性を高め、大型SUVながらスポーツカーのようなハンドリングを可能に!!
SUVらしく走行モードもいくつか設定されており、『STRADA(一般道)』、『SPORT』、『CORSA』、『NEVE(雪上)』から選択可能。
さらにオプションで『TERRA(オフロード)』、『SABBIA(砂漠)』も追加することができるようになっています。
ランボルギーニ・ウルスの日本販売価格予定は2,574万円

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ランボルギーニは日本にもウルスを導入することを発表しており、国内販売価格は税抜きで2,574万円を予定。
日本国内の納車予定は9月開始とされ、秋には街中を走るウルスをみることができる見込みとなっています。
世界的なSUVのブームで、日本でも高級ブランドの大型SUVがかなり販売されているため、すでに予約段階にある日本の顧客は数名いるのではないでしょうか。
ランボルギーニ・ウルスのスペック

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ランボルギーニ・ウルス | ||
---|---|---|
全長×全幅×全高(mm) | 5,112×2,016×2,181 | |
ホイールベース(mm) | 3,002 | |
乗車定員(名) | 4~5 | |
エンジン種類 | V型8気筒DOHCツインターボ | |
排気量(cc) | 3,996 | |
ボア×ストローク(mm) | 86 x 86 | |
最高出力(kW[hp]/rpm) | 478(650)/6.000 | |
最大トルク(N・m[lb.-ft.]/rpm) | 850(626,93)/2250~4500 | |
トランスミッション | 8速AT | |
駆動方式 | 4WD | |
タイヤサイズ | 前 | 285/45 ZR21 |
後 | 315/40 ZR21 |
最高速 | 305km/h | |
0-100km/h加速 | 3.6秒 | |
0-200km/h加速 | 12.8秒 | |
燃費カタログ表示値 | 市街 | 16,7ℓ/100km |
郊外 | 9,7ℓ/100km | |
コンビネーション | 12,3ℓ/100km |
まとめ

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ウルスの販売価格はベントレー・ベンテイガとポルシェ・カイエンターボと同等レベルの価格に設定され、ランボルギーニ・ウラカンのベースモデルの価格(2,462万円)よりも高額となっています。
また、10気筒エンジン搭載とはいきませんでしたが、ハイパワーでトルクフルなV8ターボエンジンを搭載したあたりは、ベンテイガやカイエンターボ以上の性能を生み出すための最適な選択といえるでしょう。
ウルスは、駆動方式RWDのエンジンが10気筒でなくても、ランボルギーニの路線から逸脱しないスーパーカーと言える1台です。
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