歴代のシボレー・コルベットの中で、名車として名高い2代目コルベットC2型。このモデルはシボレー・コルベット・スティングレイとも呼ばれており、車体が長く低く構えてトガッたスタイルは、多くのスポーツカーファンから共感を得て、コルベットを世界的なスポーツカーに押し上げた1台です。

 

1967年シボレー・コルベット・C2・スティンググレイ・コンバーチブル

Photo by Sicnag

 

 

GMが送り出したスティングレイ

 

1963年シボレー・コルベット・C2・スティングレイ・クーペ

Photo by sv1ambo

 

1963年、GMスポーツカーの大傑作ともいえる、シボレー・コルベット・スティングレイが誕生しました。

アメ車から登場した多くのスポーツカーの中でも、『スティングレイ』の付くコルベットを別格に感じるファンは少なくありません。

ちなみに、スティングレイ(Sting Ray)とはアカエイの意味で、コルベットC2のデザイナーであったビル・ミッチェル氏が釣り好きであり、横に細長いフロントマスクの雰囲気がアカエイに似ている事から名付けたというエピソードも!

歴代モデルをたどれば、最新型のコルベットと2代目/3代目コルベットに『スティングレイ』というサブネームが名付けられており、2代目モデルのコルベットは『コルベットC2型』とも呼ばれています。

 

ベースとなった『Q-コルベット』と『XP-87スティングレー・レーサー』

 

1959 コルベット スティングレイ コンセプト

1959年 コルベットXP-87 スティングレイレーサー コンセプト / 出典: http://www.everystockphoto.com/photo.php?imageId=5858717&searchId=de65d3c9af247f835eaa0aead3671cf9&npos=12

 

コルベットC2は、1957年に製作されたクレイモデル『Q-コルベット』と1959年に制作されたプロトタイプ『XP-87スティングレー・レーサー』を基本にデザインされており、まずコルベットC2のベースとなるプロトタイプ『XP-720』が開発されます。

他に4人乗りのプロトタイプ『XP-720 2+2』も制作されていましたが、最終的には2人乗りのみに!

先代のコルベットC1ではオープンルーフとなるコンバーチブルモデルがメインだったのに対し、1963年に発売されたコルベットC2はクーペモデルがメインモデルとされました。

 

シボレー・コルベット・C2・スティンググレイ・スプリット・ウィンドウ

Photo by priceman 141

 

コルベットC2のルーフ部分は、センター部分からテールにかけて1本のリブが走っており、その直線上にコルベットのエンブレムが装着されています。

そして車体後方のウィンドウには、コルベットC2の魅力といってもよい『スプリット・ウィンドウ』を装着。

『スプリット・ウィンドウ』はリアウィンドウを分割式にしたもので、1963年モデルのみ採用されていたため、現在も1963年モデルは非常に高い人気となっています。

また、機能性では車内の快適性を改善し、荷物が積めるラゲッジ・スペースを確保。

操作性では新開発のラダーフレームや先代モデル・コルベットC1からのサスペンションセッティングの見直しにより、ハンドリング性能が格段に向上しています。

ベースグレードのエンジンは、5,354cc V型8気筒エンジンを搭載し最高出力254PSを発揮。

オプションでキャブレター仕様の300PS(L75)と340PS(L76)、インジェクション使用の360PS(L84)が用意されており、トランスミッションは3速MT、4速MT、2速ATが設定されました。

ちなみにエンジンやトランスミッションはコルベットC1をそのまま引き継いでいますが、エンジンは軽量なカムシャフト、鍛造スチール製のクランクシャフト、シングルポイントディストリビューターなどが変更されています。

 

年代別シボレー・コルベットC2の変更点を紹介

 

1967年シボレー・コルベット・C2・スティンググレイ・クーペ

Photo by sv1ambo

 

コルベットC2は1963~1967年の5年間しか販売されませんでしたが、毎年車体の改良とオプションの追加などが行われて来ました。

1964年にリアウィンドウが『スプリット・ウィンドウ』から『シングルペイン』に変更され、ボンネットのフードルーバーが無くなります。

そして1965年、マフラーはサイドから排気されるようになり、オプションに6,489ccV型8気筒エンジン(L78)で431PSを発揮するものが追加されました。

翌1966年には新たなオプションとして5,359ccV型8気筒エンジンで355PS(L79型)を発揮するものと、6,996ccV型8気筒エンジンで396PS(L39型)と431PS(L72型)の3つを追加。

また、ベースグレードはこれまで250PSだったのが304PSにパワーアップされました。

そして1967年はコルベットC2が販売された最後の年であり、最もハイスペックなモデルだったL72型が435PSまでパワーアップ。

最高速度245km/h、0→100km/h加速5.4秒の性能を持ちます。

それに加えてレース出場のホモロゲーションモデルである、L88型も登場しました。

 

1967年ル・マン24時間耐久レース出場!空港から会場まで自走で参加

 


シボレー・コルベットC2は、1967年にGTのホモロゲーションを取得したL88エンジン搭載モデルを20台限定で発売。

このマシンは、シボレー・コルベットで初めてル・マン24時間レースに出場しました。

メーカーワークスが出場するレースでは、通常キャリアカーや牽引車でサーキットまで運ばれますが、コルベットC2は空港で飛行機から降ろされた後、そのままル・マンサーキットまで自走で行ったというエピソードがあります。

 

シボレー・コルベットC2のスペック

 

1966年シボレー・コルベット・C2・スティンググレイ・コンバーチブル

Photo by RL GNZLZ

 

1963年式 シボレー・コルベット
スティングレイ コンバーチブル 327 V-8 250-hp
全長×全幅×全高(mm) 4,453×1,768×1,265
ホイールベース(mm) 2,489
乗車定員(名) 2
乾燥重量(kg) 1,362
エンジン種類 V型8気筒OHV
排気量(cc) 5,354
最高出力(kW[PS]/rpm) 186.5[254]/4,400
最大トルク(N・m[kgf-m]/rpm) 475[48.4]/2,800
トランスミッション 2速AT/3速MT
駆動方式 FR
トップスピード(km/h) 179
0-100 km/h (秒) 7.8
燃費(km/L)
※発売時のカタログ値
city:3.6-4.3
highway:4.9-5.9
average combined:5.1

 

シボレー・コルベットC2の中古車価格

 

1966年 コルベットスティングレイ

出典:http://www.everystockphoto.com/photo.php?imageId=9621891&searchId=de65d3c9af247f835eaa0aead3671cf9&npos=250

 

コルベットC2の中古車は、歴代コルベットの中で最も高額で取引されるモデルです。

旧車好きから注目される車なので、1,000万円以上の価格がつけられ、『ask』や『応談』など相当高額設定だろうという中古車がほとんど。

なかでも、『スプリット・ウィンドウ』がついた1963年式はほとんど見かけることのない希少車で、もし販売していたらウン千万円なんてことも予想されます。

もし、これからコルベットC2を購入したいと考えている場合は、相当な金額が必要となることを肝に命じておいて下さいね。

 

まとめ

 

シボレー・コルベット・C2・スティンググレイ

Photo by Alexander Nie

 

『スティングレイ』の名は後継型のコルベットC3型でも用いられましたが、4代目以降からは使われなくなりました。

しかし、2013年1月13日に発表された現行型コルベットC7型で再びそのサブネームが用いられます。

それだけコルベットには、スティングレイというサブネームを望むユーザーが多かったのです。

そんなスティングレイは、アメリカンスポーツカーの象徴ともいうべき伝説の車といえるのではないでしょうか。

 

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