フォーミュラトヨタ・レーシング・スクール(FTRS)の初代スカラシップで、現役レーシングドライバー!スーパーGTやニュルブルクリンク24時間レースなどで活躍する傍ら、若手育成にも尽力する”片岡龍也”が新チーム『T’s CONCEPT』を立ち上げ、スーパー耐久のST-4クラスに参戦する事が決定!その熱い想いに迫ります。
片岡龍也ってどんな人?
1979年5月1日生れのO型、愛知県名古屋市守山区出身の現役レーシングドライバー”片岡龍也”。
12歳の時にレーシングカートからモータースポーツの道に足を踏み入れます。そして、全日本カート選手権で着々と実績を上げ、1999年と2000年にFSAクラスで2年連続でチャンピオンを獲得するのです。
そして同じく2000年に、世界のトップレースカテゴリーで活躍できるドライバー育成のために、トヨタ自動車が運営しているフォーミュラトヨタ・レーシング・スクール(FTRS)を受講。
見事、初代のスカラシップに選ばれ、翌年からフォーミュラ・トヨタに参戦、シリーズ2位に輝きました。
このFTRSを受講した時、片岡選手は20歳。
一緒にレーシングカートを戦ってきたライバルたちが続々4輪レースにステップアップしていく中、資金面で行き詰まり、レースを辞める覚悟を決めかけていた時期だったそうです。
しかし、スカラシップをつかみ取った事ににより、レーシングドライバーへの第一歩を踏み出す事になるのでした。
レーシングドライバーとしての経歴
2002年からは、FTRSサポートドライバーとして全日本F3選手権にステップアップします。
そして、翌2003年にはシリーズ3位を獲得。2004年には全日本選手権フォーミュラ・ニッポンデビューを飾るなど、着々とキャリアを積んでいきます。
その後、2005年にはトヨタ・ヤングドライバーズ・プログラム(TDP)契約ドライバーとしてTeam LeMansに移籍し、2007年まで参戦し続けました。
時を同じくして2003年、全日本GT選手権GT300クラスの第6戦ツインリンクもてぎと、第7戦オートポリスに、TOYOTA セリカで参戦し、2戦共に優勝を飾ります。
2004年はGT500クラスに参戦し、2005年の第4戦SUGOで初優勝を飾るのです。
その後もGT500クラスに途切れることなく参戦し続け、2009年からは再びGT300クラスに移ります。
そして、WedsSport Racing Team with BANDOHに移籍し、織戸学とのコンビでシリーズチャンピオンを獲得するのです。
2011年にはチームのGT500クラスへのステップアップに伴い、LEXUS Team WedsSport BANDOHのドライバーとして再びGT500クラスへ参戦を開始します。
そして翌2012年にはTeam BANDOHを離れ、TeamUKYOからGT300クラスに再び移り、2014年遂に5年ぶり、2度目のシリーズチャンピオンを手にするのです。
その後も途切れる事無くGT300クラスに参戦中の片岡選手は2016年、TOYOTA GAZOO Racingよりニュルブルクリンク24時間レースへの初参戦を果たすなど、現在も現役レーシングドライバーとしてのキャリアを積み続けています。
2017年も引き続き、スーパーGT GT300クラスに『GOODSMILE RACING & TeamUKYO』からの参戦を発表。
シリーズタイトル奪還のために準備を進めています。
新チーム『T’s CONCEPT』立ち上げへの想い
Motorzではこの度、片岡氏がこのチームを立ち上げた経緯から目標まで熱い想いを語って頂きました。
ーーーまず、このチームを立ち上げようと思った経緯を教えてください。
片岡:それぞれのチームへ行き、指導を若手からジェントルマンまで行っている中で、皆が集まれる場所を作りたかった。
ーーーコンセプトは「楽しく!」ということですが、具体的にどういうチームにしていくことを目指していますか?
片岡:世代に関係なく集まり、真剣に取り組むだけではなく人と人の繋がりを重視してコミュニケーションを多く取ることで楽しめるチーム作りを目指しています。
ーーーチーム立ち上げはいつ頃から準備を始めていましたか?
片岡:昨年の11月くらいから構想は始まりました。
ーーーチームオーナーというのは初めてだと思います。立ち上げ準備中、大変だったことはありますか?
片岡:現在も準備中なので大変だらけですが、チームの手配、マシンの手配、エントリーの申込みなど全部が分からないことだらけ!さらに話を進めればどんどん予定外の予算が増えてくる事も頭が痛いです(笑)
ーーー数あるレースカテゴリーの中で、スーパー耐久を選んだ理由は?
片岡:スーパー耐久は日本一の草レースだと思っています。プロからアマチュアまでがイコールコンディションで楽しめるレースはスーパー耐久しかないと思うからです。
ーーー今回は監督業に専念するとのことですが、ドライバーとして参加しない理由は?
片岡:僕が乗ればシートが1つ埋まります。それでは先に何も繋がらないからです。予算に余裕が出来れば若手を乗せてチャンスを作りたいと思っています。
ーーー起用を予定しているドライバーは?
片岡:ジェントルマンは公表しませんが、30代のドライバー、東徹次郎をAドライバーとして起用します。
ーーー今年のレースでの目標をお願いします。
片岡:無事に全レース完走を、先ずは目標にしています。
―――ありがとうございました!
まとめ
車両はトヨタ86、メンテナンスはフィールドモータースポーツが担当する予定となっている新チーム『T’s CONCEPT』。
カートから4輪まで、日本のトップカテゴリーで活躍し続けて来たレーシングドライバー”片岡龍也”の『楽しみながらも学ぶべくフィールドのあるチーム』という理想を全て詰め込んだ、今までにないチームになるのではないでしょうか。
あくまでも、チームのコンセプトは『楽しく』と語る片岡氏の新たな挑戦に、これからも注目していきたいと思います。
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